見出し画像

丁寧な日本語と八九寺真宵の話

「○○しなきゃだから」という言葉が嫌いだ。

「○○をしなければいけない」が話し言葉になって「○○しなきゃいけない」になるのは全然受け入れられる。
だけど、「○○しなきゃだから」は「○○をしなきゃいけないのだから」の略で、その後に言葉が続くはずだけど、大体そこで言葉が終わる。
「しなきゃだから」…だから、何?という気持ちになるのだ。


ただ、ボクは美しい日本語にこだわってるわけではない。
なんなら「これって日本語として正しいの?」と思うけど好きな言葉もある。
例として挙げると、「しまった」の丁寧語である「しまりました」だ。

「しまりました」といえば化物語の八九寺真宵を思い出す人も少なくないだろう。
何物語だったかは忘れたが、八九寺真宵が「しまりました!」と言った時にアララギくんは「それは日本語として正しいのか?」とツッコミを入れていた(はず)
丁寧な言葉を必要とする場面で、うっかりミスをしたときの言葉として「油断しました」や「失念しました」などではなく「しまりました」は程よくユーモアラスで良い。
ただ、実生活で使うと八九寺真宵感、あるいは西尾維新感は拭えない。

最近、西尾維新以外で「しまりました」という言葉を聞いた。
シン・仮面ライダーのクモオーグである。
ネタバレは避けるが、クモオーグがあるミスをした時に「しまりました」と言ったのを、ボクは映画館で聞き逃さなかった。
こいつ、八九寺推しか。
たしかに喋りかたそのまんま八九寺だわ。

ちなみに「しまりました」で検索してみたところ、今のところこの言葉は八九寺真宵とクモオーグしか使ってないらしい。
さらにいうと正しく敬語表現にするなら「しまりました」ではなく「しまいました」らしい。
しかしユーモアラスを重視したいため、ここはあえて「しまりました」を使っていきたい。幸いボクは化物語では八九寺推しだ。
エレベーターで間違えて「閉」を押した時くらいにしか使いどきはなさそうだけど。

エレベーターしまりました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?