ブーメイ

米国在住者の徒然草です。 日々の備忘録として。かつ、日本語をちゃんと書き続ける習慣とし…

ブーメイ

米国在住者の徒然草です。 日々の備忘録として。かつ、日本語をちゃんと書き続ける習慣として。

マガジン

  • 書評/読書メモ

  • 30日在宅ワーク&引きこもり実験@ロサンゼルス

  • 通訳の勉強記録(日英/英日)

    2年ほど通訳学校にて、日英/英日の通訳の授業を受けました。そのときの復習を記録として。

最近の記事

【読書メモ】「嫌われる勇気」

少し前(今も?)に日本でブームだったというアドラー心理学。そのきっかけとなったと言われている「嫌われる勇気」を読んでみた。 2年ほど前に一度読んだことはあったものの、すっかり忘れていたので、再読。特に気になったことを、備忘録としてメモしておこう。 有名な本なので、レビューを書かれたりYouTubeで上げられている方も多い。そこで見聞きした言葉を拝借するけれども、「アドラー心理学は、心理学ではなく哲学だ」と言われている。そして、私はそれに心から同意する。 「トラウマは存在

    • 映画’My Fair Lady‘の感想メモ

      ふと、週末にMy Fair Ladyを観ることにした。 先週から始めたスカイプ英会話にて、英国人の先生がMy Fair Ladyの一節を使って練習をすると良いよ、とアドバイスをくれたのがきっかけ。 ‘The Rain in Spain falls mainly on the plain’ というフレーズだ。 作中でも、コックニーアクセント(ロンドンの労働者階級の方が使うアクセント)を話す主人公が、上流階級の方の話す英語を身につける特訓の最中に必死に練習をしている。

      • ‘Option B’ (Sheryl Sandberg, Adam Grant)オーディオブック記録

        オーディオブックで’Option B’を聴いた。 FacebookでCOOを務めるシェリルサンドバーグが、心理学者アダムグラントと共に執筆した書籍。 休暇先にて著者の夫が急死。まだ幼い子供たちにそれをどう伝えるか。夫が亡き後も続いていく日常生活とどう向き合っていったか。逆境をどう捉え、乗り越えていったか。 出来事とそれに対する主観が淡々と綴られている書籍ではなく、心理学的観点からの分析も入っており、非常に興味深い内容だった。 平均的に、配偶者と死別した日から、次のパー

        • 【読書メモ】「おとなの教養2」(池上彰さん)

          池上彰さんの「おとなの教養2」を読んだ。 覚えておきたい!と思ったことがたくさんあるので、メモとして。 AIについて、大きく誤解をしていたのに気づいた。「なんでもできる万能なコンピューター」というイメージがあったが、今の時点では「チェスをするAIはチェスだけ」と、役割分担がしっかりあるそうだ。また、「このあたりでまずい料理屋さんを教えて」と質問をしても、人間であれば「どういう状況なの?」と会話を通して質問の意図を掘り下げるが、AIにとっては「まずい料理屋」という情報から「

        【読書メモ】「嫌われる勇気」

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          29本
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          4本

        記事

          【映画感想メモ】The Truth

          是枝監督の「The Truth」という作品を鑑賞。先日観た「アメリ」がとても良かったので、よし!フランス作品、もっと見てみよう!と思い、フランス映画に詳しそうな知人におすすめいただいたのがこの作品。 カトリーヌ・ドヌーヴ演じる、映画スターであるフランス在住のファビエンヌのところに、出版のお祝いのため子供を連れてアメリカからやってきた娘夫婦と孫娘。そこから物語は展開。 ひたすら女優であることを最優先し、家族を蔑ろにしてきた!という娘視点の思い出と、物語の終盤に明らかになる母

