見出し画像

#129 生存戦略はじめましょ

先日のこと。

結婚生活15年を過ぎた知人の友人の女性が、精神的苦痛から離婚を検討していると相談を受けた。

知人の言うところによれば、友人夫婦の結婚生活は結婚当初から問題はなかったという。
友人の夫は所得の良い会社に勤めており、容姿端麗ではたから見れば高級物件で、友人はまさに勝ち組の部類に入るという。

おそらく知人の友人も同じように勝ち組の自覚もあり、幸福を手にしたと考えていただろう。

しかし、新婚生活が過ぎ子どもが産まれ結婚生活が長くなるにつれ、夫の行動や発言が変化し、やがてそれらはモラハラになった。
そして、夫の行動や発言は、知人の友人に精神的苦痛を与えているという。

その結果、知人の友人は情緒不安定となり離婚を検討しているという。

そこで、今回は女性にとっての良い伴侶とはどんな条件なのかについて考えていきたい。

生物学的アプローチ


まずはじめに男性と女性では、生物学的に生存戦略が異なることを理解して欲しい。

男性の生存戦略は、いかにして自身の遺伝子を後世により多く残すかが生存戦略になる。男性の精子は一定期間といえど年をとっても生産可能なものだ。

それに対して女性は閉経が起こるまでの一定期間、一定の周期にひとつづつ排卵され受精の機会に備える。

そして、受精が完了すると約10ケ月も自身のお腹に宿し大切に育てる。その間、個人の生産性は一般的に落ちる。場合によっては、病気になったりとリスクもある。

このことからもわかるように、男性は悪く言えば誰でもよいから受精に成功し自身の子を宿してくれる女性を見つけることができれば成功である。

一方、女性は出産のリスクを考え、より良い条件の整った男性(遺伝子的に優秀)を見つけ出し、その男性をつなぎ留めておくことができれば成功になる。

ざっくりとした説明になるが、男性はタスクが一つなのに対し、女性はタスクが二つある。

男性は受精が完了することがタスクになる。女性は、より優秀な遺伝子を受精し、その相手を留めておかなくてはならない。

後者のタスクは、男性を安に利用しているように感じるかもしれない。しかし、子を宿している妊娠期には、女性は人の手が不可欠だ。それを代替えとして貨幣を用いてアウトソースすることも可能だが、それはあくまでもオルタナティブな行為だ。

このことにより、過去を遡ると女性は望まない受精を避けるために、強い男性を好むようになった。そして、やがてそれらは集団となり、一定数の女性と一定数の男性で構成され村のような集落ができるようになった。

集落のなかでは、固有のパートナーを持たず交雑となり女性は自身の身を守ってもらう代わりに集落または家の所有となった。

これが家父長制の起源だといわれている。

こう考えれば現在でも、女性が強い男性に魅力を感じることが理解できる。

しかし、それはあくまでも本能的な話であり、現在の社会環境を鑑みれば必ずしも強い男性である必要はない。

また、日本において好き同士の男女が結婚する際に、双方の親が必要以上に介入したがる理由も家父長制の影響を否定できない。

そのため、現在では離婚を選択した男女の社会的な風当たりはさほど強くなくなったが、今でも出戻りや嫁に逃げられた男性は親族からの冷ややかな目があることも事実だ。

3つの条件


では、現代において女性は男性に何を求めるべきなのでしょうか。

おおまかに3つの条件があるといわれる。

1.人的資源

2.資産

3.協力的

1は、その男性が持っている職務上必要なスキルや能力によってもたらされる経済的な価値を指します。 これが多ければ、無一文でも問題はありません。

なぜなら、この男性が一人でお金を生み出すことができるからです。つまり、お金を持っているかではなく、お金をどれだけ生み出せるかが人的資源になります。

2は資産。これは、その男性がもっているお金に代わるものや、お金そのものの量になります。当然、資産は使えば減りますし有限なものです。しかし、資産が多ければ死ぬまで働かなくても良い場合もあります。

3は、協力的かどうかです。先ほども述べた通り、子を宿すと約10カ月も自身とお腹の子の両方に多大なリスクがあります。

妊娠期及び結婚生活で伴侶が献身的にサポートしてくれれば生活が快適になります。そういう意味で協力的かどうかは重要な要素の一つになります。

世間ではハイスペックな男性と結婚することは推奨されているでしょう。一般的に男性よりも女性の方が人口が少ないですから女性の方が選ぶ権利があるようにみえます。

しかし、ここで注意が必要です。

先ほどの3つの条件の内、1と2は男性が優位になる場合があります。ハイスペックな男性は社会に一定数しかおらず、当然のように取り合いになります。

そして、激戦の果てに意中の男性と結婚できたとしましょう。しかし、それでは安泰ではありません。

多くの資産家や起業家の離婚率が高いように、彼らの多くは日本では重婚が認められていないので、複婚と呼ばれる方法をとり変則的な重婚を可能にします。

複婚:離婚と結婚を繰り返すことで合法的に多くの女性と結婚しハーレムを可能にする方法

先ほども述べた通り、男性はいかに多くの女性と交配し遺伝子を残すかが生存戦略になります。ハイスペックな男性は、世の他の女性がキャンセル待ちをしているので結婚する相手に困ることはありません。

離婚を合法的に金で解決できるものと捉えれば、愛などというセンチなものに縛られることなく自由恋愛を続けることが可能です。

もっとも、一部の女性はそこら辺を割り切っているので問題はないようですが、恋愛や結婚を極めて純粋に捉えている人にとっては悲劇的な話です。

男性が女性に協力的なのは、純粋に愛しているか、騙そうとしているかの二択になります。

よく、女性が好きな男性のタイプを聞かれた時に「やさしい人」と答える人がいます。

しかし、この発言は実に違和感を覚えます。

自分に対して相手の男性がやさしくないのに、相手の男性がその女性を好きなわけないじゃないですか。やさしいというのは、好意を抱いている相手ならば誰でも優しいはずです。

つまり、好きなタイプではなく必要条件なのです。

もし、「やさしい人」をタイプというのならば、正確には「誰にでも隔てなく優しくできる人」というべきです。

よく、お店や職場で自分よりも立場が下の人に対して横柄な態度をとる人がいますが、これは上記の「やさしい人」にはなりません。

世間でいわれている結婚による幸福モデルは必ずしも国民全員に当てはまるものではありません。

自分がどのように生きそして何を叶えたいのかを明確にし、そのために必要な要素を熟考し計画し実行する。

よそはよそで、うちはうち。

意外と奥の深い言葉かもしれませんね。
良き人生をおくるために少なからず努力は必要なようです。

たまには自分の人生を考えることも必要かもしれませんね。


おわり



最後まで読んでいただきありがとうございます。

仙田真郷さん画像を使用させていただきました。

毎週金曜日に1話ずつ記事を書き続けていきますので、よろしくお願いします。
no.129.2022.07.29

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?