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2024年を振り返ってみて
今年も書きます振り返り。
久しぶりに鼻の穴の奥までかっぽじられた。判定はコロナ。年の瀬で体調崩すとかメンタル的にもしんどい。年末年始の楽しみを糧に頑張ってきたのに笑
最後が物語っているように今年はそんな一年だったのでしょう。自分ではコントロールできないことが、うまくいかなかったことが多かった。けど、予期してないことで得られたことも多かった。少しネガティブな振り返りになるかもしれないが、そんな気持ちにもしっかり向き合って次に繋げよう。
最初に断りを入れておくが、これは人に読んでもらえたら嬉しい!と思って書いている部分もあるが、そのことを強く思ってしまうと自分の書きたいことが制限されてしまうので(それが嫌なので)少々冗長な部分もあり長文になってしまうことにはお許しいただきたい。
研究活動①
今年は3月に大学を卒業し、4月から同学部の研究科、研究室にそのまま進学した。学部時代とさほど生活は変わらず作業場所が変わったくらいで大きな変化はなかった。むしろ、自分専用のディスクができてありがたいくらいの環境である(普通じゃありえない)。
入学当初は、英語論文2本以上、民間給付奨学金の採用を目指して奮闘していた。論文の方では、自身の研究領域でメタアナリシスをした例がなかったことから、関連論文の検索式を同研究室の先輩に教わりながら作成し、ヒットした論文を定めた条件を基準にふるいにかけることまでした。しかし、研究意義や研究の面白さを見出せず少し研究内容を方向転換することになり、今はメタ解析をストップしている。自分が研究者としてこれから世に羽ばたいて行くためには、まず一次情報(≒論文)に多く触れること、そしてその情報を正しく読み取り時には批判する能力を身につけることが基本だと思い、メタ解析を試みた感じである。ストップして以降は、大学院生や学部生と一緒になって大学の仕組みを借りて、”Journal club”を立ち上げて1週間に一度みんなで論文を読み、批判し合った。今は博士課程の先輩に混じって文献レビューをしている。そのおかげでもないが、この論文からこの結果は読み取れるといった論文に詰まっている情報から抜き出す能力はついたと思う。今後は、その抜き取った情報一つ一つをどのように組み合わせ整理するかが課題である。今はジグソーパズルをする際にその時必要なピースを取り出すことができても、それを組み合わせるパーツ同士がまだうまくハマらないといった感じだろうか。
メタ解析がストップしたのであれば、学部時代に実験した内容で論文を出したいという思いでも努力した。これもタイミングだろうか。当時担当していた先生が、今年栄転されたのをきっかけに多忙になり、なかなか集中的にみてくださる機会が減ってしまった。自身が学部を卒業する前にある程度は完成させておくべきだったのかもしれない。来年出せたらいいが。
研究活動②
自身の修士課程の研究内容は、7月に先生からの了承も頂きその流れで倫理審査にも提出した。学部時代には経験してこなかった倫理委員会前の事務とのやり取りも院生自ら行った。その時にある重大なミスをした。自身の研究が長期介入ということもあり9月には倫理審査の受理がされないとまずいと焦っていた僕は、土日のアルバイト休憩中でも返答メール・書類の見直しをしていた。その際に、誤って”command + enter”を同時に押してしまったのか、返答文書の書き途中でしかも意味のないスクリーンショットも合わせて先方に送信してしまった。やってしまった汗汗。しかも休日に、誤送信メール。メールにはLINEお得意の”送信取消”機能も無いから、謝罪文を送る必要がある(この時は、メールにも”送信取消”できたら良いのにと何度思ったことか)。夏なのに冷や汗かきながら、丁寧な謝罪文を考え先方に送信した。その後、念の為もう一度文章を読むとなんと誤字が。「お休みのところ失礼したします」しかも一文目。事前の確認を徹底しますと言っておきながらだ。指導教員にも「焦らなくて良いから落ち着いてやり取りしてね」と言われた。くれぐれも”command + enter”には気をつけよう。いや、焦りは禁物である。
