検査と現状
転院に向けて様々なことが進んでいる。
一方でそれは全てが予定通りにはいっておらず、環境の変わる難しさを感じることとなっている。
今回の話は転院における難しさと。前処置を行う段階においての検査について少し書いていこうと思う。
▼ 前処置前に行われている検査
転院先の病院からの依頼を受けて、転院前の病院で様々な検査が行われた。心臓エコーに始まり、胃カメラに大腸カメラ、造影剤CTに呼吸器の検査。
これは抗がん剤投与を行う前にも行われた検査であり、転院後も様々な検査を行われる旨は聞いている。結果として事前検査としてはかなりの数が行われることになる。
ポジティブに捉えれば、自分の今の体の状態を隅々まで知れるということにもなるが、ネガティブに考えれば、様々な検査は正直負担が掛かる。
胃カメラや大腸カメラは複数回経験しているが気分のいいものではないし、もし検査で何か異常が見つかれば最悪「移植が出来ない」ということも考えられる。
そんな不安と向き合うことも、検査で必要ということである。
▼ 当初予定されていなかった検査
世間がGWの中でただひたすら入院をしながら日々を過ごしていたのだが、その休みの最中に検査が行われることが通告された。
別に構わないと言えば構わないのだが、GWが終われば退院という形になっていった自分としては、結果的にあまり良い報告ではなかった。
さらに言うと転院のスケジュールが決まっているので、退院が伸びれば伸びるほど一時的に自宅で過ごす時間というものが相対的に減ることになる。
この後、長い入院生活を控えている身としては「少しでも家にいたかった」という気持ちが無きにしも非ずではあるが、その辺は自分の中でうまく折り合いをつけているつもりである。
一方でその最中に家族が新型ウイルスに感染したという連絡があり、当初予定をしていた転院先への移動が困難となったという事実も重なっている。
世の中が解放の方向に向かっていたとしても。自分はいつまで厳重な管理をされるのだろうかと思うと少し気持ちが落ち込むようなところもあるが、それはやむを得ないことなのだろう。
▼ 私が『正しさ』を嫌いな理由
GW前に実際の転院日が決まり、今このNoteが公開されている頃には正式に転移した先ということになっているはずである。
※書き始めたのは5月10日
GW前に5月12日の転院先への入院が決まり、転院先から足早に電話連絡がくる。
入院担当者から杓子定規で口頭の説明が出るが、多分この人は自分のことしか考えておらず、相手がどういう状況にあるかお構いなしなのであろう。
「大切なことですからと言いながら」どんどん話を進め、こちらからの質問には「わかりません」「確認します」ばかりであった。
挙句の果てに「入院病棟につないで聞いてください」「業者に確認してください」という説明には申し訳ないが、縦割りにされた事務員の業務としか感じなかった。
でもそこに人間味を全く感じないのはどういうことなのだろうか?
自分からこのようなことを言いたくないが、病人に電話をかけるのにその姿勢は無いだろうと思った。
確認事項をまとめ、私は病棟の看護師にある程度また折り返して電話をする旨を伝えた。病棟看護師においてもこちらの質問は検討の余地が多かったらしく、とても手間だったのは事実である。
環境が変わるということは、対応してもらう人や場所によって良くも悪くも変化することになる。
ごくごく個人的な意見としては、長期的に過ごすのであれば我慢することを減らしたいと思うのが自然なのではあるが、電話で確認した限りは我慢することは今より明らかに増えそうだと言う印象がある。
もちろんそれは「正しさ」を前提にした話であって、本音と建前という違いというのは現実的に存在すると思う。
例えばどこの病院でも移動する際は「サンダルではなく靴を推奨、もしくはサンダル禁止」というカタチになっているが、少なくとも私のいる病院はではサンダルで移動する事を咎められることはない。
聞いてみると「大丈夫」ということも意外に多く、この辺の本音と建前をすべて転院先に押し付けるつもりはないがやはり「正しさ」だけを持って話す人と、ある程度現実を見ながら話してくれる人は「自分を見ているのか、他人を見ているのか」という視点の大きな違いを感じるのである。
▼ さいごに
転院先の状況についてはまた改めて詳細が分かり次第、少しずつ記載していこうと思う。
全ての病院に当てはまるわけではないが、複数の病院を経験してやはり感じる違いなども今後転院をする可能性がある方々に向けて、何か参考になる点があればと思う。
一つの病院で感じたことを真実のように話すのではなく、複数の病院での考え方や感じ方の違いというものを今後の資料として残していければと考えている。
個人ブログも更新しましたので、よろしければ。
今回は『人間心理』のカテゴリーです。
負担のない程度に週2~3回の更新を目指してこれからも日々頑張っていこうかと考えています。