人はどうして「怖い」を求めるのか?の話
※今回は「怖い」の話をするが、「怖い話」ではないのでご安心ください。
「くねくね=熱中症」説をご存知だろうか?
少し前に旧ツイッター現Xで話題になったものだ。
まず「くねくね」について説明すると、これはおばけというか怪奇現象というか、「くねくねを見たら頭がおかしくなる」という都市伝説だ。
「くねくね=熱中症」説というのは、「くねくねを見たから頭がおかしくなったのではなく、熱中症で頭がおかしくなって幻覚のくねくねを見た」という説だ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花的なもので、怪異現象は本当は自然現象でしかないという話である。
怖い話も大好きだが、こうゆう話も大好きである。
昔、ボクはホラージャンルものがめちゃくちゃ苦手だった。ホラー映画もホラーゲームも本当に無理だった。
友人にホラー映画をよく観るやつがいたので、何が面白いのか聞いたところ、「ホラーは謎解きが面白いんだよ」と言っていた。
つまり、怖い現象について「何故そうなのか」「原因は何なのか」というのを解明していくのが魅力なのだという。
たしかにホラーゲームの多くは謎解きがメインだし、ホラー映画も呪いの原因を解明することで終わるものが多い。
ホラーもののカタルシスは謎が明かされること。それを知ってからはホラー映画もホラーゲームも楽しめるようになった。
しかし、それでも説明できない怖さはたくさんある。現実は映画やゲームと違って、怖さに明確に答えが出るとは限らない。
「実は昔この土地には○○があって」「ここは歴史的にも凄惨な事件があって」などの理由があると、それを知りたくなる。原因について深堀りしたくなるのだ。
原因がわかることで「ああ、そうゆう歴史があるから、ここはいわくつきの場所なんだ」とカタルシスが生まれる。
でも、心霊スポットでたまにある、「どうゆうわけかここでは事故や事件が起こる」という場所も、それはそれで怖くて面白い。
解明できる謎があるから面白いが、解明できないものがあるから探求したくなる。
「くねくね=熱中症」説のように、怪奇現象はドンドン科学的に突き詰めてほしい。
突き詰めて、突き詰めて、突き詰めた先にある「現代科学をもってしても、どうしても説明できない現象」に興味がある。
「怖い」の本質はそこにあると思ってる。
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