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第三回 整体人の昼下がり
整体は無病ということではない。
普通、体が整っているということを健康ということと結びつけて考えています。確かにこれは間違いないのですが、では健康とはどういうことかというと、それを無病ということと結びつけている人がいる。
そのために病気になったらもう健康ではなくなったと思う人がたくさんいるのです。
ところが整体という観点からすれば、病気があるということは整体であることと矛盾しない。たとえ病気になっても整体は整体なのです。
というのは何故かと言うと、悪い物を食べて吐いたとか、下痢をしたとか言っても、それは胃袋にそういう悪い物に対して正当防衛する力があったということであり、胃袋は丈夫だった、腸は正常だったと言うべきですからなのです。それを吐いたから病気になったとか、お腹を毀したとか言って騒いでいる。ちょっとおかしいですね。バイ菌が入ってくれば熱が出、喉にゴミがひっかかれは咳が出るが、それらも皆、体の機能が正常に発揮されたからであって、体がまともだったらそうなるべきなのです。細菌類は三十六度五分だと急速に繁殖する。しかし熱が四十度も出ると、それっきり繁殖できなくて消滅してしまうのだから、体はバイ菌が繁殖しにくい状態を素早くつくろうとして熱を出すのです。
整体は体の格好を治したり、姿勢の歪みを正したり、病気を治したりすることではない。
まず、このことをよく覚えておいて頂きたいと思うのです。
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