BANANA FISH 感想 16巻 ハードボイルドonlyでも十分食って行けるやん
KIRINの零ICHIめちゃおいしくない?ノンアルコールビール!
最近はまってます。ビール好きなんだけど、アルコール飲むと眠くなってしまうので。
16巻なんだけどさ、ここにきてガチハードボイルド路線。VSフォックス大佐(ゴルツィネ)との最終決戦ですが、すごいのはさ。
正直ハードボイルド路線だけでも面白いじゃんね。って事。
つーかまた忘れているけどBANANA FISHのメインストーリーは、英二との友情物語じゃなくて、ゴルツィネVSアッシュだから、これでいいのか。そうか。たまにこんがらがるよね。
ハードボイルドだけでいいのに、メインを食ってしまう友情物語をいれられるってのが名作なんですよ。
私の名作の基準
そうそう、妹と語ってて思ったのがね。名作ってのはまず先に涙(感動)がきて、その後にやっと理解が追い付いて、それでもう一度素晴らしいと思う作品だと思います。先にメッセージを理解してしまうと、もう涙が出ないし、泣けても、そのあと吟味した時にメッセージ性が理解できないと、そこまであと引く作品にはならないからです。
漫画であれば「BANANA FISH」
アニメならば「攻殻機動隊SAC」
本ならば「アルジャーノンに花束を」
映画ならば「タイタニック」
ジブリならば「ハウルの動く城」
ディズニーなら「トイストーリー2」
映画はマジで悩むけど……。スピルバーグ監督のファンなんで……。でもタイタニックはBlu-rayまで買ってるからさ……。
ハウルの動く城の考察とか書きたいんだよね。あれは2度見て理解する作品。
トイストーリー2とモンスターズインクユニバーシティは悩むけどトイストーリー2は抜群で面白いからねぇ。。。
趣味が近い人いますか?
16巻のストーリー
フォックス大佐にケインの縄張りが襲われる→アッシュ、次なる敵フォックス大佐の素性を突き止める→フックスの襲撃①を無線信号を読み取り返り討ちにする→フォックスの手からマックスを救出、ジェシカ合流→フォックスの襲撃②、アッシュ・マックス・ケインは最後まで残って籠城戦で戦う→英二・ジェシカ・シンは先に逃げるが、アッシュ・ジェシカが心配で引き返す→アッシュ捕まったマックスの為に投降する
愛のカタチ
人は完ぺきではない。
アッシュ・リンクスですら、完ぺきではない。
アッシュは確かに秀でるものが多いけど、世の中は複雑で、彼方立てれば此方が立たぬって状況はよくある。つまりトレードオフってやつ。
だから、かけたところを補い合うと完璧になる。そしてそれを愛と呼ぶ。
アッシュは素晴らしいし、ほとんど完璧だけれど、数少ない欠けた部分に、綺麗にはまるピースこそが、英二なんだなというシーン。本筋に絡めながらも、二人の愛のカタチを表現しているよね。いいね。このシーン好きです。
「どうしてわかった?」「英二に聞けよ」(BANANA FISH 16巻より)
そしてきれいに自分を補う英二に尊敬の意を隠さない、この信頼関係が、もう二人は完ぺきなんだなぁと思わせてくれますよね。
シンは作中一番男気がある
まだチビなシンですが、作中一番男気があると私は思っています。
「ありがてぇ これでまたひとあばれできらあ 感謝するぜぇ 英二!!」(BANANA FISH 16巻より)
ほら、ジェシカも「頼りになる」って言ってるよね。こんなチビのくせに頼り甲斐120%だから、そりゃアッシュもシンを認めて対等に話すはずだ。アッシュは最終的にはシンを認めていたと、私は思うからね。
殺人鬼に堕ちないアッシュ
アッシュがどんな不利な状況でも仲間を見捨てないのは、精神的に自分が殺人鬼に堕ちないため。だと私は理解しました。(1~15巻の感想を書いていて)
アッシュは誰か(もしくは自分自身)を守るために刃を振るうのであり、決して何かを得るためではない。
だから、マックス達を助けに投降するのは絶対なんですね。
台詞がないこのシーン
扉の先に現れたアッシュをカメラがズームインするようなコマ構成。
これを見れば、誰だって、アッシュの行動原理を理解していたって、すぅ、と胸にしみわたるような”やるせなさ”が沸き上がる。
感服です。