大人の透明感など、仕込んでしまえばいい
年齢を重ねるごとに、肌の悩みを数えることが少なくなった。それに気づいたのは50代半ばに差しかかった頃。
自分の肌にネガティブな要素を見つけては、それを潰す作業に追われていた40代までとは、全く違う自分になっていた。
多少(あくまで多少。)シワがあってもクマがあってもいいじゃない。清潔感さえキープできれば、(若く見られなくても)年相応ならいい。
これは一種の諦めなのかもしれないけれど、そう考えると何だか清々しい。
とはいえもちろん欲はあって、清潔感に加えて、透明感があればすごくいいな、と思う。
あ、よく考えたら透明でいたいなんてけっこう贅沢な欲? かもしれぬが、最近のコスメなら透明感だって案外簡単に叶えられるこの頃だから、そこまで大袈裟なものでもない。
☆そんな望みを叶える3つの透明感コスメについて動画をつくりました↑
《動画内で紹介した化粧品のリスト》
エトヴォス ミネラルインナートリートメントベース SPF31 PA+++ ¥4,950
スゥイーツスゥイーツ アンダーアイズプロテクター 1色 ¥1,100(税込) https://www.sweets-sweets.com/menu/under-eyes-protector.html
USUI アイシャト゛ーS ブラシ ¥1,980
キャンメイク シェーディングパウダー04 アイスグレーブラウン ¥719
USUI チーク ブラシ リス毛 ¥4,400
ナチュラル処方の透明感下地
だから透明感をつくりだすというコスメに常にアンテナを張っている。今いちばん注目しているのは、エトヴォスの最新下地、ミネラルインナートリートメントベース。
これは下地機能と美容液を融合させているので、たっぷりのうるおいが実感できる。きちんとうるおっている肌=肌の水分量が多い肌というのは、それだけで透明感を感じさせるものだ。
この下地のうるおいは、3種のヒト型セラミドやリピジュアなどの保湿成分と、ツバキ種子油などのオリジナルブレンドオイルを、ハイドロフォーメーション処方という、うるおいを肌の内側に閉じ込める特別な配置で配合されている。
だからつけている間じゅう、肌はしっとり本当に乾かない。つけている方がうるおうのだ。乾燥小じわがやわらぎ、ツヤやハリも出る。
まるで透明な薄膜を肌全体に張ったような印象だ。
さらに大人のくすみを解消するウメ果実エキスやユキノシタエキスが働いて、透明感をさらに増していく工夫もされている。
容器から取り出してみるとベージュだが、肌に塗ると透明になる。しかしここに肉眼では識別できないくらい微細なラベンダーパールが配合されていて、これが人知れずさらなる透明感をつくり出す仕組みだ。
まとめるとこの下地、うるおい・くすみ抑制・メイク効果の3本柱で、徹底的に透明感を追求している。
わたしはスキンケアのあと、40〜50分ウォーキングをしてからメイクをするのだが、その頃にはすでに肌の乾燥を感じる。しかしこの下地を塗ると、再びうるおいがよみがえって肌がホッとするのがわかる。
ファンデーションを塗って1日過ごしても、肌が乾ききったとは感じない。
使い始めて一ヶ月になるが、仕上がりの自然さといい、肌の快適さといい、もちろん透明感といい、とても気に入っている。
透明感のある大人とは
ところで、大人になっても透明感のある人というのはいるもので、だいたいが精神も肉体も健やかな人だ。そこにほどほどの美意識があれば、透けるような存在感が醸し出される。
例えば、料理研究家の有本葉子さん。いわゆるグレーヘアをふんわりベージュに染め、くるりとまとめ上げている。
お化粧に特別なことはしていないけれど、ファンデーションが丁寧に塗られ、肌色が明るく見える口紅がきちんと選ばれている。
そして彼女の透明感は、間違いなく毎日の食事が育んだものだ。途方もない回数の食事を、彼女は手を抜くことなく心を込めて整え、味わい、楽しんだ。
その美しい食事は、彼女の視覚と触覚と嗅覚と聴覚と、そして味覚というシナプスに喜びを通電させ、それが彼女を内側から洗い流し彼女はどんどん透明になったのだろう。
この澄んだ存在感というものは、一朝一夕に得られるものではない。
食事を一度も疎かにしたことがないかと問われたとして、決して「はい」と答えられない私には、そんな透明感など望むべくもない。
しかし、あたふたと瑣末なことに振り回され、どうでもいいことになぜか全力投球し、疲れ、傷つき、それでも少しは成長してきた自分を受け入れようと、最近は思えている。
それが、少々のシワやクマは別にいいやと思える理由かもしれない。
小泉今日子さんが「へ〜歳ってこんなふうに取るんだ」と、自分の老眼やらの衰えを観察していると語っていたが、私の気持ちと同種かもしれない。
清潔な身なりをして、若い人から奪うのではなく小さくてもいいから力になって、そうやって少しでも透明感があるこれからを過ごしたい。
でも書いてみて気がついた。これは凄い高望みだ。
だけどやっぱり私は、そうやってどんどん透けていきたい。最後の最後まで、透明感溢れる人間でいたい。