          【映画感想メモ】The Truth

          【映画感想メモ】アメリ

          とても久しぶりに、映画を観よう!と思い立った。 同僚のフランス人におすすめいただいた作品「アメリ」。 これまで観たことがなかったので、これを機に!と鑑賞。 月並みな言い方になってしまうが、とっても心温まるストーリー展開で、今パンデミックで全世界的にちょっとピリピリとしている印象がある中で、より一層、観て幸せになる作品だなぁと感じました。 冒頭に出てくる、クリームブリュレを割る場面。よくこの場面のお話を聞くので、このエピソードだけは断片的に知っていたけども、改めて作品の

          【映画感想メモ】アメリ

          【読書メモ】「Nのために」(湊かなえさん)

          小説「Nのために」を読んでみた。 高層マンションにて夫婦が殺害されているところから物語が始まる。 その場に居合わせた4名のそれぞれの供述により、事件はあっさりと決着を迎えた、という印象を持つところからストーリーが展開する。 4名それぞれが過去も含め、事件当日のことを独白していく。 誰も、供述の時に嘘は行っていない。 起こった事実の一部分だけを切り取って話しているだけで、こうも都合よく事実をねじ曲げて伝えることができるのか、、!!の驚きの連続。 こんな素朴そうな空気

          【読書メモ】「Nのために」(湊かなえさん)

          【読書メモ】「ドイツとEU: 理想と現実のギャップ」(池上彰さん)

          池上彰さんの「ドイツとEU: 理想と現実のギャップ」を読んでみた。 断片的に見聞きしたことはあっても、おお!なるほど!と、点が線になるような形で学ぶことの多い一冊でした。歴史は学生時代からとっても苦手だけど、もっと知りたい!と最近思うことが増えてきた。池上さんの本は、私のように基礎知識があやふやな人が読んでもわかるように構成されていて、ほんとにありがたい。これからも読み続けよう。 特に覚えておきたいことを、以下メモ。 EUがどういう経緯で出来たか、 東西冷戦がその後に

          【読書メモ】「ドイツとEU: 理想と現実のギャップ」(池上彰さん)

          【読書メモ】「アッコちゃんの時代」(林真理子さん)

          林真理子さんの小説「アッコちゃんの時代」を読んでみた。 バブル期に20代前半であった美しい女性、厚子。ニックネームはアッコちゃん。当時、日本で3番目にお金持ちであった地上げ屋である不動産屋社長の愛人となり、その次にはイタリアンレストラン「キャンティ」の御曹司と、妻子を捨てさせて結婚。 不動産屋社長の愛人である時には、500万円ほどする腕時計を買ってもらったり、用意してもらったマンションに住み、毎月お小遣いをもらう生活。それでも、周囲の女性たちと比べると、自分にはそこまでお

          【読書メモ】「アッコちゃんの時代」(林真理子さん)

          【読書メモ】「アウシュヴィッツのタトゥー係」(ヘザー・モリスさん)

          「アウシュビッツのタトゥー係」を読んでみた。 事実をもとに書かれたフィクション小説であるが、概ね事実そのままなのではないかな、という印象。ここまで理由もなく自由が奪われ、生命が脅かされ、そして奪われるという事実が、フィクションではなく史実であることに改めて深く考えさせられた。 第二次世界大戦下で、アウシュビッツに収容された主人公が、いち労働者としての肉体労働ではなく、新たに収容されてくる人々のタトゥーを入れる係としての役割を得る。 大部屋で寝泊りするその他大勢の収容者と

          【読書メモ】「アウシュヴィッツのタトゥー係」(ヘザー・モリスさん)

          【読書メモ】コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存(池上彰さん)

          「コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存」を読んでみた。 少し前から、‘毎月2冊以上、政治、経済、時事に関する本を読む!‘と決めていて。今月、そういえばまだ読んでいない!と思い、Kindleで気になった本を購入。 7月に出版されている本なので、今日時点のデータを調べながら読み比べ。 まだ2ヶ月ほどしか経っていないのに、感染者数のデータなどが大きく変わっていて改めて感染症の脅威を感じた。 ワクチンと特効薬が、どういう仕組みで効力を発揮するのか。各国、すごい勢いで研究