そんなこんなあったが、なんとか9月に倫理審査に通り、実験がスタートした。人を対象にする実験であることから、研究対象者のリクルートから検者のご協力まで急ピッチで進めた。期間的な事情もあって倫理申請受理から1週間程度で実験を始める必要があり、その間にリクルート、予備実験、施設の予約、資料作成に追われた。前もって準備しておけばよかったとすごく悔やんだが、そもそもの自分が見誤っていた。研究において逆算してやるべきことの重要性を学んだ気がした。
即席の準備もあってか実験は思うようにいかない点もあった。けど、なんとか形にできるレベルで結果を得られたのはよかった。9月から12月までは実験続きで、正直大変ではあった。けどその中で、先輩に手伝ってもらったり業務の効率化を図る手立てを教えてもらったり、体を動かしながら学べたことは多かったのかもしれない。
そして、最近あったことだが自分にとってびっくりしたことは、取得したデータを入力しているときに自然と涙が出ていた。その時の感情をうまく言葉で表現することは難しいが、悔しさとか情けなさとかそういう類いではなくて、嬉しさと感謝の気持ちだった気がする。この1年思うようにいかないところもあったり、一番は研究に対するモチベーションを見失いつつあった。これではダメだとわかっていながら、行動に移すことができていなかった。いや、出来なかったのではない。逃げていたという表現の方が正しいのかもしれない。どこかで自分のことを諦めかけているところがあって、「どうせ自分なんて」っていうマインドが続いてた。自分に課題を課して日々突き進むという姿勢を失っていた。よくないループから抜け出せずに今年1年終わってしまうだなーと上の空だった。そんな中データを整理して確かめていくと、感情が溢れて「なんだ俺の研究面白いじゃん」に変わった。報われた気がした。もっと胸はって自信持ってやっていけば良いんだってそう思えた。これだから研究するって面白いんだなと切に感じた。
自身の実験以外にも様々な研究に携わらせていただいている。課題を見つけて、その課題をクリアすることは簡単ではないがそれが楽しい。その積み重ねで良い研究となり、世界に必要とされるデータとなることが本望である。
学会参加
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本年は、国内学会に2回参加させていただいた。両発表ともに口頭発表で、なかなか緊張した。学会を通して、一貫性を持たせたストーリーにすること、そして必要な情報を吟味することの重要性を学んだ。そして自分自身が伝えたいことは何か、オリジナリティは何かといったところも。
また、学生のうちに学会はできるだけ参加するというのが、大切らしい(By指導教員)。色々な研究に触れること、研究者から積極的に話を聞くことが大切だよね。
パタゴニアに仲間入り
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今年から今までのバイトを辞めて、パタゴニキに!パタゴニアスタッフみんな、もう個性が激つよで、動物園みたいな感じ。自由に生きている傍ら、しっかりと自分の芯をもって生きている感じが本当に素晴らしいんよな。入ったからには自分も周りを掻き乱していきたいけどなあ。
祇園祭のビールの売り子させてもらったり(意外とパタゴニアがビールやっているの知らない人多いのよね。多年生穀物カーンザを使用していて、土壌良し人良しなビールなのよ。)、トレランがピックアップされている時にはモデル?までさせてもらって。なんか自分に見合わないようなことも体験させてもらいました。
しかし、パタゴニアではなんも動けてなくて与えてもらってばかりで、、、これまた悔しさが残る。来年でパタゴニアスタッフは幕を閉じる。来年こそはフィールドにでまくって、周り巻き込んで自分の殻も破って、自由に生きる・自分のままに生きるを追求していきたいなと思ってる。
トレランって最高よね
