風邪を防ぐための水分補給の秘訣
整体創始者であります野口晴哉先生の書からの抜粋です。
水を飲むことは赤ちゃんの頃から本能的に知っている行為であり、生命の維持にも直結することです。
赤ちゃんという言葉を用いましたが、人間の体内は70%が水でできています。この70%という数字は年齢と共に低くなっていき、お年寄りになりますと、55%が水分でできているというデータがあります。
多少の個体差、個人差はあるでしょうが、若々しい人ほど瑞々しいのは一目瞭然です。
瑞々しさを水というもので補うことよりも、化粧水や乳液などに外注しているのが今の美容の現状でもあります。しかし、根底には水不足があり、水を飲まなくなった現代人の瑞々しさの代用品が高価に販売されています。
代用品を扱うのは致し方ないこととして、問題の根底には水を飲まなくなった、もしくは水の飲み方を知らないことが原因なのではないかと思うのです。
水を飲むとすぐにお手洗いに行きたくなるから、水を飲みたくないという人もいらっしゃる。
水を受け付けない身体であり、水なしでどうにかしようという身体なのだそうです。受け付けない身体は受け付けない人間です。いつも何かにつけ腹を立て、物事を受け付けようとしない人です。水を受け付けない身体は、そういう人です。誰かと友好的に、平和に暮らしていきたいと思ったら、受け入れることが必要です。受け入れられない!って思う事項がある人は、水不足なのかもしれません。
これまで本能的に、無自覚に飲んできた私たちは、恥ずかしいことに水の飲み方さえも知らないようです。誰からも教えてもらえなかったですから。水を効果的に飲むことで、他人を受け入れ、内側から瑞々しい美しさを手にすることができる。
そして、
とありますように、涼しくなったから水を飲む機会が減りますので、意図的に水を飲む工夫が必要です。
乾燥が進む時期でもありますから、温かい恰好をしながら、水やお白湯を飲むようになさってください。
ついつい夜更かしをしてしまうことがあります。
健康の為には、明日の仕事の為には、絶対に寝た方がいいのに夜更かしをしてしまう。
これは破滅的な、破壊細胞の為せる業ではないかと思っていたのですが、人間の意識の方向と意識しない無意識の方向は異なるようです。
いつも如何にして、どうにかして、何とかして、と考えているのが現代人の特徴です。健康になろうとすると毒でも飲むのが人間であり、意識の方向です。無意識はそうではない。腐ったものを出されたら、即座に逃げ出すのが無意識であり、「発酵かな」と勝手に判断して、においをかいで「いける!」と判断して危険な目に遇うのはいつも意識の方である。
意識や意図は大切なものでありますが、もう少し、無意識の方向に行くためには如何にもという欲をどうにかしないと、健康にもなれないようです。