自分の信じる自分が揺らいだお話
はじめての占い
突然ですが、先日生まれて初めて占いというものに行ってきました。占いに行ったというより、観光地で食べ歩きをしていたら占い屋さんが山ほどあって、手相占い500円に惹かれて行ってみた感じです。
心理テストとか自己分析とか人相学とか占星術とかそういったものはもともと好きで興味があったのですが、如何せん占いは高額なイメージがあり、一度も行ったことはありませんでした。
手相占いすごい!
時間は5〜10分ないくらいでした。机の上に両手をてのひらを上にして載せたら、虫眼鏡で手相を見ながらバーッと自分がどんな人間かを軽いアドバイスしながら言ってくれました。
ちなみに内容は以下の通り。
お店から出てすぐ、友だちに協力してもらいながら文字起こししました。
真面目、発散しなさいね…を複数回も言われたのが印象的でした。あとは夫と物理的すれ違いがあることと、お金は稼ぐけど出費が多いところは当たっていて感動しました。
真面目とはなんぞ
たまこは仕事先でも"真面目"で良い子だねとよく言ってもらうのですが、その自覚というか実感がなく、「真面目ってなんだろ?悪い意味じゃないんだろうけど」と思っていました。仕事で行ってるんだからちゃんとしようとするものでは…?と。
また、我慢していたり溜め込んでいたりする自覚もなく、むしろ常勤を辞めて自由に働かせてもらっている今、ストレスが減り生きやすくなったと実感していました。
▽"こう見られたい自分"と"自覚している自分"に触れた記事はこちら
自分では分からなかったので、友だちと飲んだときに「さっきの占いなんだけど、真面目って言われるのが腑に落ちなくて、でもお仕事させてもらった相手にも真面目って言われることが多くて、なんでか分からないんだよね…」と言ったら、次のように答えてくれました。彼女もフリーの衛生士さんです。たまたま一度勤務先が被ったことがあって、そのときに「LINE交換しませんか?」と声を掛けてくれて仲良くなったので、仕事のことは分かり合えるし価値観が似ているので、とても話しやすいのです。
・1回しか仕事でいっしょになったことないけど、一生懸命な子だと思った
・患者さんを対応しているところを見て、丁寧で患者さんにしっかり向き合っていて、信頼関係を築ける人だと思った
・メモをまとめ直したノートを見ながら仕事をしていて、真面目だなと思った
一生懸命は、まあ確かにそうかもと思いました。たまこは社会人→学生→衛生士…と同年齢のストレートに就職した子たちと大きなラグがあります。現に同い年の彼女は12年目、わたしは3年目です。年齢は中堅ですが、まだまだペーペーです。知識も技術も同世代と比べて大きく劣る自覚があるので、せめて誠実であろう、せめて丁寧であろうということは心掛けています。
あと単純にキャパ低めなのではわはわしてて一生懸命に見えるのかも…。
患者さん対応は同上ですね。せめて誠実でありたい。せめて丁寧でありたい。あと綺麗事かもしれませんが、せっかく来てくれたんだから、なにか少しでもポジティブなものをお渡ししたいな、ということは常に思っています。お口の中の爽快感とか、着色取れてうれしいなとか、セルフケアのアドバイスでやりやすくなった!とか。そういう気持ちで向き合っていると患者さんから「ありがとう。とってもすっきりしたよ」とか「丁寧にしてくれてありがとうね」とか言ってもらえることがあって、やっぱり喜んでもらえることはすごく嬉しいしやり甲斐だなって思います。
3つ目のメモは、単純にたまこの字が汚いことと、キャパが狭くてテンパる性格だからです。
ここの医院さんは以前何回かお仕事をさせて頂いていて、3ヶ月ぶりくらいに久しぶりに働かせて頂いた日でした。
たまこは本当に字が汚くて、メモは解読が必要なくらいです。また、医院さんによってもやり方や方針や言い回しが違っていて、それをいちいち覚えるキャパがないので、一度勤務してもう一度働かせて頂けるところは小さなノートに業務フローや気を付けることなどをまとめ直しています。ただこれは単に自分の能力の低さをカバーする工夫です。あれ?こういうところか、真面目っていうのは…。
溜め込んでいるのか
友だちに「溜め込んでる自覚もないんだ」「発散も、上手な方だと思ってた」と言うと、「たまこちゃんグッと飲み込むことない?嫌なこと言われたり思ったことがあっても反射で答えずに一回自分の中で考えるから、もしかしたらそれかなって思った」と言ってくれました。
なるほど。確かに思い当たる節がありました。
押し付けたくない
たまこは挙式はあまり興味ないのですが、カジュアル披露宴みたいな、人生でお世話になった人たちをお招きしてドンチャンする会費制のパーティをしたいな、と思っていました。しかし夫は目立つとか人前が苦手で友だちも少ないからやりたくないと。折衷案として、夫側の招待客はナシでたまこ主催のパーティなら出るしお金も出すと言ってくれました。折り合いをつけた、お互いにに話をして落とし所をつくったと思っていましたが、本当は悲しかったんだと思います。
