~移植と昏睡①~
ご無沙汰しています。
体調も僅かながら回復傾向にあり、黙って寝ているのも疲れてきたので執筆を開始したいと思います。
先にお断りしておくと、記憶を失った期間がありまして、その記憶を継ぎ接ぎしながらこの文章を書いています。
長くなるので「昏睡から目が覚めるまで」と、「目が覚めてから」のを幾つかに分けて構成にする予定です。
結論から申し上げますと、私は5月末日に弟からのハプロ移植(半合致移植)を経て、6月13日に無事に生着を迎えました。
前処置(移植前の処置)や移植後における抗がん剤や放射線の副作用は当然ありましたが、今回はそこにはあまり触れません。
今回のメッセージは『移植は生命のリスクを負って行われる処置』ということを伝えたいからです。
生着から3日後に、私は倒れてICUに運ばれました。
そして、その時から約2週間半程度は記憶がありません。生死の境を彷徨っていました。
▼ 昏睡時の状況
移植には様々な副作用があります。その中で私が今回引き起こした重大な副作用はVOD(肝中心静脈閉塞症)というものです。
毒素を体外へ排出することが出来なくなり、さらには腎臓も機能しておらず尿がほとんど出ていないという状況でした。
体内に毒素が貯まり続ける状況に対して、医師たちは緊急でICUにて24時間の人工透析を行ない、体の毒素を外に出し続けるという結論を取ったらしいです。
▼ 目覚める
私はそこから体を固定され、ただひたすら投薬や透析を続けられていたそうです。記憶が無いので、詳細は人づての話になります。
ただ、ICU担当の看護師とは現在距離が置かれているので話を聞くことが出来ません。一般病棟に移ってからは病棟の看護師は詳しいことを知りません(いや、恐らくは知っているのでしょうが)。
目覚めた後の話はまた次回にします。
…起きた私を待っていたのは絶望でした。
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