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好きと結婚を考える散文

ふと、結婚について考えました。
婚姻制度の対象が異性同士でなければわたしはきっと女性と結婚していたと思います。

わたしはクワロマンティックを自認していて、恋愛感情と愛情の区別がつかない/つける必要がないと考えています。今まで近しい存在で特別だなと思った人は女の子が多かったです。男性もいましたが、女の子に対する"好き"の初期値のほうが高いです。
そんな感じのお話は↓の記事も読んでみてください。

女の子が好きというより、女の子の方がより好き、が正しい気がします。

ちょっと話が逸れるのですが、わたしは人に対する興味の振れ幅が大きいみたいです。つい先日妊娠出産のため1年ぶりくらいに会った友だちと話していたとき、「たまこって媚びへんというか、好かれに行かへんよな」と言われました。自分としては媚び媚びだし好かれに行っていると思っていたのでびっくりしました。わたしが「???」となっていると、「仲良くなったらめっちゃ話してくれるし笑ってくれるけど、大人数のときはすーんとしてるというか、一線引いてるなって思ってた」と言われました。なるほど。
確かにこの子とは大人数のバーベキューで出会っていて、後日少人数で遊んだりふたりでごはんに行ったりして仲良くなりました。どうしても大人数の場では、今自分が何をしたらこの場が円滑に回るかな〜ということを薄っすら考えながら動いているかもしれません。大抵ホストの子が中心で盛り上げてくれるから、わたしはお肉を配ったりゴミをまとめたりしてるかも。でも別にがんばってそうしている訳じゃなくて、その時々でなんか収まりの良いポジションを探していろんなところを転々としている感じです。そうしながらお話して「もっと仲良くなりたいな」と思った子と個別で遊んだりしていました。選んでいるつもりはないけれど、そもそも全員と仲良くなろうという発想がなかったかもしれない、と気付かされました。そして、後日改めて会いたいと思って仲良くなった子は女の子ばかりでした。

ちなみに男女問わず好ましく感じる外見の共通点があって、低い声と糸目のタレ目が好きみたいです。あと痩せている人より中肉から柔らかめが好きです。穏やかそうな人が好き。そして同じ低音ボイス細タレ目だったら女の子の方が好きなんだと思います。電車で、女性の隣か男性の隣かだったら女性の隣に座りたいです。でも男の人が嫌いな訳ではないです。ただ女の人の方がより好きで安心する。

人を好きになる傾向としては、面倒見が良くて思慮深くて少し陰とか毒のある人が多いです。話を聞いていて楽しい、感情を言語化するのがうまかったり、不器用でも言葉を尽くして伝えようとしてくれる人が好きです。あとは逆に毒気をまったく見せない人。笑顔が多くて輪のど真ん中ではないけれど中心寄りにいて、周りをよく見ている人。

今まで付き合った男性は7人かな?高校のときも含めて。でも好きだから付き合ったというより、付き合ってって言われてナシじゃなかったから付き合ってみて、やっぱり何か違うってなったりそう思われたりして別れました。

付き合っていないけどすごく好きになった人も何人かいます。

T ちゃん

女の子。幼馴染。小学校から高校までいっしょ。ほとんど家族みたいな付き合いだった。いっしょに多感な時期を乗り越えた相棒。喧嘩っぱやくて我が強いけど打たれ弱い。中学のとき男子に顔に雑巾を投げられて、わざわざ廊下に干してある一番汚い雑巾を取りに行って男子の顔をぐりんぐりん拭いた。豪快。優しい。ちょっと泣き虫。

Hちゃん

女の子。高校と大学がいっしょ。離れたくなくて同じ大学に誘った。ぱっと見何考えてるか分かりにくい。実は我が強い。勤勉。手先が器用。本棚とかベッドとか買ったら組み立てに来てくれてた。節約上手。趣味が似ている。いつもは優しさ薄めだけど、落ち込んだらケアしてくれる。わたしの代わりに怒ってくれる優しい人。

Sくん

男の子。直接話したことはあんまりない。Hちゃんとチューターがいっしょだった。めちゃくちゃ優しそうなタレ目。品がある。ある日突然ド金髪になったりアフロになったりした。学園祭のイベントで好みのタイプは?と聞かれて「揺り籠から墓場までです」と答えていた。いつも男の子に囲まれていた。変な人。

