かえりみる、ほんのすこし (その2) DJPQ0523(akaDJPeaky) 2021年1月10日 20:10 休日。胡桃をちまちま貪り喰いながらデュワーズで口中を湿らせ、ひたすら冬眠しているつもりで炬燵に潜り込む。駄目人間振りにも程がある。「現実の出来事の前では、やはり音楽は何の役にも立たない。但し、その現実が立ち現れる前の、人々の想像力へ与える音楽の影響力は間違いなく絶大である。現実を気にして自らの spirits を薄めるべきではないよね。straight, no chaser !!」……こうしてまたひとりの立派な酔いどれおやじが誕生していく……。そんなおやじになって、この上掲の音楽がようやく胸に沁み入るようになってきた。この音楽の作者:浅野達彦さんのアルバムに関しては、前作の "Genny Haniver" の方を愛聴しており、こちらの方は所有すらしていないのだが。以前、渋谷HMVで拙作の "In the Blanket" を販売して頂いた時 (自慢か)、同じ試聴機にセットされていたのがこの作品CDだった。その時聴いた感想は「前作に比べて地味だな~カラフルじゃないな~つまんないな~」という、お子ちゃまが口にするような浅薄なモノだった。『その時がくれば分かるさ』今は「自らのファンタジーをより現実世界で再現出来るようにアレンジされたんだろうな」という推測のもと、この音楽をエンジョイしているが、それだけではない奥深さも充分感じている。「身寄りのない土地で、夜の野外に独りでいるとき、この音楽が聴こえて欲しい。この音楽があることで、僕は、本当に救われています」……こうしてまたひとりの立派なホームレスが誕生していく……。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #日記 #音楽 #浅野達彦