何のとりえも無い奴でも長い時間をかけてスト5でアルマスになれた話
こんにちはロクです。
この記事は僕の思い出記録用であり、有益な情報など一切ございません。起承転結もなく時系列順に書き連ねました。もし物好きな方がいらっしゃいましたら最後までお付き合い下さいませ。
はじめに 格ゲータイトルはそれなりに触ってました
僕の格ゲーとの出会いは、父が買ってきてくれたスーパーファミコンのスト2から始まりました。その後スーパースト2、ストZERO、VSシリーズやカプエス2、KOFやギルティギアを一通りエンジョイで触った後、大学生4回生の頃にスト4に出会い、社会人になってからもそれなりにやり込みました。しかし、全く上手くなれず・・アーケードでの最高BPは24000、家庭用で言うとPP2000いかないくらい?スト4は上手くならない自分と焼き回しばかりのバージョンに飽きが来てウル4の頃には引退し、動画勢となっておりました。
暇すぎるため、スト5を買うことに
格ゲーをなんとなく触り続けてきた身としては、2016年に発売したストリートファイター5にも当然興味はありました。しかしAmazonのレビューを見ると酷評の嵐・・・まともなゲームとして成立していないという声も多々あり、そんなにひどい(であろう)ゲームをやってみようという気にもなれず、しばらく格ゲーから離れていました。
2年後くらいに、関東のゲームバーでスト5をたまたま触る機会があり、あれ、意外と面白いな?と思い、再び調べてみたとことスト5には次バージョンのAE(アーケードエディション)というものが出ていることがわかり、意外と評価も悪くありませんでした。どうせ大した趣味もないし、せっかくなら買ってみよう!ということでPS4、スト5AE、REGZA、ファイティングエッジ刃、ゲーミングチェアをまとめて購入。ゲーミングチェアを一人で組み立てる時腰がやばかった・・・ソフトバンク光も回線契約して、準備はばっちり!こうして僕のスト5生活が始まります。2018年6月ごろでした。
スト5のシンプルなゲーム性、またそれなりに今まで格ゲーを触っていたこともあってか、やっていればそこそこランクが上がり、プラチナランクまで到達します。PS4はyoutubeでライブ配信が出来たり、配信をツイッターに投稿出来たり、楽しいことがいっぱいで自分のプレイをyoutubeのアーカイブに保存して後から見返したりして遊んでいました。
スト5コミュニティへ徐々に入っていく
同じ趣味の仲間が欲しくて、twitterを始めてみました。当然誰もゲームの知り合いはいないので検索してスト5のリュウを使ってそうな人を探してフォローしていました。
ある日いつものようにツイッターに自動投稿して適当に配信をしていたところ、フォローしていた人がコメントをしに来てくれました。
正直マジでびっくりしました。マイクの音声出力の仕方もわからずに焦ってたどたどしく話をしていましたが、ゲーム好きな人とネット上で関わることがなかったため、とにかく嬉しかった記憶があります。
また、アップデートにて僕が使っていたリュウにあのコスが実装されます・・!
知らない人にとっては「なんだよこの変なコスチュームは?」となったこのコス、知る人ぞ知るカプコンのロボット格闘ゲーム、サイバーボッツの主人公パイロット、「ジン・サオトメ」のコスチュームでしたが、僕としては、小学生の時にかなり遊んだゲーム、「MARVEL VS CAPCOM」の持ちキャラとしてよく使っていたので、そちらの印象が強かったです。というかサイバーボッツの存在を知らなかったとりあえず下記動画を見てみて下さい。ジン・サオトメのハイパーコンボのところだけでいいから!
リンク先の動画再生時間も調整しております(完璧)
ね?めちゃめちゃかっこいいでしょ?
