181022_門脇邸という虚の存在
大学院時代の恩師である門脇先生の自邸を見学させて頂きました。訪れた際の率直な感想をまとめるならば、門脇邸とは絶えず変化を持つ有機体のような存在で、それが生み出す現象的な光景は訪れる人を童心に返らせ、好奇心をくすぐり、感動すら与えるものでした。
外壁は色や各部高さによって近隣と調和が保たれつつも各面の個別性が強く、全体としての共通項が見出し難いものでした。西面では部材の切れ目の見えない抽象的な表情を持っていたのに対して、北面、東面と外周を回るうちに徐々に具体性を増し、部材