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今年はハードめなレースに2回参加した。一つは比叡山インターナショナルトレラン。22kmとスピードレースではあったが、想像以上に急勾配で初めて胃腸がやられる経験をした。それで思うように補給も取れずに、最後の登りで両足攣ってしまってハンガーノック気味に。自分自身にとっては一番苦しいレースだった。2回目は今年最大の目標であった30km以上のレースに出ようということで、パタゴニアスタッフおすすめの若狭路トレイルランに参加。山と海を一度に体験できるそんなトレイルで、走りながら海の声・木々のざわめきが聞こえる、そんな存分に自然を楽しめるレースだった。序盤から飛ばさないようにとマイペースで走り、定期的に補給食もとって良いレースができた。最後は足が追いつかなくなって(これは完全に走り不足)悔しかったけど、なんとか43キロを完走することができて良かった。少し自信がついたかな?研究やりながらバイトもしながらで、本当に走る時間がなくて正直43キロ無理だと思っていたけど、合間見つけながら走って我ながらよく頑張ったと思う。来年は距離を伸ばして50キロ、60キロ走ってみたいね。今年2回しか参加できなかった分、来年は色々なおもしれー大会に参加したいね。友人も頑張ってることだし。
酒を飲む機会が多かった
週末は基本的に飲みばかり。同期、先輩にもお世話になって色々なところに連れて行ってもらったし、色々な話しができた。飲みニケーションって大事だよな?笑
今まで何かと忙しいと飲みの誘い、特にその日中の誘いは断ってきてたけど、今年はなんだがフッ軽に飲みにいっちゃってた。おかげさまで金欠極まりないけど、周りに助けられるような、逆に自分に頼ってもらえるような関係が作れたのではないのかなと思う。来年もわちゃわちゃしましょう笑
反省点
・目の前のことや唐突に起こることに振り回されすぎ
意外と大学院の授業が忙しくて課題に追われ、研究に追われ、バイトに追われ、今思えば自己成長の時間を作れてなかった。時間の使い方踏まえて、生活変えてかないとね。
・ただやっている感
期限があるからって、ただやってることが多かった。時間のメリハリもつけられずにダラダラと大学に残る日々が続いていたと思う。朝活派に切り替えようか?夕方すぎると一気に時間感覚が鈍くなるので。あと、目標設定も見直そうか。
・生活音痴
作り置きほとんどできなかった。学食で済ませてた。その分お金もかさむし、体もだらしないし笑、丁寧な生活を心がけたいものよ。誰かさんを見習いたい笑
・自分が描く継続は何一つ成し得なかった
当たり前のことを当たり前のように継続することの難しさを痛感した。
まとめ
今年一年は思うようにはいかなかった反面、思わぬ出来事を体験することも多かった。それは、あるひと時ひと時で関わる人との対話を大切にしようと意識していたことが良い方向に向いたのかもしれない。つべこべ考えずに人の誘いにのってみたり、ある時は少し強引に人を誘ってみたり。人と関わることで自分が考える範疇にはない景色を体感することができたと思う。4月当初はギラギラとたぎらせて研究一本って感じだったけど、なんか焦る必要もないし(確かに若いうちに業績は積めるものなら積んでおきたい!)、自分で焦っていても周りがそうでなかったり。自分がいる研究領域の特性なのか、一人で出来る研究はほとんどなくて周りの力添えがあってこそ。だから自分ばかりが自分の物差しで突き進んでも誰もついてこない。人の物差しに合わせることも必要だし、そうしないとうまくいかない。そんなことを感じた1年でした。でも来年は、自分で少しだけ変化をつける人間になっていきたい。
書き足りないことてんこ盛りだけど、疲れたのでここまでにしておきます。
2024楽しかったぞ〜。
最後に一言
『俺は平凡だけど、人より頑張れる自信はある。常に攻める気持ちでいかなくてはいけない。』
(これは、NHK プロフェッショナル仕事の流儀 呼吸器外科医 安福和弘先生の言葉である。)
頑張るところは気合い入れて頑張らんとな!
がんばるがんばる。