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「ソール・ライターの原点 NYの色」渋谷ヒカリエ


【開催期間】2023年7/8~8/23
【会場】        渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホールA

◎SNSでふれた告知に惹かれずっと頭の片隅にあり、渋谷に出かける用事ができたので足を運んだ。


《ソール・ライター 概要》



(※会場の説明ボードを走り書きしたまとめ)
・1923年 米国ペンシルバニア州 父親がユダヤ神学者の家に生まれる。
図書館で印象派、日本の浮世絵、中国の絵画に触れ「画家になりたい」と志すようになるが、受け入れられなかった。
・23歳のとき、ニューヨークへ、
マンハッタンのアパートに居を構え2013年に亡くなるときまで住み続ける。
・1940年後半 より第2次世界大戦から逃れるためヨーロッパから亡命してきた人々(マックス・エルンスト、アンドレ・ブレトン…)が美術の新たな潮流をつくっており、ライターはその渦中に身を置くことになる。

・1980年 ライターが80歳になった2006年初の写真集を出し話題になる。
・ライターとアンディー・ウォーホルを引き合わせた共通の友人、イラストレーターのロバート・ウィーバー


展示作品でわたしが気になったものたち

◎展示作品すべて撮影可だったので、一巡目はじっくり鑑賞し、二巡目にとくにすきだった作品をいくつか撮影してみた。個人的な感想とともに。
どれもすてき!
(撮影年やタイトルは《不明》が多かったのでメモしていません)


この作品以外にもうしろで手を組んでいるものがあり、
その瞬間がすきなのかなと思った。
後ろ手に手を組んでいる(おそらく)男性と、画面左上の走り去るようにとらえられた女性のヒールが物語をかんじた。
実際まったくそんな瞬間ではないのに!


街角の「角」なかんじと、女性の横顔、奥の店に入っていく男性の姿が気に入った。


タップダンス用のシューズの、金具がきらりと光っているところと
そのほかはべったりとした闇なところがかっこいい


バス停とゴミ箱を中心に、サイドに背を向けるように歩いていく人々…これも何かを示唆しているような、物語ができそうな、勝手に意味をもたせたくなるような一枚。


ジャズピアニスト セロニアス・モンク


アンディー・ウォーホル


アンディー・ウォーホルと彼の母親
とてもすてきなスナップ写真。


ファッション誌でライターが手掛けた写真のページたち


ほんとうに驚くべき、瞬間。
カーテン越し…にしてもよくこの隙間に人がおさまると考えた、なぁ。
狙っていたところ、思いがけず…なのか、
何にしても感動。
何か越しの…という写真が多いが、とくにすきだった一枚。

 

彼は絵も描き(画家を志していたこともあり)、とくにナビ派のピエール・ボナールに影響を受ける。
こうした、抽象的な色をたのしんでいるような作品がいくつか展示されていた。
その中でも上記の写真は、ケーキのスポンジみたいでかわいくとても楽しい気持ちなった!


青とオレンジの範囲に目を凝らす。


ライターが住んでいたアパートの再現

ライターが創作をし続けた部屋を再現


空のスライドボックスたち


かんそう。

大胆な構図、ストーリーがみえてきそうな偶然の切り取り。
彼が撮影した写真はモノクロでもカラーでも見る人が意味を見出したくなるような力を持っている、ような気がする。

それがいいことなのかどうなのかはわからないけど…
少なくとも一枚の作品に長くとどまらせるパワーはある。
ずっと見ていたい気持ちになる。
そうするとこころが癒されていく気がしてくるのだ。

効果的な色の取捨選択や、構図…とても勉強になったし
写真のおもしろさをしっかり堪能できた。


今回の展示の図録は用意されていなかった(そもそも作っていないとスタッフの方が仰っていた)ので、2017年に開催された際の展示の図録を購入した。もうひとつ過去図録があったが、わたしがすきな写真がこちらのほうが多そうだったので。
初出しの作品はポストカードにしているとのことだったので、ポストカードも数点購入。
・巻末にかんたんな解説と年譜あり。



過去の展示で販売されていたポストカード

おしまい。



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ろばぱか
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