梅棹忠夫『知的生産の技術』(岩波新書、1969年)
京大カードの原型のひとつは、フィラーノート
ある本をきっかけに再読した。ノート(筆記帳)ではなく、カードに情報を記録していくことを提案していて、その方法は「京大型カード」「京大カード」と呼ばれるようになった。
岩波新書ということもあり、梅棹は、カードについて、あれこれ細かく解説をしていない。
1963年から翌年にかけて行なった遊牧民の調査の際、そのキャンプには、B5判のらせん閉じフィラーノートばかりがどっさりあったが、カードがなかった。そこで、調査隊員の和崎洋一(19