僕の大腸を皆んなで見る会、 (後払い)「入院6日目」
全文先に読める後払い有料です。 普段の他の投稿と合わせての値段だと思って下さい。
これだけで、500円は高すぎますので🙇🏻
でも後払いなので、払わない選択も出来ます👍🏻
出来たら、他の記事も宜しくお願いします🙇🏻
入院6日目、突入。
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朝六時……煌々と蛍光灯に照らされ、強制起床。
そして、起きようが起きまいが、強制的に採血。
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寝ていても、、看護師セルフで、、採血し。
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5.7.5、にしてみました。
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♦︎貧血が、、酷くなろうが、、構いなし。
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♦︎血液を、、売れた時代で、、いくら分?。
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三つ出来ました。
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申し遅れました、おはよう御座います。
相も変わらず、起きてすぐ抗生剤、頂いております。
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♦︎午前11時……今から6日ぶりの風呂です。 嬉しすぎます。
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毎日、毎日、頭皮から血が出るのでは? というぐらい、頭を掻きむしってきました。
もう少しの間、風呂なしが続いていれば、掻いたあと、本当に毛をむしっていたでしょう。
そして、それを見た医者が、違う病棟へ僕を移したでしょう。
爪でガリガリやって、かさぶたが出来る程、掻きむしっていました。
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6日ぶりでお風呂に入り、頭を洗いました。、、痛いだけでした。 なんやこれ。
あれだけ、気持ちいいと思っていた風呂が……痛いだけ………高揚感0。
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シュークリームに、カラシが入っていた様なものです。
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♦︎午後2時………またも、自分が出ているはずだったが、出ていないラジオを聴いてます。
FM大阪85.1の「赤マル」という番組だ。
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僕、無しで進んでいる。
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聴き始めてすぐに、看護師に呼ばれました。
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腸内を、カメラで検査をするので用意せよ! とのこと。
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肛門の部分に、カメラ挿入用の穴があいた、紙パンツに履き替えました。
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このパンツを作っている工場も、何処かには、あるのだ、、などを思う。
この類いは毎度、漏れ無く思います。
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜
検査室のベッドへ、到着しました。 身体の左側を下にして、主治医に肛門を向けます。
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肛門を開きっぱなしにする為……
リレーのバトンみたいなプラスチック製の筒を、肛門へ入れられました。
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ほんまの、バトンサイズちゃうわ! そんなん入るか! 誰が肛門ガバガバやねん!
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肛門用の小さなバトンや!
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肛門用のバトンってなんや?! そんなもん無いわ!
リレーでバトン渡すとき、前を走ってる奴の肛門に刺して、バトンタッチするんかい!
オモロすぎるやろ! 見たいわ!
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取り乱しました。
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なにせ、その筒を入れられた。
肛門に滑りこませる為のローションをケチられたのか、めっちゃ痛かったよ。
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「ローションもっと、多めでお願いします!」とは言えませんでした。
「ローションもっと多めで!」などという文言ほど、恥ずかしいものは無いのです。
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顔…仁王像にして、我慢しました。
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ホース状のカメラが入っていきます。 麻酔は無しです。
確か大腸の内側は神経がないはず。 色々、思います。
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僕の腸の炎症は、肛門を入ってすぐの、1発目のキツいカーブの辺りらしく、、
「入り口付近なので、すぐに終わります」と、予め言われています。
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ラッキーです。
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ほら貝の合図無しで、腸内検査開始。
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もう既に痛いですが、開始です。
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赤い旗を持たされていたら、たぶん直ぐ、あげています。
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医師2人体制で検査、、カメラを入れる方が、50歳ぐらいの主治医の女性です。
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もう一人は、何か管制室の様なところから、音声だけで、参加しています。
声の感じで予想するに、60代の男性医師だ。
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結局最後まで、何処にいるかは把握出来なかった。
たぶん、僕の腸内の映像モニターが設置された、小さな個室から、支持を出していると思われます。
その、個室は中二階にあり、そこに小窓が設けられていて、、
そこから実際の検査も覗きながら、モニターを見て支持を出していると思われます。
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ドクターXみたいな感じです。
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見ていないので……想像です。「思われる」…としか言いようがありません。
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主治医が、離れの医師に尋ねました。
「この辺りなんですが、特に何もないですねぇ、どうですか谷口先生?」
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『…………』 無音……。 返答が無い。
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「谷口先生っ!!」 より一層、大きな声で、主治医が尋ねる。
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『え? あ、、はいはい、、そうですねぇ』
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検査は続く。
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何かの本で読んだ事がある……
こういう見落としが許されない検査は、複数でするに越したことは無い、というものを。
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そして西森の腸内を、カメラは進む。
嘘抜きで、五秒に一回は、、「痛くないですか? 大丈夫ですか?」と聞かれます。
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その度に、肛門の痛みは差し引いて「大丈夫です……」と答える。
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腸内を広げて撮影する為、、
定期的に「プシュー」という音と共に、空気が腸に送り込まれます。
これが、イタ気持ち悪いのなんの。 下痢での腹痛のマックスの状態になるのです。
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流石に、これに関しては「痛いです!」と、答える。
カメラ自体を「身体がでかいウンコ」と捉えるので、苦しいことこの上なし。
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「先生! この辺りは少し腫れてますかね、ここも膿瘍の影響ですかね?……」
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『…………』 シーン。 無音。
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「谷口先生っ!! どうですかね?」
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『え? あ? はいはい、そうだと思います……』
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検査は続く。 中々終わらない。
著しく悪い所が、無さ過ぎて、主治医は首を傾げている。
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「う〜ん、無いですねぇ、特にこれといって、おかしいところは…………谷口先生どうですか?」
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『…………』
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「谷口先生!!」
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『え? あ、、はいはい……』
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一回で返事せえやっ! 谷口!
