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私の中にいる、子どものままの私

今私は人生の転換期にいて、
新しい道に進もうとしている。
新しいことに、挑戦しようとしている。
前向きに、今とこれからを、
生きようとしている。

転換期に入っていることに気付いてから
次々に目の前に現れる、変化たち。
周りの環境も、私の心境も。
自分でもついていけないスピードで
物事が進んでいってる気がする。





とある夜、ふと感じた。

私の中にいる子どものままの私が、
声を上げて泣いている。
「置いてかないで」
「見捨てないで」

でも今の私は、
その子を抱きしめてあげられる強さを
持ち合わせていない。
置いていくつもりもないし
見捨てたくなんてないよ、
でも、連れて行けないし
今の私は進まなきゃいけない。
私だってどうしたらいいか
わからないんだよ。ごめんね。


どうしたらいいかわからなくて、
今の私まで泣いてしまう。
誰にもどうにも説明できない葛藤で、
泣いてしまう。
進まなきゃいけないのに、
泣いてしまう。







それでも、それ自体がまた、
私にとって進歩だということにも
気付いてしまえるくらいに
今の私は、
わりと冷静なのかもしれない。

“私の中にいる子どものままの私”
の存在を、こんなに色濃く感じたのは、
初めてだ。
そして、その子が
“声を上げて泣いている”ことに
気付いてあげられたこと、
その子に対して
「見捨てたくはないんだよ」
「ごめんね」と
寄り添う言葉をかけてあげられること、
それは絶対的に、
過去の私にはできなかったこと。



子どもの頃、
子どものままではいられなくて
年齢よりずっと大人びた私が生まれた。
その大人びた私が
ここまで私を生きてきてくれた。
その間ずっと、子どものままで
放置された私がいて、
大人びた私が年相応になる頃、
子どものままの私は
やっと暴れだした。
でも私はずっとその子の存在を
感じてあげることすらできなくて、
自分と向き合うことができなくて。

そこにもまた、
変化が起きているのかもしれない。








でも。

焦らずいこう、わたし。

流れに身を任せて
考えるより先に行動することも
時には必要になってくるのだろうけど、

大切なことは忘れちゃいけないし

私を守ってあげられるのは、
最終的には、私しかいない。

焦らず、焦らず。

子どものままの私のことも、
今の私の心も、
置いてけぼりにしないで。











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