”物理的”の効果
何かを始めようとしたり、何かを達成しようと決心することは多々あるが、それを当初の予定通りにこなせることは少ない。
毎日ジムに行こうと息巻いていても、結局今日も行かなかったなと何度、天井を見上げたことだろう。
少なくとも僕はそう実感している。
そうした”失敗”の多くは自分の理性に過度に期待しているのだと、最近になってようやく気がついた。
(今までできなかったのにも関わらず)今のオレならできるはずだ!というどこからともない自信が不思議なほどに湧いてくる。
できるはずだ!
この心意気は大切だが、それを裏付ける根拠もなければそれはただの願望でしかない。
ということで、何かを計画、開始しようとした時に重要なのは自分自身に期待し、「未来のオレよ、よろしく頼む!」と願うことではなく、とりあえず今何かを行うことなのだ。
要するに、”行動しろ”ということだ。
すごく当たり前な結論に自分でもそりゃそうだろなと突っ込んでしまう。
しかし、ここでの行動は一般的に言われることよりもかなりハードルは低いと思う。
というのも、タイトルにあるように、”物理的に”行動できるようにする。
勉強や読書をしようとしてもどうしてもスマホを見てしまうときは、電源を切ってしまう。
テレビに気が散ってしまうなら電源を抜いてしまう。
ジムに行くのが億劫ならジムの隣に引っ越してしまう。
食生活を改善したいなら冷蔵庫の中身をヘルシーなものだけにしてしまう。
理性で制御するのではなく、物理的にそうするしか無いような状態にする方が何倍も確実で、何倍も楽ではないか。
僕が思っているほど、僕自身は勤勉でもなければ、意志力が強くないということを認めざるを得ない。
そして、その能力を改善しようとするにもまた、持続的な勤勉性と強固な意志力が必要となる。
堂々巡りになってしまうぐらいなら、自分はそういうものだからと割り切って、自分を変えることに注力するのではなく、そういった能力に関係なく状態を整えてあげればいいのだ。
自分で自分にレールを引いてあげる感覚。
一種の諦念を持って、自分をコントロールすることでストレスも減るだろうし、計画通りにことが運ばなかった暁にはちゃんとレールを用意しなかったもう一人の自分のせいにすれば、万事解決だ。
もちろんレールをただ進んだだけで目標を達成した時は100%自分のお陰と自信を持てばいい。
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