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ずっと、何に気を取られとんねん!
個室で、スマホゲームしてんのか!
今は「俺の腸を皆んなで診る会」やろが!
個室で、いったい何をしとんねん!
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思うが、何も言えず、我慢するだけ。
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谷口の『え? あ、はいはい』は全部で7回ほど続いた。
最後の方は、流石に笑けてきた。
「もうええわ谷口! 同じボケ何回すんねん、お前は!」
と、ニヤけながら、心の中で連呼するだけ。
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そして、また「プシュー」
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『痛いですか?』
、
「痛い痛い、痛いです!」
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『すいません、、直ぐ終わりますので……』
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こちらが「痛い」と言っても、止めないなら、訊かないで。 これも思うだけ。
、
「プシュー」
、
『痛いですか?』
、
「痛い痛い、痛いです!」
、
超下痢の時の「お腹とグルグル」と、空気で圧迫される痛みで、何が何か分からなくなる。
冷静さを失い、軽いパニック状態……そして、パニック任せに、とうとう、、
「痛い痛い、痛いです! ほんで肛門は、初めからずっと痛いですっ!」
言ってしまった。
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……肛門は初めからずっと痛いです……もう二度と言う事の無い台詞。
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……肛門は初めからずっと痛いです…………
再度確認したが、やはり二度と言わないと思う。
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渾身の叫びだったが、、
「まぁまぁそれは今言われましても」みたいな感じで、なだめられた。
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食事中のカンフーの達人に、何度も殴りかかるが、、
ご飯食べながらのまま、あしらわれてるみたいになった。
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計っていないが、、かれこれもう20分は、カメラを突っ込まれていると思われる。
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主治医が言う。
「西森さん、一応、大腸の方はですね、グル〜と一周回って、最後まで見たんですけど」
、
最後まで行ったんかい! 入り口すぐの所、ちゃうかったんかい!
どうりで、グルグルが、酷かったわけやわ!
、
「最後まで見たんですけど、特に異常は無いですね、これもう、今見えてるのは、小腸の入り口で、ここから先は進めませんので……」
、
僕専用モニターが、顔から30センチ程しか離れていない所に設置されていて、見たくはないが、全て見ていた。
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ようやく終わったようだ。
、
主治医が、シュルシュルとカメラを抜いてゆく。
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抜きながら、今朝やった血液検査の結果の話し。
貧血気味らしい。
他の栄養も、あまり足りていない、とのこと。
色々訊かれた。
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「西森さん、結果見ましたけど、貧血ですね、ちゃんとご飯食べてます? 」
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『一応、食べてます』
、
「好き嫌いはないですか?」
、
『特に無いですね』
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「お酒は?」
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『結構、飲みます』
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「アテだけ、ちょっと食べて、あとはお酒ばっかり、とかじゃないですか?」
、
、
その質問…………ケツからカメラ抜いた後で良くない?
、
思う。
、
でも、これも思うだけ。
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「ここ、ポリープありますね…」
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ポリープも、あるんかい! 忙しいで! 色々、忙しいで!
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「これは良性なので、直ぐでなくていいので、、又、体調が万全の時に、取りに来てください」
、
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忙しいで! 色々、忙しいで!
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しかし、特に異常なしで良かった。
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絶食144時間、突入。
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、
おやすみなさい。
ここまでで全文です。
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