僕の大好きなリュウというキャラに、大好きなジン・サオトメのコスチュームが実装されたことで、モチベーションは飛躍的に上がっていきました。
配信のサムネにジン・サオトメを使いたすぎて、イラストを書いていらっしゃる方にメールを送って使用許可を貰ったりもしました。それだけリュウにこのコスが実装されたのが嬉しかったんですね。
また、この時期に僕のスト5配信に来てくれていた方は2人居て、その方達は僕に色々教えて下さって、特に苦労もなく無差別帯の入り口、ダイヤモンドまで到達出来ました。2019年4月末頃。実力というよりは完全にリュウの先生2人のおかげでしたね。
やればLP上がっていくし、この頃はノリノリでした。この後無差別帯でとんでもない思いをすることになるとは、この頃の僕は知る由もなく・・・
無差別帯突入!厳しさと最高の楽しさを味わう
ダイヤモンド帯から、ついに無差別帯のランクマッチに突入します。
グラマスと対戦できる!プロゲーマーともマッチングする!
無差別帯初戦の対戦相手が早速グランドマスターだった記憶があります。
負けたー!強すぎ!でもすげぇぇぇ!!と最初は大興奮でした。
ですが、とにかく相手が強い!ダイヤモンドまではランクマの総合勝率が50%くらいだったのですが、無差別帯でランクマを回しているとあっという間に30%台に・・
覚えているだけで20連敗を3回ほどやってしまいます。
それでもこのダイヤ帯、LPのポイント収支が緩々なんです。
勝率30%台でも、LPは段々と上がっていきます。そしてスーパーダイヤモンドになりました。2019年9月頃。
↑ダイヤモンドの頃、はじめての10先もやったりしました。
スーパーダイヤモンドからは、なんと超格上のマスターやグラマスに負けても55LPが減ってしまいます。そして自分より1つ下のクラスとなったダイヤモンドクラスに負けてしまっても、90近いLPを取られるということで、今までよりも一気に厳しい環境となります。
ですが、この時期はスト5で一番楽しかった記憶があります。
新しく加入したコミュニティである犬道場でのライバルとの切磋琢磨、優しく教えて下さる師匠、対抗戦などのイベント、オフ対戦へ参加、配信に来て下さる視聴者さん、ランクマでの緊張感などなど・・
特に同じLPくらいのダイヤ帯で頑張っているライバルがいたということが本当に大きく、コロナ禍に入り、緊急事態宣言が発令されても、この趣味のおかげで乗り切ることが出来ました。格上から1引いて喜んだり、連敗が続いて落ち込んだりしつつも、楽しくて気が付いたらランクマを回していました。そして長い時間をかけ、2020年6月、ウルトラダイヤモンドになります。
自分とリュウに絶望
ウルダイ帯はダイヤモンドに1敗でもしたらLP大幅マイナス、スパダイに負けても収支が痛いなど、今までよりも更に上の勝率を求められる地獄のランク帯です。ここまで来たらマスター行くしかねぇ!と意気込んでいたものの、今までフィーリングでやってきた人間にとってここで限界が来ます。
とにかくやれどもやれども勝てない。スパダイ、ウルダイを往復する日々、そしていつしかLPは負けが込みダイヤに降格していました。それはもうヘラったなぁ・・・この頃の僕は、起き上がりすぐに暴れて、無敵技をパナして、対空は全く出ない、何回落とされても飛んで、投げを見せていないのにシミーをして、なんとなくゲームをしていました。そんな何も考えなくやってるから、グラマスとかアルマスに噛み合って1引けることもありました。配信中に言われた「独特な動きのリュウ」という言葉をポジティブに捉えて、自分のことを独創的なリュウだと思っていました。同ランク帯のライバルが勝てない格上の人に1引いて、「自分のリュウは動きが独創的だから格上にも通用する!」と思っていました。完全にアホですね・・・w そして、僕が中々LPが上がらなくて苦労している頃、ずっと競ってきたライバルがついにマスターへと昇格します。配信でコメントしあって、ラウンジで勝ったり負けたりしていた同格のライバルだったのですが、そのころにはラウンジをしても彼にもう全く勝てなくなっていました。自分に何が足りないのか、常に配信でアドバイスは貰い続けていましたが自分の中で理解することが出来ずに苦しんでいました。
ずっと使い続けてきていたリュウも非常に弱いシーズンでした。
軽く例を出すだけでも下記のように愚痴がどんどん出てきます(-_-;)
・メイン固め技である立中Pがガードさせて+1F
・Vトリガーが弱すぎる(Vトリ1は時間経過早すぎて相手の攻撃喰らってる間に終わる、Vトリガー2は当身パチンコしかできない)
・波動拳撃つしかないのに喰らい判定が前に出すぎてて相手のコパンとかで潰されまくる
・リュウだけ竜巻がしゃがみに当たらない、相手がしゃがんでいたらコンボを足刀〆にしなければいけないが足刀〆だと起き攻めが無い
・弾抜けが強いキャラに対してリーチが短すぎて何もできない