Rちゃん

女の子。スノボの社会人サークルで出会った。はじめましてのときに酔い止めとカイロをお裾分けしてくれた。人前に立つとか大人数は苦手。ふたりだとたくさん話してくれる。自分の感情と向き合うのが得意。ちょっと病みやすい。根気強い頑張り屋さん。実家が太い。感情を深堀りするトークや脳みそを整理したいときはRちゃんと話すとスッキリする。ほぼ10年付き合った6歳上のバツイチと最近結婚した。

Jくん

恋愛活動をがんばっているときに街コンで出会った年下の男の子。当時院生。街コンでスパゲティを口パンパンに頬張っていてかわいッてなった。天然で穏やかで優しい。ちょっとズレてる。完全なる理系。後日遊んだりごはん行ったりしたけど、性的なことへの拒否と年齢差(わたしが4個上?)で疎遠になった。

こうしてみると、女の子には安心感を、男の子には個性を求めているように見えますね。上記の5人はすごく好ましいしずっといっしょに居たいとか、もっと仲良くなりたいと思ったけど「付き合いたい」とは思いませんでした。わたしは友だちの延長から付き合うということがなくて、わたしにとって"付き合う"は好意を寄せてくれる人から「彼氏というポジションに収まる人を決める」と言った感覚でした。世間や友だちと同じことをしたかった。だから彼氏より断然友だちのほうが大切だし好きでした。
たぶん自分の中で、好きになった人と付き合うという発想がなかった(女の子はみんな男の子のパートナーを見つけて、自分は選択肢になかった)から、付き合うことに憧れはあれど、自分ごととして考えられなかったのかなと思います。

夫と出会ったときは、「本気で人生を考えたときに生涯のパートナーがほしい」という考えで活動していたので、あの頃とは心持ちも経験値も違ったから上手く行ったのだと思います。人として尊重してくれているな、と思えたのが大きかったです。あとマメで面倒見良いとこが好印象でした。今まで女の子に求めていたことを満たしてくれたのもあるのかな。
最初は警戒していたしちょっと苦手だったけど、時間とか経験を共有して打ち解けられたし好きになっていったと思います。そんなお話はこちらから。

婚姻制度ってたぶん、家族制度とかムラ社会を基盤にして出来ていて、子どもを産み育てることが前提なんですよね。だから異性間じゃないとできない。でもそれってもう古くないですか?と思います。婚姻関係にないと病室に立ち会えなかったりサインできなかったり遺産どうこうがなければ別に良いと思うんですけど。
出生率がこれだけ下がった今はもう結婚=出産じゃないし、相互扶助の最小単位として認定することを婚姻制度にしたら良いのに、と思います。
子どもだって、自分で生まなくても養子縁組や里親になることで家族になることができます。生まれたての赤ちゃんをコインロッカーに入れるくらいなら、勇気を出して施設に預けられるようになれば良い。需要と供給がマッチする機会が増えることは良いことじゃないですか。別に男女間じゃなくたって家族になっていいじゃない。

"同性婚を認める"じゃなくて、ともに歩みたい相手に制限なく婚姻制度の対象にしたら良いのにと思います。配偶者を"人生をともに歩む助け合いたい人"とするのであれば、そこを性別で区切るのはナンセンスかと。少子化は産みたい人を経済的・精神的にサポートすることで改善していきましょ。

もっと子育てを地域社会でできて、大切にしたい人とそばに居られて、制限されることのない時代がくれば良いなと思います。
わたしは夫と結婚してよかったと思うし充足しているけれど、誰にとっても選択肢は広いほうが良いし、未来がより自由なものになってほしいです。結婚したければしたい人とできるし、しなくても孤立しない社会がいいよね。

うちはほとんど別居婚というか週末(月末?)婚というかの状態ですが、やっぱり婚姻関係にあると相続や生命保険の受取ができたり代理手続きができたりと、実務的なメリットが大きいです。控除とか税制の優遇も配偶者でないと適応されないですよね。
やっぱり婚姻関係を相互扶助の最小単位として、性別関係なく法律婚できるようになってほしいな〜〜〜。

さて、なんだか長くなってしまったし頭の整理ができたのでこれくらいにします。満足。取り留めのない散文を読んで頂き、ありがとうございました。

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