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あなたは間違っている!ステロイドについての大きな勘違い

ステロイドについての動画には毎日様々なコメントを頂きます。
単純にアンチな内容のものから、興味本位での質問や実際の使用者からのコメントなど、かなり色んなコメントがあるのですが、読んでいるとステロイドに対して同じような勘違いをしている人が沢山いるのだいう事に気づかされます。その中でも特によくある4つの大きな勘違いについて今日はお話したいと思います。
今日紹介する4つの大きな勘違いは、ステロイドなどの薬物使用を直接的に助長してしまうもの、ステロイドユーザーに対する誤った認識を広めてしまうものの二種類があります。
1つ目と2つ目については、直接ステロイドの使用を助長してしまいかねない勘違いで、3つ目と4つ目はステロイドユーザーに対する誤った認識を広めてしまうものです。いずれにしても、こういった勘違いをまず無くさなければ、ステロイドなどの薬物の乱用は無くならないと考えています。
それではいってみましょう!

1.用法容量を守れば副作用は無い

これはオランダのデータですが、男性の性機能低下の治療のために使わるステロイドの1週間の使用量の上限は100mgです。
この使用量を守っていたとしても、完全に副作用の危険が排除されるわけではありません
使用に際しては、副作用の危険を最小限にするための医師による診察や検査がしっかりと行われ、その後の治療経過についてもしっかりと管理された状態でお行われます。それでも副作用が起きる場合はあるのです。
しかし、筋肉増強目的で使用されるステロイドの平均は週あたり1000mgです。
医療として使用される上限の10倍が平均使用量と言いう事になります。
これは何もトッププロの使用量というわけでは無く、どこにでもいる普通の人が使っている量なのです。
トッププロともなれば、ステロイドだけでも複数の物を使い使用量は更に多くなり、他の薬物とのスタックも行われます
ここまでくれば本当に命がけで実際に命を落とす人が後を絶ちません。
よく言われる用法容量を守れば大丈夫などという基準そのものが、個人が勝手に筋肉増強目的で使用するステロイドにはあてはまりません。
そもそも、かなり危険な行為なのです。

2.法律で規制されていないから問題ない

これも本当によくある勘違いです。
法律で規制されていない危険な薬物なんてこの世にいくらでもあります。
例えば、少し前に法規制の対象になった脱法ハーブなどの危険ドラッグのようなものだって、規制される前までは法律に違反する事なく、使用できていたわけです。使用者が増え、問題が大きくなり世間に危険が認知されて初めて法規制の動きとなるわけですが、日本ではまだステロイドなどの薬物に法規制が行われていません。
アメリカやヨーロッパの国ではすでに、その危険性や問題が認知され法律で規制がされています。
海外で法規制の対象であるから、日本でもというのは少々乱暴な理論ではありますが、少なくとも日本で法規制されていないから問題ないとは言えないという事です。
さらに海外では、マリファナなどの麻薬と同じようにステロイドは、さらに危険な薬物の使用にはいっていくゲートウェイドラッグとしても知られています。
最初は副作用による気分障害を抑えるために、オピオイドなどの合法的な薬の使用にはじまり覚せい剤やコカインなどの本当に危険なドラッグに進んでしまう事になるのです。
日本ではまだこういった話は聞きませんが、同じ道をたどることだけは避けたいですよね。
マッチョになるつもりがジャンキーになったなんてしゃれにもなりません

3.あんな体で使ってるわけがない

1番よくある勘違いがこれです。
「あんな体で使ってるわけないだろ」とか「あれでユーザーだったら悲惨」とか、体があまり大きくないからステロイドなんて使ってるわけがなと決めつける人がいますが、筋肉のサイズが極端に大きくないからと言ってナチュラルだとは限りません。
これは階級がある格闘技の世界やオリンピック競技である重量挙げの世界でもステロイドなどの薬物が使われている事でもわかると思います。
アメリカで、ステロイドユーザーの治療を行った医師が、そのほとんどが普通のどこにでもいる人で、外見でみわけられるようなバキバキの体をしたゴリマッチョなんて殆どいないとコメントしていました。
殆どのユーザーがちょっと楽して見た目をよくしたいという程度の気持ちでつかっているという事です。ある意味ではダイエットサプリと変わらない感覚です。これは、ステロイドユーザーを見た目で判断するのが難しいのと同じでナチュラルを見た目で判断する事もまた難しいという事です。
はっきり言ってナチュラルをナチュラルと断定する事はステロイドユーザーをステロイドユーザーと断定する事よりも難しいと言っていいと思います。
こういったカジュアルユーザー、ライトユーザーの増加は同時に使用者の低年齢化にもつながり非常に危険です。無知な学生が軽い気持ちでステロイドに手を出して副作用で人生を棒に振ってしまう事だって十分に考えられます。そんな事は絶対に避けなければなりません。

4.薬物検査がある大会の選手はナチュラル

これも大きな勘違いです。
アメリカでは「ナチュラルの大会にでるからステロイドを使おう」というジョークがあるほどです。薬物ユーザーにしてみれば検査をパスすれば、それはルールを守っているという事になります。
そもそも今の検査技術や検査体制では、みつけられない薬物が少なからず存在しています。今後は遺伝子ドーピングなど新しい技術や方法がどんどん発達して検査をさらに難しいものにしていくことは間違いありません。
薬物検査のある大会に出ているから、ナチュラルだとは言えませんし、逆に薬物検査が無い大会に出ているからユーザーだという事も言えません
出場する大会の検査の有無をユーザーか否かの判断基準にする事自体が大きな間違いです。検査のある大会に出場している事が、逆に隠れ蓑になっていること多いのです。
また違った角度から見れば、検査のある大会では、アマチュア規定がある場合もあり、そもそもそういう大会の優勝者などが、その名前を使ってYouTubeに出たりする事自体が、その規定に抵触する可能性が高く、何故なにもお咎めが無いのか正直意味がよくわかりません。
そういう意味では、そういった団体の姿勢自体も信用にたるものでは無いと言えます。

まとめ

という事で4つの大きな勘違いを見ていったんですけれども、最近本当に感じる事が、実は皆が「この人は絶対にユーザーだ」と言っている人より、はるかに殆どだれからも指摘されないような、何故かいつも「この人は絶対にやってない」と言われている人の方がはるかに危険でたちが悪いという事です。どちらがいいとか言う話にはならないのかもしれませんが、今、悪影響をまき散らしているのは、間違い無く「この人は絶対にやってない」と言われている人の方だと思います。ある意味では、例えばIFBBプロがナチュラルだと思っている人は、フィージークやボディビルをやっている人の中には殆どいないのではないかと思います。
彼らはただ言えないだけだで言ってよければ言うでしょうし、その事自体にもはや悪意はないのかもしれません。
暗黙の了解であると同時に周知の事実だからです。
でも「この人は絶対にやってない」と言われている人たちは、そうではありません。私はこのタイプの人達がまずステロイドをやめるべきだと思います。

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#アンチステロイド #ステロイドの勘違い #筋トレ

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