旅する道、石川へ
夏休みのお盆後半、石川へ旅をした。
石川に行くのは3年ぶりである。あの時は金沢のみで1泊2日があっという間に終わってしまったのだが、今回は金沢からさらに奥の石川へ繰り出した。
心が動く旅だった。ここに書き残しておこうと思う。いつも通り美味しいものもたくさん登場します。それではどうぞ!
KAMU kanazawa
まず石川に到着して向かったのは、ずっと気になっていたKAMUkanazawa。絵画がほぼない美術館は久しぶりだ。ここはカラスの溜まり場。
Leandro Erlichのインフィニットステアケースという作品。吸い込まれるような、不思議な空間だった。
この他にもマップを頼りにどんどん作品を見ていく感じで、街に点々とする小部屋やオブジェたちを探す小さな旅だった。
午後に金沢に着いてから回り始めたけど、充分回れる程度にはコンパクトな距離感だった。同じマップを広げながら歩いてる人たちとすれ違うたび「ああ、あなた達も旅人ですね」と勝手に親近感をもつなどしていた。
金沢、お夕飯はもりもり寿しでお寿司を食べました。地元チェーン大好き。これはサーモンづくしセット。
茶室小雨でお茶🫖🍰
2日目、金沢に来たらと願っていた、大好きなシノノメ系列の喫茶店、茶室小雨さんへ……!
金沢在住の推しnoteご近所様、さつきさんのnoteで知ってからというもの、いつかいつかと狙っていた喫茶店である。
ちなみに私が訪問した8月半ばの季節のショートケーキは、白桃とアールグレイ🍑という最高の組み合わせだった。
ショートケーキを吸う怪しい人物は私です。
猫やうさぎを吸い癒されることは知られていますが、ショートケーキも吸えるんですよ。ええ。あ、ちなみにスコーンも吸えますね。こういうどうでもいい呟きはついて来れる人だけついてきてください。もうなんなら読み飛ばしてください。
烏鶏庵のカステラソフト🐓
「あっ、これカステラだわ」となる不思議なめちゃうまソフトクリーム。こちらもさつきさんのnoteで知り、虎視眈々とチャンスを狙っていたおやつだ。
なんてったって、石川で一番おいしいソフトクリームというのだから、石川に足を踏み入れたなら食べないわけにはいかん。
家族へのお土産に本物のカステラも買ってった。めちゃうまだった。
能登島へ向かう🐟
金沢駅から能登島まで、車で海沿いを走って移動。1時間半くらいだったと思う。
能登行きのバイパスを運転してみて、やっぱりというか、1月の災害の爪跡を感じた。やけに新しいコンクリートが部分的に埋まってる部分があったり、民家や道路に影響のない場所の木々が倒れたままだったり。この動脈を復旧させるために、きっとたくさんの労力が集まったんだろうな。
旅行前にも調べたのだが、私たちが通った能登島大橋は通れるようになっていたけど、もうひとつの島と本州をつなぐ道はまだ復旧していない。観光や物流的には問題ないかもしれないが、ここに住む地元の方々のことを考えると、1日でも早く道が繋がることを祈るのみだ。
のとすいへ!🐟
「復興応援ありがとう」スタンプが押されてて、ちょっとにこってなる。お迎えしてくれてこちらこそありがとう。
こんなかお(´ ◡` )
最初にお出迎えしてくれたのは、主役の消えたジンベイザメ館を悠々と泳ぐエイたち。いや、水槽めちゃ広いのに、なぜガラスにこんなに寄っているのか。しかも二匹。
とにかくエイがめちゃくちゃ友好的でやたら寄ってきてくれるので、エイのまねをしたりして遊んだ。ありがとうエイ。
青く光る道をお散歩。子どもたちが地面に光る水の泡を踏んで遊んでいた。私もこっそり踏んだ。
まだ他の動物園や水族館に避難中の子達もいるようで、空っぽのお部屋がいくつかあった。あそこの水族館に!という子達もちらほらいて、水族館・動物園の横のつながりを感じた。
また、生き物たちが避難してるだけでなく、残念ながら亡くなってしまった熱帯魚たちの水槽に、名古屋港水族館や鳥羽水族館からお魚が寄付されていた。
館内では、壊れた配管の修理の様子や、水槽の水を全て抜いて割れた部分を修繕している写真などが展示されていた。ひとつひとつ丁寧に読んでると、あっという間に時間が過ぎてしまった。
いろんな機関の協力や、なによりのとじま水族館のスタッフや地元の漁師さんたちが、一丸となってここまでの8ヶ月間を過ごしてきたことが伝わる展示だった。
能登島、きっとまた来る。
おまけ、帰り道の飛騨高山🏔
軒下のカフェで焼きたてのアップルパイを食べたり、お茶屋さんで五平餅を食べたりしました。
リスの森に小学生ぶりに行ったりもしました。めちゃくちゃひまわりの種を食べる。子どもから大人まで楽しめるのでおすすめスポットです。
旅する道、石川でした
石川と言いつつ、金沢→能登島→富山→飛騨高山と移動した2泊3日でした。
お金落としに行こうと軽い気持ちで行ったら、心動く旅となった。なんだか温かくなったり、しんと静かになったり、忙しかった。でも本来、自分の住む土地以外に行くということは、こういうことなのだと思い出した。また旅に行きたい、そう思える旅だった。
次はどの道を渡って旅に行こうか。では夏の旅する道、これにて!