・昇龍拳で対空しても起き攻めが無い
実際めちゃくちゃ弱く、TOPANGATVのキャラランクでは最下層に位置づけられるほどの弱キャラでした。
他キャラにおもちゃのように弄ばれて負け続ける日々・・
その時師匠から頂いたアドバイスは「リュウのVゲージ運用は相手のVトリガーを確実にVリバーサルなどでしのいだほうが強い」というものでした。
正しいと思います。ただ僕は「他キャラは体力が減ったら逆転出来るための
強力なVトリガーがあるのに、なんでリュウには弱いのしかないの?なんでリュウはVリバーサルという地味な手段で戦っていかなきゃいけないの?リュウ使ってて気持ちいい瞬間存在せーへんやん・・・一生我慢やん・・・」と思ってしまいました。ライバルに差をつけられて追いつけない悔しさ、毎回アドバイスを貰っているのに活かせない情けなさと申し訳なさ、他キャラにパワハラされ続ける弱すぎるリュウ、相変わらず長いことずっとランクマやってるのに全く上がらないLP・・
自分の趣味で大好きな格闘ゲームをここまでやり込んでいるのに、全く成長出来ない、勝てない、上位にいけない、一体自分には何が出来るんだろう?
この時、心の底から自分という存在に絶望しました。
キャラ替えを視野に入れたりしてみたものの、そんなすぐに練度が上がるはずもなく・・・スト5に対してやる気を失い、絶望していた時、PS plusのフリープレイにあるゲームが登場します。
ギルティギアで使う最強キャラ、引退の危機
フリープレイで出たゲームは、GGXrd Rev2でした。基本的なゲームシステムはGGXXを踏襲していて、高校生の時、部活をサボってよく友人の家でGGXX#R、GGXX SRASHをプレイしていた僕は、グラフィックが綺麗になってるし、昔使っていたジョニーいるし、スト5は成長が頭打ちになってて面白さを感じられないから、息抜きでやってみるか~くらいの感じでDLしてみました。
僕が高校生の頃やっていた時は中堅~中堅下位くらいの性能だったジョニーですが、このゲームのキャラランクでは最強クラスでした。(しかもバージョンアップ毎に何度も弱体化されまくっても最強らしい)
僕が衝撃を受けたのはおみとさんのジョニー対戦動画です。
ギルティギアを知らない人でも、もし良かったら下記動画を少しだけでも見てみて下さい。1分過ぎくらいまででいいから!お願い!
めちゃくちゃコンボオシャレでスタイリッシュじゃないですか?
どこぞのハチマキを巻いたしゃがみに竜巻も当たらない人と違って、リーチは激長だし、イケメンでかっこいいし、画面中央でも画面端からでもコンボ〆たら起き攻めあるし、コンボはかっこいいし・・・
昔と操作感が変わらないのと、やり始めの頃って、成長が早くて楽しいから、ギルティギアにのめり込みました。新しい知り合いが出来たり、高校時代に遊んでいた友人と久しぶりに対戦したり、非常に充実していました。何よりコンボが難しいから練習して出来た時の喜びが半端なかったので、やり込み合いがありました。
2018年に開始してあれだけ毎日のようにやり続けていたスト5を起動することはもうなくなり、ギルティギアプレイヤーになる寸前でした。
ギルティギアを初級者卒業となる赤段まで上げたくらいの時、スト5に調整が入ります。
リュウ超強化!そしてPC版へ移行
2021年2月、スト5にバトルバランスの調整が入ります。
そこでまさかのリュウ超強化!立中Pはガードさせて+2Fになり、、VトリガーはⅡに超テコ入れが入ってコンボが伸び、波動拳の手の先にぎっしり詰まっていた喰らい判定は縮小し、しゃがみに竜巻が当たるようになりました!スト5で引退しかかっていてもはやギルティギアプレイヤーになりつつあったんですが、ここでリュウを使うために久しぶりにスト5に戻ります。あれ、リュウが楽しい!リュウが強い!しかし僕がランクアップ出来ないのはリュウの強さというより考え方や立ち回りが原因、LPが伸びるなんてことはなく、相変わらずウルダイスパダイを行ったり来たりでした。
そんな時、スト5界隈で話題になってきている事が・・・
「PC版は別ゲー」
どうやら入力遅延が少なく、見てから対応出来ることが増えるらしい、と。実際に仲良くさせて頂いている知り合いの方も次々とPC版へ移行し今までよりもランクアップしていました。
ゲーミングPCは高い、買うとしたらモニターも買わないといけない、など悩みましたが、自分の趣味でお金をかけなきゃいつ本気を出すんだと思い、知り合いに相談しながらゲーミングPC、165hzのゲーミングモニターを購入。レバーもHORI製から三和制に換装し、ボタンもゲーマーフィンガーへと付け替えました。
何かあるとキャラやデバイスに責任転嫁し、言い訳を考えるカスな僕なので、言い訳が出来ないよう、しっかりとしたデバイスを購入しました。
知り合いが言っていたような、PS版とPC版の違いを自分が感じられなかったらどうしよう・・・
自分の実力は、そんな細かいことがわかるほどなのか?
