勝訴じゃなく敗訴(田中さんの裁判に対する独り言)
棄却
田中まさおさんの注目の裁判の結果は、残念ながら棄却でした。
付言があったとはいえ、判例にまた、負の痕跡が残ってしまいました。
判決について
判決文にもつっこみどころ満載で、みなさんの感想・分析を読んだり聞いたりしていると、
①授業の準備は1コマ5分(この時点で5コマ毎日してると25分奪われるのですが)
②教材研究は一切ノーカウント
③登下校指導は仕事なんやけど、命令してないし、本来業務ではない。(どういうこと!?)
④労働基準法よりあくまで給特法が適用されるよ。
⑤憲法で保障されてる平等権の侵害じゃないか。
教職だけ他の労働者と別
⑥法がおかしいから変える必要が・・・
などなどです。
まだまだ読めば、いろいろ勉強にはなるかなと、思います。
最強の盾
教育委員会側も必死に(?)戦い、最強の盾、給特法がちょっと痛んできたような気もします。いや、反対に50年たって磨きがかかってるのかもしれないです。
現場の先生はあんまり時間気にされないし、仕事も増えてます。
最強の盾🛡給特法に勝つ、「時代」という名の強い武器はあるのでしょうか。
判決文の終わりに付言が。
給特法は、現代の勤務実態にあってないよとの裁判官の付け足しがありました。
司法じゃなくて、立法がなんとか頑張ってくれれば良いです。
勝訴しても
但し、残業代は出しても、逆にボーナスや退職金を一般企業並みに下げればいいんじゃないかという議論も
特別な仕事していて、特別な給与なのか、それとも単純労働に近いのか。
もはやどっちに転んでもあんま満足いかないです。
でも、公務員が満足いかないということは、歳出が抑えられるだけ、市民にはありがたいことなのでしょう。
教育にお金をかける国であっては欲しいけど、日本がいい国と言われてることを考えると、教育にお金をかけてなくてもいい国、つまりコスパが良い国なんじゃないかと、思えてきます。
控訴審に期待
田中さんは控訴されるということなのでこれからも応援したいと思います。
そして、社会がオワコンと言われてる教員の過重労働にもう一度目を向け、法律をかえる契機になればと願っています。