リバース並ばせ屋 前編

今日は俺が大学三年生のある日、淑女の務めるお風呂屋さんにて童貞を卒業させて頂いた時の事を綴らせてくれ。


何故、堀之内の記事を書かないか。


慧眼をお持ちである読者諸兄はもうお気付きだろう。


俺の年収は中小企業における大卒者勤続一〜二年目の年収に毛が生えたくらいだ。

多分。

正直な話気が滅入るので友達ともあまり年収の話なんてしない。


まあこれである程度はお察し頂けたことと思う。


そう、ネタが尽きたんだ。


もし今貪欲にネタと自分自身の欲望に忠実な下僕となり、堀之内へと意気揚々にステップを踏み出せば、それは死のステップと成り果てるだろう。


しかし俺はこのブログを世に知らしめたい。

因みにこの際諸兄には包み隠さず話すが、ここには花街復興以外にも俺がこのノートで生計を立てたいというエゴが含まれる。

俺がそうした人間であることを承知の上でこのノートは読み進めて頂きたい。


前置きが長くなったが結論はこうだ。

堀之内のネタの定期更新が難しいので散発的に俺の過去を思い出しつつ綴る。

以上だ。


それでは本当に行く。


あれは俺が大学三年生の時。

男友達数人で北海道に行ったときのことだ。


何を隠そう、その中でゴリゴリの童貞は俺だけだった。

当然といえば当然だろう。

大学三年生はストレートでは21歳になる学年。

まともに女性と関係を築ける人間であれば大人への儀式を終えていてもおかしくない年頃だ。


そんな大人として仕上がりつつあった友人達は、子供である事に苦しみ、大人である仲間達へと憎しみすら募らせる俺の事を不憫に思ってくれたんだろう。

北海道のどこよりも人気のあるスポット、すすきのへと案内してくれた。


こうした街があることを知ってはいた。

何なら少しこの旅行に期待していた。

しかしいざ案内されれば、ゴミクズほども価値のない童貞のプライドが邪魔をする。

これは余談だがこの手のプライドは本当に自分自身の可能性すらも狭めるので早目に手放すべきものだ。


友人とやいのやいのしたが、結局行きたいものは行きたいので俺は大人の階段を買い取ることにした。


値段は2万円弱?実はよく覚えていない。

というのもこの旅行代。

お風呂屋さんへの上納金含め、俺は合法ヤクザである日本学生支援機構さんの返済義務あり奨学金から出していた。

その奨学金は親が返した。

バイトはしていなかった。

この歳まで俺が素人童貞であるのも、こう書いてみるとどこか納得する。


その俺が働き、月一の風俗代をこうして自分で収めている。

我ながら立派になったと思うよ。


……ふう。

一ついいだろうか。

疲れたよ。


うちにはパソコンなんて高所得者の課税対象になってもおかしくはないハイパーツールは置いていない。

つまりこれは全てスマホのメモ帳にフリック入力で一生懸命指をスライドさせながら入力している。

それをコピーしてノートに載せるんだ。


ここまで大体30分はかけているだろう。

いい加減ゲームとかしたい。

読者諸兄には悪いが続きは明日にしてくれ。

約束する。

並ばせ屋ササキ、二言はないよ。多分。


それじゃあ、また明日。

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