3月のライオン / 羽海野チカ
羽海野チカ
小学生の頃から漫画がだいすきだった。
言葉も歴史も心の持ちようも全部漫画に教えてもらったと言っても過言ではないくらい。
家には沢山の漫画を揃えて、
小学生の頃すきだった少女漫画
中学生になって興味を持った少年漫画
高校生からは青年漫画に手を出して、ビレバンの漫画コーナーに通い鬱マンガや情緒マンガ(わたしは今でいうなんかエモいものを情緒と呼ぶことがある)で漫画の奥深さを知る。
大人になるにつれ読んで共感したりおもしろいと思うジャンルが増えていく。
でもたまに昔の漫画を読み返すと、全然違う気持ちで読んでしまって、結局どの時代のどんな漫画もだいすきなんだなと再認識させられる。
3月のライオン
きっと学生までのわたしには、ちょっと難しいというか「ふぅん、絵かわいい」くらいの感情しか湧かなかったと思う。ハチミツとクローバーが中学生(高校生?)くらいのときに流行り、読んでみて「あ〜こういう学生生活めっちゃいい」ってくらいの感情だったから。
でも大人になった今見返すと、羽海野チカさんの作品は胸がきゅーってなってしまう。
大人になっても巧く表現できない感情を、優しく描写してくれている。
1日に疲れて帰ってきた日に1巻だけ大事に読む。
それを楽しみにおうちに帰る。そんな漫画。
零くんのとてつもない不器用さ、境遇
それを包む周りの人たちも、葛藤しながら生きて戦っていると知るたびに、やさしくなっていく登場人物たちを好きにならずにはいられないし、お気に入りのキャラを見つけては「あれ?この人もめっちゃかっこいいじゃん、、、」とお気に入りは増えていくばかり。
とても魅力的なさまざまなひとの人格を見られるところがとても好きです。
既刊16巻