色んなネガティブイメージが浮かびましたが、兎にも角にもやるしかない!
PC版を実際にプレイしてみた感想は・・・なにこれ!?
PS4版より数F猶予があるという感じでしょうか?
また、低遅延によりレバー操作、ボタン入力を行ってから画面に反映されるまでが早く、今までより直感的に遊ぶことが出来るようになりました。格ゲーにおいては上記がかなり大きな違いとなり、
反応に自信が無い僕でも相手の前ステップを見てから止められることが多くなり、相手に飛ばれてから昇龍拳の入力が間に合うことが爆発的に増えました。これならいける・・!今度こそ夢に見たマスターを目指すべく、僕はもう一度このゲームと真剣に向き合うことにしました。
PSからPCに移行する際、アカウントは移行できないので、また1から始めることになるのですが、幸いその頃には移行勢が増えてきており、連勝ボーナスが実装されたおかげでダイヤまではすぐに到達、その後、ウルダイに戻ることが出来ました。
この頃から、対空の練習もそうですが、キャラ別にその場受け身、後ろ受け身からの最速暴れに対して投げ、打撃を重ねる練習を開始しました。めんどくさがりで練習嫌いのどうしようもない僕がそんな地味な練習をやってたくらいだから、どうしてもマスターに行きたかったんだと思います。
なんとかマスター直前のLPまで上げた後、気合を入れるために僕が大好きな「ロッキー」のDVDを引っ張り出してきて見ました。
ロッキーと自分を重ねて、自分を鼓舞していました。
何してんねんって感じですが、自分を酔わせて奮い立たせていました。
自尊心も何もない奴は作品からパワーを貰うしかなかったです。
緊張しながら過呼吸になりながらもランクマを回します。
そして、ついに2021年4月末、マスター到達!2019年4月にダイヤモンドになってからダイヤ帯を彷徨い続け、久しぶりにランクの色が変わった時には嬉しすぎて大声ではしゃいでしまいました!w
本当の本当に嬉しかった。ライバルが先に到達したランクへと、ようやく僕も上がることが出来ました。
そしてグランドマスターへ・・・
自分の中での目標を達成し、満足していたところ、ランクマはまだやらないんですか?と身内にたきつけられ、よくよく考えるとグランドマスターはマスターから5000上げるだけでなれるからLPコスパが良いことに気づき、紫色のランク、グラマスを目指すことにします。
あおもリーグへの参加、Discord機能を用いた師匠からのご指導ご鞭撻などの成果があり、多少沼ったものの、2021年7月中旬、グランドマスターへと到達しました。
自分がプラチナやダイヤの頃にずっと教えて頂いていた師匠たちのランクへ自分が上がったのが信じられなかった記憶があります。また、マスター到達前後からは配信で師匠が教えて下さっていた理屈、セオリーなどがなんとなく自分の中で理解出来てきていました。
きっと、対空や重ね、確定反撃が以前より格段に出来るようになったことで、考え方などを整理する余裕が生まれたんだと思います。
完全に自分の中でやり切り、満足度100%だったわけですがランクマ卒業しちゃうとこのゲームはやることがなくなるんですね。35000LPだとグラマス到達してすぐランクマ辞めた人になっちゃうから40000まで上げよう、45000まで上げよう、キリが悪いから50000まで上げよう、なんとなくランクマを回していると50000LPまで上げることが出来ました。スト5でよく聞く言葉は、「グラマスまでいければあとはランクマを続けていたら勝手にLPが上がっていく」というものでした。
実際に50000までは特段苦労なく来れたことで、自分の中でやってたらアルティメットグランドマスターいけるんじゃね?という欲望が出てきます。僕はこの先にまた地獄が待ち受けているとは夢にも思っていませんでした・・・w
