8週間経過
退院して8週間が経過しました。
このままでは、死ぬな…と本気で思い、色々見直しました。
見直し策
具体的にはこんな感じ↓
1.必ず平日に休日をとる。
2.定期的にメンテナンスをする。
3.睡眠時間を死守する。
4.やりたいことをやる。
5.ストレスと向き合う。
起きた変化
無理をしない、ご自愛するって何かいまだにわかりませんが、上記のことを心がけた結果どうなったか。
多分元気になってきました。スカスカだったパワーが充足してきたというか。元気がみなぎる、有り余る…ということはないのですが、なんだろう。すごく平。ものすごく素。
これまでにない感じ。元気なはずなんですが、慣れない感覚がむしろ不安でした。
失ったもの
普段、私は朝起きると「現実がよく見えるファンタジーメガネ」をかけて「ネガティブなことは言わず、ポジティブな言葉が出てくるマスク」をつけてディズニーランドで働くようなテンションを生み出していたんです。(初めての社会経験は本当にTDLのキャストでした。)
これは小さい頃からでした。
「高台家の人々」という漫画をご存知でしょうか?私の大好きな漫画です。
妄想が趣味の地味系女子・平野木絵はニューヨーク支社からやって来た超イケメン社員・高台光正に突然食事に誘われ、驚く。実は光正には、ある特殊な能力が! それは光正の妹と弟にも── ヒットメーカー森本梢子が放つ不可思議ラブ・コメディ!
主人公の女の子の平和で優しい妄想がおかしくて、うっかり電車の中で読んだら、肩が震えて震えて、笑いをかみ殺すのがやっと。家で泣き笑いしながら読むのが一番な作品です。
私は、幼少期から、この主人公の木絵ちゃんバリの平和な妄想で数々の不条理を乗り越えてきた子どもでした。
ですので、どんなことがあっても私は大丈夫と思っていたのです。
ただ、最近はっと気づいたら、その魔法のメガネとマスクが無くなっていて。どこかで落っことしてきてしまったような感覚。
ふわっとしたメガネがないので、霧が晴れたように世知辛い現実が見えて、めちゃくちゃ辛い…!
ネガティブな言葉を封じるマスクがないので、嫌なことがあったら嫌だと言ってしまう…!
自分の置かれている現実をまともに見つめたら、詰みすぎていました。(ここに書けない重めの現実もまだ、いくつかあり。)
初めて知った泣く効用
しかも自分さえがんばって無理すればなんとかなると思っていたのに、もうがんばるのも、無理するのも限界とわかりました。
唯一の武器「がんばる」すらなくなると、もう私はどうしたらいいのか…と思ったら、泣けてしまいました。
これまで全然泣いていなかったのです。泣いたり自分の状況を憐れんだら、おしまいな気がして。
おいおい泣いていたら、息子が背中をずっとトントンしてくれました。こんなに思いっきり泣いたことあったっけな?なんだかスッキリしました。
息子の背中トントンはすごいスキルなのです。保育園時代、お昼寝の時間に赤ちゃんたちをどんどん寝かしつけるので、担任の先生が興奮して「お母さん!3人目産んで大丈夫です!」と伝えに来たくらいでした。
娘に、「なんか泣いたらスッキリした。吐き出したような気分がした。」と言うと、
「そうだよ〜、知らなかったの?ママかわいそうに…。私をどこでもウエンウエン泣ける子に育ててくれてありがとう。」と言われました。
やはり失感情だった
実は以前から薄々勘づいてはいたのですが、私は「失感情」状態だったことを自覚しました。現実をちゃんと見て、受け止めたら、生きていけなかったんだと思います。
ちょっと自分を労ることができるようになったら、のび太くんの成長を見てドラえもんが未来に帰るように、これまで私を助けてくれていた「現実がよく見えるフワッとメガネ」と「ネガティブワードを封じポジティブな言葉だけ出てくるマスク」が無くなってしまったのかもしれません。
私は気分にムラがなく割とごきげんでいられるのが長所であり、自分の心の支えだったのですが、そのごきげんはカラ元気だったことに気づきました。
自分の置かれている状況は重くてしんどい。切なくて泣けてくることが時々出てきました。そして、それを自分に許すことにしました。
先日、大学時代からの友人に泣き言を言ったら、珍しかったようで、あとからとても温かいメールをくれて、感激しました。なんでも話せる友のつもりだったのに、弱音を吐いてはいけないとどこかで思っていたのですね。
現実的に自分を救う
とにかく自分の気持ちに誠実になるのがご自愛の一つかもしれないと思います。自分は本当はどうしたいかも、わかってきました。
そのために現実的にどう動くかは、簡単ではありません。色んな方にお話を聞く時間も捻出した8週間でした。現実は厳しくて、挫けそうですし、なかなかよい道は見えてきません。
じっくりよく考える時間もほしいのですが、集中力がなかったり、目の前のことに追われてあっという間に1日が過ぎていきます。
さらに家族のためにやるべきことは山積です。今週末には夫も手術。今回は大したことはないけれど、術後は無理できないので、それなりに気を遣います。
本当に誰かに助けてもらいたい。うっかりミスをするたびに、回っていないなぁと自信を失い、サポートを切望します。ベイマックスとドラえもんが必要です。
やっぱり妄想癖は未だにあり、脳内で「頼れる爺や」が色々サポートしてくれて、1日の終わりには今日もよくできましたと褒めてくれたらいいのにな…と思ったりしています。
幸せな妄想癖にどれだけ救われてきたかわかりませんが、今後は現実をよく見て、現実的に自分を救っていきたいと思います。