閑話休題:『月と星が踊るMidnight』が小西夏菜実とつなげるもの
※見逃し配信視聴後、一部更新予定です。
→4/13 更新しました。
小西夏菜実と齊藤京子
5回目のひな誕祭、小西夏菜実さんがセンターを務める形で四期生による『月と星が踊るMidnight』が披露されました。
圧巻も圧巻。彼女たちのステージ上での魅力に惹きつけられた方も多かった様子。
特にセンターの小西夏菜実さんに注目が集まったこと、自分のことのように嬉しいです。
さて、先日偶然にもこの楽曲のテーマである"つながる"を軸にして、齊藤京子さんの卒業コンサートの記事を脱稿しました。
楽曲披露時には「意志を引き継ぐ」と表現されていました通り、まさしくつながっていく楽曲ですね。
当時も話題になった高瀬愛奈さんのブログ。
けやき坂をリアルタイムで追いかけていなかった私が言えたことではありませんが、恐らく妥当以上の解釈であることは察しがつきます。
個人的に、最期の披露では齋藤京子さんがこの楽曲を飲み込んだように感じました。
つまり高瀬さんの言う主人公は、少なくともこの機会だけは「齊藤京子」であり、到達点として「齊藤京子」のための楽曲になったと考えます。
そんなとてつもない楽曲に宿る様々な想いを意志とするならば、引き継ごうとされること自体が尊ばれるべきでしょう。
卒業コンサートで改めて明らかになったように、誰よりも日向坂に尽力し、日向坂をつくりあげた一人である齊藤京子さん。
彼女の意志が宿る楽曲を、日向坂を見てアイドルを志した小西夏菜実さんが表現する。
これ以上のことはありません。
と、書き留めている最中に想いの綴られたブログが更新されました。
こういう時、とにかく内省し自分の解釈を充てる彼女が、「顔を浮かべながらパフォーマンスした」とまっすぐに語っています。
この一文で、どれだけ大切に、丁寧に披露したかが伺えます。言葉にしたことに少し驚きすらありました。
これだけのリスペクトを込めたのであれば、少なくともこの楽曲をこれから先披露する際は、彼女の中に”齊藤京子”の意志が在り続けるでしょう。
こちらのブログも是非併せてご覧ください。
彼女の先輩達の楽曲への向き合い方が、これまで培ってきた"日向坂46である自覚と自信"によって変わってきていることが感じられます。
そして齊藤京子さんとのつながりは、控えめな彼女がこれを確固たるものにするために必要不可欠なものだったのではと思います。
先程”齊藤京子”の意志が在り続けると述べましたが、これは彼女が齊藤京子さんを模倣するという意味ではありません。
きっと、今後披露する機会があれば、彼女は彼女にしかできない表現を追究していくはずです。
齊藤京子さんと彼女にしか分からない意志。
こちらに伝わって来ずともいいのです。
二人だけの特別なつながりが、二人の間でいつまでも遺っていると素敵だなと思います。
小西夏菜実と四期生
併せて忘れたくないことは、この楽曲で"つながる"のは四期生同士でもあるということです。
一貫して彼女は意志を「四期生で引き継ぐ」と述べています。
「日向坂の未来を四期生に任せられる」と思ってもらうためのパフォーマンスは、当然ながらひとりでは完成しません。
「決心をすることに遅すぎることはない」をこれから先も証明し続ける平岡海月さん。
時折見せる悩みや葛藤を燃料に、「憂いとは可能性」を生き様で体現していく渡辺莉奈さん。
彼女たち横に並び立つ二人だけでなく、「誰に何言われても僕たちは諦めない」と誓う四期生。
自然に出た言葉なのでしょうが、きっと彼女の根底に、”未来を担う姿を想像させるには、そうして逞しくなった、あるいはなっていく姿を全員で示す必要がある”という考えがあるからこそだと思います。
このような小西夏菜実さんの強い想いを抱きながら牽引する姿、ステージで輝く姿を見て、きっと四期生は良い刺激を受けているはずです。
ですが、それは小西夏菜実さんも同じです。
引用部分の最後にあるように、お互いに支え助け合いながら、切磋琢磨もしていく。
主観ですが、日向坂らしいつながりだと感じます。
"つながる"がテーマの『月と星が踊るMidnight』を、日向坂を見てアイドルを志した小西夏菜実さんがセンターを務めた意義は、これが四期生には既に引き継がれたことの証明にもあるような気がしてなりません。
彼女の輝きは彼女自身の力であると同時に、最強最高な四期生・日向坂であるからこそ彼女にもたらされた輝きでもあると心底思います。
ひとりじゃない、仲間と共に高く跳べ。
こう高らかに鼓舞し合いステージで輝くこのグループは、きっといつまでもそうあるのだろうなと、確信めいた感情を抱きました。
小西夏菜実と彼女が飲み込む楽曲
先にも書いた通り、四期生による『月と星が踊るMidnight』は圧巻のパフォーマンスであったことは周知の事実。
楽曲が始まった瞬間から、その中心にいる小西夏菜実さんは間違いなくステージ上で楽曲の世界を生きていました。
そうして内省と研鑽の果てに、彼女は楽曲、世界観に染まれてしまう。
大衆へ情動を伝播させる表現力も伴っている。その世界で主役となれる器もある。
これまでにも証明してきたことですが、今回の披露で改めて痛感させることになりました。
また、彼女は自身の解釈で楽曲の新たな表情を引き出すことも少なくありません。
今回の披露では、一日目は緊張の中に喜びと決意を同居させている印象でしたが、二日目はより伸びやかに楽曲への理解を示しているように感じました。
このようにして、たった一日の間に、同じ楽曲に違った表情をもたせることができるのです。
だからこそ、齊藤京子さんにとっての『月と星が踊るMidnight』のように、内省と進化の行き着く先で彼女が飲み込んでしまうような、彼女だけの楽曲がいつか欲しい。
小西夏菜実が演じることで楽曲の世界観を生き続けるのではなく、ありのままの小西夏菜実によって世界観がつくられ、広げられるような楽曲を。
それは表現者として、アイドルとして、更なる飛躍のきっかけになることでしょう。
彼女がセンターを務める四期生楽曲である『雨が降ったって』。
披露の瞬間もそうですが、同じくらい進化と到達点が楽しみでなりません。
最後に
色々書いてきましたが、結局言いたいことは、
小西、最高。
四期生、最強。
日向坂46、最強で最高
です。
小西夏菜実さんのパフォーマンスを魅力的に感じてくれた方が、彼女の他の魅力も感じてくれますように。
是非こちらもお目通しください。一助になれるかと思います。
以下補足です。
齊藤京子さんへの個人的なリスペクトと、小西夏菜実さんの込めた想いを慮ると、ただ安直に継承とするだけでは失礼だという話。
これを伝えたかったものの、うまく伝わっていないはずなので、端的に記しておきます。
ということで、閑話休題:『月と星が踊るMidnight』が小西夏菜実とつなげるものでした。
ではまた次の機会で。