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だいたい、毎回、いつも同じメンバーと再会

三四郎のオールナイトニッポンの印象といえば、毎週金曜の深夜3時から(時には深夜1時から)ニッポン放送で10年間放送し続けているのに、聴いた後は「あんなに笑ったわりにはなんの話をしていたのかを全く思い出せない」ラジオ である

私はこの、頭を空っぽにして超絶楽しめる三四郎ANNを大変重宝しており、ここ何年か欠かさず聴いている
声優の花澤香菜さんも筋金入りのガチリスナーなのだが、彼女の三四郎ANN評がかなり好きなのでここに綴らせていただく

「ラジオは芸人さんによって全然色が違って、三四郎さんのラジオとか聴いてると、もうずーっと、くっだらない話をずっとしてて、しかも1個のエピソードから全く動かない」
「他のラジオだとちょっと今聴き逃したなってところを戻って聴いたりするんですけど、三四郎のラジオは戻んなくてもずっとその話してるから、ぼーっとしててもすぐ途中でのれる」

「まんが未知」(2022.03.03)

上記になる要因は本人らがだいたい毎回遅延行為という名の「ノリ」で会話しているため周りにウケた・ウケてない、尺の長さなども基本気にしていないからであり、要は話している内容に基本意味などはないということを暗に示している(多分)
そして、それに救われてきたリスナーは、私含めて確かに存在していた
数字にして約9000人、決して少なくない数のリスナー軍が、2024年11月24日(日)、東京都千代田区の日本武道館に集結した

当日はとにかく天気が良く、雲一つない晴天、本当にもうピッカピカの晴れ
実は三四郎のラジオイベントに参加するのは2回目で昨年開催したバスツアーも奇跡的に参加していたのですが、その時もありえないぐらい晴れていて、つーか11月にしては暑くね?ってぐらい天気が良すぎたので三四郎って二人ともガチの晴れ男なのかもしれない
もしかして5周年記念イベントの時も天気が良かったのでしょうか

三四郎ANNのリスナーは三四郎の言うことは絶対である。と心得すぎているため、「軍人」と呼ばれている
これは確かバスツアーの参加者が言いつけ(私語厳禁、集合時間厳守、自由時間でも三四郎には絡まない等)を律儀に守りすぎたため自律心・自制心を評価された結果の異名だった気がするけど、武道館に集ったリスナー達も、全員しっかりもれなく軍人だった
武道館については開催前に「私語厳禁」と釘を刺された記憶はないが、グッズ列~開演前までみんな無言または小声で、開演後の退場の際も本当に、本当に静かだった
あそこまで徹底されるともはや清々しさまであるが、「三四郎への忠誠心だけを持ってきた。ただそれだけ」みたいなシンプルな気持ちだけを秘めて集った結果、ああなってしまうんだと思う
つまり、どう転んでも純・軍人なんである
なんだかとても愛おしかった

三四郎当人達は前々日の放送で「登場の時の服装はどうするか」という話を今更ながらしており、結果的に三四郎ANN内で爆流行り中の最近引退したプロテニスプレイヤー「ラファエル・ナダル」と相田周二がUSJのショーで虜になって以来会話の中に定期的に登場するビートルジュースの「ドラキュラ」を掛け合わせた「ナダキュラ」に着地
そして、三四郎のふたりが「ナダキュラ」として登場した時のリスナーの湧きっぷり
これぞ亜空間である
更に青いペンライト(見出し画像参照)が一斉に灯った瞬間、我々は爆湧きホタルイカと化した
その時、ホタルイカのひとつひとつに命が宿っているのがちゃんと分かってグッときて、思わず泣きかけました

ゲストの面々については、初っ端で登場したはんにゃ. 金田としずる KAƵMA(不良)+四千頭身 都築がSPW延長線の空気を作ったかと思えば、レイザーラモンHG・三四郎・リスナーみんながホタルイカペンライトで「フィー」を奏で、ベンツを所持していたゆえヤッターテレフォンに巻き込まれたユージ本人が満を持して幕間Vにサプライズ出演、三四郎ANNを語る上で欠かせない存在となった鳥人間の祖であり飛人(とびんちゅ)・大木祥資氏もサプライズ登場、幕間Vで添え物程度に登場した「バチボコ」、「シン・ドラゴン桜2」、「スモーカージングル」、多忙でピザを持ち込めなかったためシークレットゲストのなかやまきんに君とマッチアップすることになり再びラジオの渦に巻き込まれることとなったCreepy Nuts R-指定(第二子誕生、紅白出場決定おめでとう)など、一言でいえば、だいたい毎回いつもと同じメンバーが、ノリで、武道館で、再会しただけだった
いつもと違ったのは、隣の方がなかやまきんに君の登場により泣きながら笑っているのを間近で見られたことで、同じ時間を共有しているなと強く感じられてすごい感慨深かったです

エンディング、花道の先に設けられた簡易ラジオブースで、三四郎がいつものOPトークの要領で話し始める
それを見守るリスナーはいつのまにか「三四郎」という「ニッポン放送のモルモット」を見守る「研究員」になるように、メインビジュアルの構図になるように仕向けられていて、本当に最高の演出だった

二人の衣装も上記仕様だった

トークの内容も今までの「ノリ」を振り返りながら新たなノリを生み出しつつ展開し、5周年イベントで見せてくれたラジオの振り返り漫才を思い出す
あの時も風呂敷の畳み方が上手すぎる。と思ったんです
そして相田の恒例の「ゲラへー」でグッときて、都築の「代弁」が刺さりすぎて泣きかけて、みんなが退場した後の総集編エンドロールで本当に涙がこぼれそうになった

こういう参加型のイベント(ライブとか)では集中力が切れてくると明日のことを考え始めたり気がそぞろになりがちなんですが、今回はそれが全くなかった
おそらく、全身をフルに使って全力で脳を焦がせたんだと思う
それが本当にうれしかった
自分は本当に三四郎ANNが好きなんだと思えてうれしかった
5周年の時は配信を見ながら家で泣いたけど、10周年の今回は現地で感極まれたことも、うれしかったよ

15周年を迎えた時は、一体どんなコンセプトの「ノリ」を見せられるんだろうか
そもそもイベントを開催するかどうかもなにもかも、すべては三四郎のノリ次第であるけれど
軍人兼研究者のリスナー達は、どんな場所であってもどうせ三四郎についていくのだろう
軍人も研究者も、険しい道を歩むのが本業であることに変わりはないのであります

最後に、かつてテレビでオールナイトニッポンのプロデューサーがくれた至言を貼って終わります

「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」(2022.05.23)

上記のことを、ご承知おきください!

チッチッ🫡

(おわり)

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