わたしは、だいすきでお世話になってきた人たちに夫を紹介したいし、夫にもわたしの人生を彩ってくれた大切な人たちを知ってほしい。わたしのそのエゴを、たぶんポジティブに受け入れて欲しかったのだと思います。本当は嫌なんだな、と思う悲しい。わたしの喜びを否定されているようで悲しい。彼の友だちに会わせてもらえない(ただほんとに友だちは少ない)のも悲しい。本当はお互いにわくわくしながら計画したい。でも折衷案だから、自分の気持ちを押し付けられないと思っていて、悲しみに蓋をしていたんだと思います。言ってもモメる原因になるだけだと思っているから言わない。もしやこれが我慢してるというとなのね…。
言っても仕方ない
もう一つあって、わたしたち夫婦は結婚指輪をオーダーメイドしていて、受け取りが11月中旬の予定でした。素材,形,テクスチャ,彫りなど自分たちで選びました。彫りとテクスチャのデザインは揃えて、素材(色味)と幅はそれぞれ好きに選びました。人生初の自分たちだけの貴金属です。たまこは完成をとてもとても楽しみにしていました。
10月終わりごろにアトリエさんからご連絡があり、11月初旬に完成するとのことでした。本当ならすぐ手元に欲しいけれど、せっかくなら2人で取りに行きたいので、夫が帰って来る11月末に受け取り予約をしました。この受け取り予約も夫の有給とアトリエさんの予約空きの調整で時間が掛かり、今思えば若干ストレスでした。
そして先日夫から電話で、「指輪の受け取りの日なんだけど、もしかしたら出張が入るかも」とすごく気不味そうに言われました。たまこはすぐ「わーそっかあ。うーん残念だけど仕方ないよ」と言いました。だってもともと出張が多いことも急な出張があることも分かってたことです。彼のせいじゃないし、彼だって楽しみにしていたのを知っているから、仕事を引け目に感じて欲しくない。
彼に「まだ出張確定じゃないけど、もしそうなったらひとりで取りに行く…?」と言われて「うーんせっかくここまで待ったし、2人で行きたいな。年内に受け取れたらヨシってことにしよ!」と言いました。
対立を避けたがる
ちょっと話が逸れるのですが、16personalitiesという心理テストの人間関係の項目で"対立を避けたがる"と書いてありました。友だちに「アルファベットの心理テストで、事なかれ主義みたいなん書かれてた」と伝えたら、「あー分かるわ〜」と言われました。分かるんか…。
私の性格タイプは運動家 (ENFP-A)。あなたのタイプは?
たぶんこの"対立を避けたがる"が、溜め込むに繋がるのかなと思います。でも大切な人たちと衝突したくない。わざとじゃないことを責めたくない。悪いことしてないのに傷付いてほしくない。
今回のことで、会話やLINEではかなり言い回しに気を遣っているかも、と気付かされました。でもこの我慢は嫌な我慢じゃないんだよなぁ。わたしがしたくてしてるから、多分我慢してることじゃなくて発散が出来ていないのがよろしくない。
わたしの発散方法としては、言語化とひとりカラオケが一番です。あとおでかけ、買い物、読書。
ただこう考えたときに自分と向き合ったり発散したりは出来るほうだけれど、相手にネガティヴな気持ちを伝えることは苦手なのかもしれないですね。
一応指輪の件では、「責める意味じゃなくて、本当に楽しみにしてたから、月末に取りに行けなくなるのは悲しいなって思うよ」とは伝えました。夫も「うん分かってる。なるべく月末は避けられるように掛け合ってみるね」と言ってくれました。ここまで言ったらもうこれ以上無理じゃない???あとは自分の中で昇華するしかなくない???
自分のこと
30歳も過ぎて、自分のことを分かっているつもりだったけれどまだまだ理解し切れていないところもあるんだなぁと思いました。アイデンティティが崩壊しそう。
自分の思う自分って、我が強くて気が強くてハッキリしててサバサバしてて大雑把でスボラなんですけどね。あれもしかしてわたし意外と繊細?って今回の占いから自己対峙してみて思いました。
終わってすぐはなんかめっちゃわくわくで満足感高かったんですけど、考えれば考えるほど迷子になっちゃった。
他者からの評価とアイデンティティの折り合いをしっかりつけていかないと自分軸がブレて、占いとか助言とかに依存するようになりそうだなぁと思いました。
感じることも考えることも好きなので良い機会になりましたが、当分占いは良いかな〜。まだゆらゆらしてるから。
さてさて今回も4,000字をオーバーしちゃいましたね。ここまで読んでくれてありがとうございます。いつもながら取り留めのないお話ですね。なんだか心理的に迷走しているたまこでした。ではまた!