          【読書メモ】コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存(池上彰さん)

          【読書メモ】私の男(桜庭一樹さん)

          「私の男」を読んでみた。 ここ数年読んだ本の中で、最もねっとりとしていた。個人的に「ねっとり大賞」を差し上げたいくらいだ。 ドロドロとか、愛憎劇、とかよりも、ただただ「ねっとり」。 震災で孤児となった少女が親戚の男に引き取られて、養子縁組の上、親子として生活をする。 彼女が社会人になっている場面から物語はスタートし、高校生の頃、中学生の頃、小学生の頃と、どんどん遡って物語が描かれていくため、「あれ?」と思った点の部分が、線になって、さらにその線が繋がって立体的な箱とな

          【読書メモ】私の男(桜庭一樹さん)

          Day169:30日+α 在宅ワーク&引きこもり実験(延長戦)@LA:念願のキャンプへ

          引きこもり生活を記録し始めて169日目です。 (この記録を取り始める1週間前から引きこもりを開始) 色々と忘れそうなので、ルーティンとして簡易記録だけをつけていきます。 Day169:9月6日(日) 昨夜の就寝:12:00am 今朝の起床:8:20am 今日の食事 朝食1:みかん、バナナ 朝食2:納豆オムレツ、ルッコラとチーズのサラダ、桃 昼食:豚骨ラーメン、ぶどう おやつ:ポッキー、クッキー 夕食:バナナ 今日の運動 スクワット10分+体幹トレーニング10分 Fi

          Day169:30日+α 在宅ワーク&引きこもり実験(延長戦)@LA:念願のキャンプへ

          【読書メモ】絶望の国の幸福な若者たち(古市 憲寿さん)

          「絶望の国の幸福な若者たち」を読んだ。 帯にも書かれている通り、「26歳の社会学者による大型論考の誕生!」という部分にとても惹かれて、書籍を購入したのを覚えている。 ただ当時はバタバタしていて読むタイミングがないままで。ようやくつい最近読むことが出来た。「社会学」というものとちゃんと向き合って学んだことはないけれども、著者の視点でバシバシと事象を切り刻んでいくような印象の書籍。「そういう考え方、見方もあるのね。」と、興味深くスイスイと読めた。 とても印象に残った部分

          【読書メモ】絶望の国の幸福な若者たち(古市 憲寿さん)

          【読書メモ】ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣 (美月あきこ)

          「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」を読んでみた。 CAとして16年の経験を積み、この本が書かれた時点では人材育成コンサルタントをされている著者による書籍。ファーストクラスを利用するような方の特徴で、「おお!」と思ったことを覚えておきたいので、メモ。 食事にとても気を遣っている。機内の食事も例外ではなく、人によってはマイドレッシングを持参されるそう。 朝の時間を大事にしている。「朝は頭を使う時間、午後はルーティンワーク」が共通点。 読書家が多い。13時間のフラ

          【読書メモ】ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣 (美月あきこ)

          【読書メモ】ここがヘンだよアメリカ人(芽衣田珠子さん)

          「ここがヘンだよアメリカ人」というエッセイ漫画を読んだ。 著者が高校生の時に、ご家族が駐在の関係でアメリカに来られて、現地の高校生として何が日本と違うか、どういった経験をしたか、というエピソードが漫画で描かれている書籍。 英語を第二言語とする生徒は、まず英語力を測る試験を受けて、その結果に応じてネイティブスピーカーと同じ授業を受けるか、英語を第二言語とする生徒を集めたクラスの授業を受けるか、決めるそう。この著者の方は公立高校へ進学されているのだけど、少なくとも、自分の知る

          【読書メモ】ここがヘンだよアメリカ人(芽衣田珠子さん)