苦手な春とカネコアヤノ
春は周りの人や景色が眩しい
なんで自分だけ...が口癖になる
無駄なプライドに塗り固められて
つじつまを合わせるように
言い訳をする
一つのことが長続きしないのが悲しい
一ヶ所に留まりコツコツ積み重ねる事ができない
たくさん持っているのが辛い
積み重ねている途中で手放したくなる
それが悲しい
気になるトピックや新しい言葉が増えただけで、一つのことを熟考し答えを出すのは苦手になった
人と話していても自分が何を言ってるのか分からない。自分でも何を言いたいのか分からないことすらある(訳の分からない事を話していると気づくと毎回くるりの『東京』が脳内をかすめる)
もしかしたら、特に話したいことがないのかもしれない...いや決してそんな事はないのに、もっと人と心を通わせて安心したいのに。
それでも今日も何だか上手く話せなくて、ひとりになった帰り道、世田谷の狭い空に覗く月を横目に思い切り背伸びをして、やっと息をする
憂鬱になるこの時期はいつもカネコアヤノの『セゾン』を聴く
「幼いことを気にしているのか」
このフレーズに毎年甘えている
これからも甘えさせてもらおう
春が苦手だ。ここ5年くらいは特に
それでも桜が咲いていると綺麗だと思うし、昨日まで着ていたダウンを手放し薄手のコートに袖を通す瞬間を愛おしく思う。人って不思議だ
もうすぐ31回目の誕生日。31回目の誕生日なんてサーティワンアイスクリームを食べておけばいいし、あまりにもイージーだ。そんな事を自分に言い聞かせたらいつもより長く眠れた。