漢 Kitchenで「共生」への回答をみる~『ハンチバック』とグミゼリーケーキ~
『ハンチバック』が読めない市川沙央の『ハンチバック』が芥川賞を獲った。僕は障害当事者として『ハンチバック』が文學界新人賞を獲った時から、嬉しいような悔しいような恥ずかしいようなそんな気持ちがしていて、なかなか手を出せずにいた。それは多分、「同じ」障害当事者としてというより、「同じ」作家志望の人間として悔しいみたいな気持ちが一番デカいんだと思う。僕が文壇に「障害当事者」を武器に殴り込もうとしたら、先に、そして圧倒的な破壊力でもって芥川賞まで搔っ攫ってしまわれた。多分これから僕が