ランクマ部との出会い、ランクマ心境の変化
アルマスを目指すにあたり、機会があり、Discordグループへと招待を頂きました。その名も「ランクマ部」。これはランクマでランクアップを目指す人たちの集まりで、Discordで自分のゲーム画面の共有をしながら、他の方のランクマもリアルタイムで見ることができ、その場でアドバイスを送りあえたり感想を共有できる、超絶有益なグループでした。ランクマ部に師匠を含め、めちゃうまリュウ使いが沢山在籍していたのもあり、当初から死ぬほどお世話になりました。
LP50000を超えたあたりから、体感更にポイントは上がりにくくなります。勝ちに行く戦いというより、負けないための戦いをする必要があり、LPを上げるためには、もはや高い勝率は当たり前のように求められる世界が到来しました。今までは「勝って嬉しい、負けたら悔しい」だったのが、「勝って安心、負けたらブチギレ(LPがめっちゃ減るから)」へとランクマへの心境が変化し、マジでおもんね~と思いながらプレイしていました。
こっちが考えてプレイしていても、相手が適当に押したボタンがかみ合ってクラカンして負ける、1回でも負けたら相手によっては2先勝ち越してもLPマイナス確定、これでキレない人いたら教えて欲しいくらいムカつきましたこのゲーム・・・。数年前にアルマス目指している方の配信を見る機会があり、ずっと相手の人にキレているのを見て、この人なんでこんなに怒っているんだろう・・・?と思っていたんですが、数年後その方の気持ちが分かりました。
ランクマ部でもう1つありがたかったことは、ほとんどの方が無差別帯上位帯で、皆ブチギレていたことです・・・w 放送禁止レベルの罵詈雑言が飛び交いまくり、とにかく皆(僕も含め)キレ散らかしていました。
もちろんキレている暇があるなら、キャラ対策を詰めたり、前向きに物事を考えるべきなのは理解しているんですが、僕はそこまで人間が出来ていなかったので・・・抑えきれないドス黒い感情を全部吐き出させてくれる、受け入れてくれる場があったのは、救いになりました。いい年した大人が、ゲームに負けて暴言を吐いているのは、みっともないしカッコ悪いのは自覚しているんですが・・ただ、いい年した大人の男だって何かそういうストレス発散する場所があっても良いんじゃないかと思ったりします。Discordグループ内だけだから、許して・・・。ダルシムやオロ、ナッシュに対してはどうしても怒りが収まらなくてtwitterでもキレてたのは内緒
毎日毎日滅茶苦茶怒り狂ってランクマを回し、LP60000目前の頃、ついにLPー4000をやってしまいます。僕はどうしていいか分からなくなりました。勝てなさすぎてヘラり散らかし、アルマスを目指すことを諦めました。
今思うと、この頃の僕は、グラマスになるまでに培った知識だけを持って、これ以上成長しようとせずに「やってりゃ上がる」を信じてアルマスまで走り切ろうとしていました。ですが実際には、上を目指すには更に安定した負けない為の戦い、コンボ判断やキャラ対策、ゲージ運用などが必要でした。
グラマスになった知識のまま、アルマスになることは無理だと思います。
自分の能力を正しく自覚した
誰にも勝てない、グラマスなのに。LPが上がらない・・
ランクマ部の皆さんやtwitterのフォロワーさんには1日1000や2000どんどん上げているのに・・・なんで自分には出来ないんだろう・・?極限まで下がった自尊心と、無力感を味わった後、落ち込んでから立ち直るまでに考えて、時間が経って思ったことは、自分は物語のヒーローにはなれないということでした。毎日ノルマを決めてどんどんLPを上げるフォロワーさんを孫悟空やベジータに例えるなら、僕はZ戦士にギリギリ入れるかどうかの、ヤムチャ、あるいはチャオズのような存在だと。でも、それがわかったんなら、それでいい。
