今年もどうぞよろしくっきー缶
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年もゆるりと台所にてやってこうかと思います。
おやつ初めの話です
去年のおやつ作り納めは紅まどんなのフルーツサンドだった。では今年のおやつ初めはどうしたものかと。そうだクッキーを焼こう。
クッキー缶を作ろうと思いたったのは年末。年賀状を書いてる時だった。2020年は遠くにいる人たちになかなか会えない一年だった。その人たちに何か美味しいものを、と思ったのだ。具体的に言うと、運悪く去年の1月から東京に単身赴任している小学校からの友人。あとついでに遠距離ながらもちょくちょく会っている、よく食べる(恋)人。この2人にクッキー缶を贈ることにした。
クッキー缶作りは妄想から始まる
クッキー缶作りは妄想から始まる。というか妄想が大半を占めている。こちらは私の愛読書たち。レシピを使う時もあれば、見た目だけ真似ることもしばしばある。年末の特番を見ながら、本を眺めては妄想を膨らませていく。
配置決め
クッキー缶を作る時は、型を缶にいれてなんとなくで配置を決める。「ま〜〜、こんなもんかあ〜」程度の遊びである。
どの生地をどれくらい作るかは、携帯のメモでまとめとくことが多い。今回は年末年始で時間があったので落書きもしてみた。これも正直、モノを焼いたあとは役に立たなかったりする。サイズが変わったり厚みもバラバラだったり、そもそも作ってる途中で気が向いたりするので……。
生地の仕込み
バニラとピスタチオはバター生地。ほうじ茶はオイル生地にすることに。バター生地はフレゼをして仕上げ、前日に作って一晩寝かせておく。
バニラ生地はいつも作ってるプレーン生地にバニラペーストを加えたもの。これは型抜き用にのしておく。配合はザッとこんな感じ。砂糖はたまたま粉糖を買ったばかりだったのでそれを使った。グラニュー糖より焼き上がりの表面が美しく仕上がる。気がする。
バター 100g
粉糖 65g
卵黄 2個
バニラペースト 小さじ1
アーモンドプードル 20g
薄力粉 200g
こちらは初めて作るピスタチオ生地。
ピスタチオパウダー、この前ネットで間違えて2袋ポチってしまったのでとにかく何かに消費したくて、冒険だがクッキーに使うことにした。面白いくらいピスタチオパウダーを使ったクッキーのレシピが見つからなかったので、薄力粉を入れる前に様子を見ながら入れてみた。
一応ピスタチオ生地のメモ。
バター 50g
グラニュー糖 35g
卵黄 1個
ピスタチオパウダー 20g
薄力粉 90g
これにホワイトチョコチップを入れてみた。アイスボックスにするので俵型にのして冷凍庫へ。前日の仕込みはここまで。
ほうじ茶生地は当日に作った。レシピはなかしましほさんのこちらの本から。オイルで作れるクッキーのレシピが豊富にのっている。最初は生地がなかなかまとまらなくて慣れるまでは難しいが、バターが家になくてもクッキーが作れるというのは、人生において大きなメリットである。興味がある方には勧めたい一冊です。
ほうじ茶は奮発して、この前お土産に買った加賀棒茶を使ってみよう。
楽しい型抜きの時間だよ〜!!
まずはプレーンから。決まったモチーフのものをどんどん抜いていく。今回クッキー型を使ったのはうさぎさんと花菊型。ジャムサンド用、もう少し薄めにすればよかった。
ほうじ茶生地はナイフで四角にカット。ピスタチオ生地はアイスボックスで丸型にしたら少し大きすぎた。缶にうまく入るかな……と一抹の不安がよぎる。はじっこの余りはコロコロまるめてボーロ風にしてみた。
そして鬼のようにオーブンを回していく。今回は5回転くらいで終わった。
焼き立てを並べるのが好き
アホみたいな量を焼く時はいつものケーキクーラーには乗りきらないので、バーベキュー用の網に乗せてく。百均で買えるのでお菓子作りを始めるという方にもオススメできる。何気に薄いから収納も便利。
とりあえずホーロー容器に詰める
この前新しく買った、野田琺瑯のホーロー容器。白くてつやつやしてて良い。
アプリコットジャムサンド、プチバニラサブレ、ほうじ茶ほろほろクッキー、ピスタチオとホワイトチョコ、うさぎのバニラサブレ。全部で5種類焼いた。
アプリコットジャムサンド
よく市販のクッキー缶ではいちごジャムで作られているけど、贈る人がいちごよりアプリコットが好きって言ってたのを思い出してこっちにした。お馴染みアオハタジャムにレモン果汁を数滴足して使った。いちごの赤色が入ると断然彩りはいいけどまあ、好みを優先できるのが手作りの醍醐味だよね。
うさぎバニラサブレ/プチサブレ
うさぎはシンプルイズベスト。クッキー缶の中にはひとつモチーフを入れたい主義。理由は可愛いから。ジャムサンドの穴の部分は卵黄を牛乳で溶いたものを塗ってプチサブレにした。
ほうじ茶ほろほろクッキー
ちゃんとスケールを使ってないのでフツーにずれまくっているが、これはわざとである。つまりご愛嬌である!!焼き上げて冷ましたあと、粉糖とほうじ茶パウダーをまぶして仕上げた。
ピスタチオとホワイトチョコのクッキー
正直一番美味い。ピスタチオってこんな美味いんや……!!という新たな発見。今まで飾りとしてしか使ってなかったピスタチオが私の中で格上げされた。生地を作ってた時点での色味はこんなもんやろと思ってたんだけど、焼いたらかなり薄くなってしまった。今回5:1にしたけど、次はもう少しピスタチオパウダーの割合を増やそう。
缶の準備
要領はパウンドケーキを作るときの敷き紙と一緒である。下にプチプチを仕込むと、安心感があるのでおすすめする。これはオーブンを回してる時にひまなのでその間にやる。
かわいい我が子を詰めました
うむ、新年早々かわいいぞ。
私は、私の作ったおやつを撮る行為はいわゆるあの娘たちの自撮りのそれと似ていると思う。いかにかわいく映るか、構図や画面の色味を考えながら一生懸命に撮る。うん、これは自撮りだ。自撮り超楽しい。
包むのも楽しみのひとつ
包装紙を見に行った時にちょうどかわいい紺色の毛糸が目について、一緒に買った。サテンリボンも好きだけど素朴らしさが出ていいね。なんだか一気に冬っぽいラッピングになった。
今年もどうぞよろしくね
朝一で郵便局へ持って行った。速達にしたので明日には届くそう。
箱を開けた時に喜んでくれるかな、なんて思いながら作ったクッキー缶。遠くにいる大好きな人たちに自由に会うことは難しい世の中だけど、こうして想いを馳せながらクッキーを焼いたり、リボンを結んだり、お手紙をしたためたりすることは、きっと何年かしたあとに良い思い出になるような気がする。