気持ちを前向きにするには ;方違え(旅行)をする事
人間だもの、晴れの日ばかりが続く訳じゃない。
予期せぬ事が起きて、時には落ち込む事もある…。そういう
時には、源氏物語の時代から、方違え(かたたがえ)と称して
良い方角に行く、という慣わしがある。
気持ちを前向きにするには、旅行が一番と思う。遠くなくても
近くでも普段行かないところに行ってみるのも良い。ずっと行きたかったところなどは最高の気分転換になる。すなわち、前向きになる。
私の場合は、気分転換に旅行をする。というのは正確ではなく、旅行は前もって計画しているのだが、偶然予期せぬ事が起きたり、何か気分転換が必要な
事が起き、旅行するにはぴったりの気分になっている時が多い。
又は、これから大きな事業や大変な事を成す時に、その前に前もって、天がご褒美をくださるような感覚で、国内外の旅行に行っている。(これから大きな事業を成す事も、旅行に行く時点ではわかっていない場合が多いのだが…)
今回は、珍しく気分が落ち込む事があり(私でもあるのですよ…。笑い)気分転換が必要で、それにはもってこいの旅行であった。ずっと前から行きたかったところに行ったり、したかった事を行う事が、気持ちを非常に前向きにする。
今回も、偶然旅が用意されていた(もちろん前もって計画していた事)
今回は青森の黄金崎不老不死温泉へ、リゾート列車「しらかみ」に載って
海外線を旅してきた。絶景の海岸線走る「五能線」の、端から端を
5時間くらいかけて巡る旅行であった。
千畳敷駅では、わざわざ観光客のために15分も停車して、歩いて見て回れる、というサービスもあった。美しい海岸線絶景や丁度咲きほこる桜に見惚れて
いるうちに、宿へ。黄金崎不老不死温泉へ到着。
開放的な露天風呂海に入りながら、夕陽を眺める。ずっと前から行ってみたい、やってみたい事だったのを、今回夫が企画してくれ現実化に!
露天風呂に映る夕陽と青い海に映る夕陽、そして直接見るオレンジ色の夕陽が
三重に重なり、絵も言われぬ風景を醸し出す…。
あー、生きてて良かった、と思った。それで不老不死温泉なのかしら、と思う。茶に濁った、塩辛い少しヌルっとする泉質の温泉に身を預け、他の温泉客達と茫然自失で時を忘れて、湯に浸かった…。
刻々と夕陽が沈んでくる…。
ゆっくりとオレンジ色の夕陽と、湯煙そして潮風を鼻から吸い込み、
憂いの全てを、口から濁り湯に向かって吐き出す…。
日常の全ての憂いを忘れてリセット!
あー名残惜しいかな…、夕陽が雲間に隠れながら沈む…。
いつの間にか過去の事がすっかり色褪せてセピア色に…。
今という時、今いる場所があまりにも美し過ぎて…。「美し国ぞ
日本」にいる事を有難いと思う。
自分が生かされている事、頑張っている自分に感謝!旅を企画してくれた夫に感謝!!
(感染対策も万全にして、出かけてますよ)
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