リュウ使いなのに対空はオート昇龍拳でもないし、相手をコントロールする魔法のような波動拳が撃てるわけでもない、達人の間合いで差し返しが出来るわけでもない。これから頑張ってなんとか上手くなろうとはする。でも出来ないことはダメなことじゃない。しょうがない。それが僕。自分を客観視し、ある種の開きなおりをしたことで気持ちが楽になりました。
そこからは、「毎日スト5を触って100でもいいからLPを上げる」「体調が悪い時はマジで無理しない」この2つを掲げて実行しました。全然厳しくないこの目標設定も、自分という人間を正しく理解出来たから設定、実行出来ました。自己肯定感が低いことも悪いことばかりではないかもしれません。
長すぎる道のり
アルマスまでは本当に長すぎます。グラマスが35000、アルマスが100000、グラマスからランクアップのために65000ものLPをあげるのは、本当に長い道のりでした。オンオフ問わず大会に出場したり、東京へオフ対戦しにいったり、ランクマをやりつつもなんとかモチベーションを保つべく頑張ります。また、その間で10先を2回行いました。
1回はありがたいことにモチベが高そうだからという理由でお声がけを頂き、スト4時代にBP世界一だったダン使いの方と10先をさせて頂くことになりました。ダイヤの時に初めてやった10先で負けているので次は勝ちたいし、自分にプレッシャーをかけないと絶対に本気になれないだろうから、解説には一番お世話になっている師匠に来ていただくことをお願いしました。また、twitterのDMで猛者のダン使いの方にお声がけをさせて頂き、10先当日までひたすらダン戦を詰めました。やってみてわかったことは、ラウンジの長期戦でひたすら読み合いを回しながら対戦をすることは面白すぎるということでした。LPを上げることで精神が荒んでいた僕は、格ゲーの対戦って、こんなに楽しいんだ!と改めて認識できたし、スパーリングをして下さったダン使いの方には本当に感謝しております。
また、もう1個の10先はずっとライバルとして切磋琢磨してきた人物。
いつかやってみたいなーなんて思ってたところ機会があり10先することになりました。
先にマスターへランクアップもされたし、格ゲーへの取り組み方、間合い取りや試合運びなど、上手さとしては完全に上をいかれていることは自覚したうえで、自分らしく試合をしようと変に気負わずに挑んだ10先でした。
アルマス達成
長い時間をかけてLPをコツコツ上げていき、2022年11月、ついにアルマス達成!!色んな経験の末スト5を始めてから4年半の歳月をかけ、自分にとって出来すぎたランクへ到達することが出来ました。
まだまだ猛者にも、お世話になった師匠にも、プロゲーマーにも何も出来ずに負けることばかりですが、論理の破綻した動きではなく、自分の考えに基づいた動きでたまに一撃をかますことも出来るようになりました。
上を見ればキリがないし、相変わらず自尊心はすぐ消えそうになるけど、
アルマスまで達成した自分のことは結構頑張ったと思います。
自分に自信が無いから、後ろ向きだから、すぐサボることがわかっているから、自分が頑張るための行動が設定できた。
師匠に、犬道場に、ランクマ部に、ライバルに、配信で知り合ったフォロワーさんに、最大限の感謝をしたいです。
僕の人生で人より少しでも秀でたり頑張ったことってほとんど無いけど、これはゲームではあるんだけど、間違いなく頑張ったことランキングにランクインしましたね。昔からなんとなく遊びで触っていた格ゲー、スト4のころに少しやり込んだ格ゲー、「一生懸命やってたらどうなってたのかな」という気持ちに整理がつけられたのかなと思います。
ありがとう。リュウ。そしてジン・サオトメ。
あなたたちのおかげでスト5で死ぬほどキレたし、悲しかったし、苦しかったけど、死ぬほど楽しかったよ。