何かを大切にすることにして生きてみることにした。
桜が道々に咲いているのを見て、大切にしたい、そう思った。
水色の可愛い空にピンク色の透けた花々が、どうしたって頬をニンマリ弛ませてくれる。
ただ2週間足らずで見れなくなってしまうこの景色。
大切に見ないと一瞬で終わる。
だが、その一瞬に全てを注いで散らす潔さは清く儚くかっこいい。
儚いものは潔く、目の前から姿を消す。
だから見た、ということを大事にしたい。
今年は桜を見た!この景色を見た!目に焼き付けた!よし。
私はファッションについてよく悩む。
何故なら、誰もが頭をカクンカクンして頷くダサ坊だからだ。
ダサ坊とはダサい自分に対してのあだ名である。
ダサ坊すぎて、街に出ると人目が気になって疲れる。
諦めてダサいを極めちゃえばもう人目など気にならない境地に辿り着くだろうが、ちゃんとしたいというわがままもあって、いわゆる中途半端、1番のダサ坊を極めてしまっているわけである。
それでずーっと悩んでいるわけだが、あらゆるコーデや骨格診断、ファッション雑誌などをめくったが、どうもしたいファッションがない。
というかもはや服が嫌い。
昔SF映画とかで見た近未来人みたいに制服化されたらいいのにとよく逃げ腰で思っている。
ただなりたい人がいる。
すらっとしたひと。
すらっと風を切って歩くようなカッコいい女性に憧れている。
だが自分に友人知人に提案されるスタイルがフェミニンなものが多いので、いつもスラとフェミをごっちゃ混ぜにしたなぞのスラフェミファッションをしてしまうのだ。
ならばもう潔く、スラファッションでいいのかもしれない。
すらっとふぁっしょん。
となるとなんて検索するんだろうと、適当に縦長ファッションで検索したら理想の形が見えた。
縦長スタイルファッションてあるんだー!
歓喜。
縦長ファッションを前面に押し出す一年に決めた。
とりあえず景色見ることと縦長シルエットを大切にしてみようと思う。