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六甲縦走路 | 六甲縦走半走(須磨浦公園〜再度山〜新神戸)サンチャゴへの道13

六甲全縦走路 半走完走!

退職を機に、4月から六甲山系の山歩きを始めた。サンチャゴ巡礼のためのトレーニングだ。自宅から見える須磨アルプスから開始し、少しずつ距離を伸ばしてきた。そして差し当たっての目標である六甲山全縦走路の前半の半走をようやく達成した。

体力のある若い人や山登りのベテランにとっては大したことのない半走も、運動習慣のない還暦を迎えた者にとっては、「ようやく」のことだった。運動不足のせいで、わずか数キロの山行でも膝が痛くなり、長時間かけて山を下りてきたこともあった。無理をせず、少しずつ距離を伸ばし、自信もついてきての半走だった。

アクシデント

朝7時45分に須磨浦公園に降り立ち、鉢伏山から登山開始。順調に須磨アルプス、11時過ぎには高取山山頂へ。お昼には早いので、菊水山で昼食にしようと計画し丸山の住宅地を歩いている時に、思わぬ出来事が。ルート上に小学校の同級生のお店があり、以前から気になっていた。この日、丁度通り過ぎるタイミングで同級生の車がお店の横に止まった。48年振りの再会。幸いなことに覚えていてくれ、15分ほど立ち話をし、連絡先を交換して別れた。

気持ちも新たに菊水山へと向かう。以前は何度も休憩をして登っていた上りも慣れてきたためだろう、いいペースで休憩を取らずに山頂に。山頂でお昼ご飯を食べ、温かいココアを飲んで一服し、天王吊橋を目指して下りる。結構この下りが長く感じられ、時間も思っていたよりかかってしまった。

半走終了に乾杯!

天王吊橋を越え、鍋蓋山を登ってしまえば、後は大した上りもない。再度越えを過ぎれば、天龍寺、市ケ原、布引貯水池、布引の滝と下るのみ。この辺りは多少暗くなっても迷う心配もない。

結局7時45分のスタートから9時間25分かかって午後5時10分に新神戸駅に到着した。新神戸到着後、距離をもう少し伸ばしたいのと、阪急オアシスのイートインで祝杯のビールを飲むため、三宮まで一駅ぶん歩いた。

【鉢伏山山頂】 
須磨浦公園スタート、鉢伏山、旗振山、鉄拐山、高倉山と続き高倉台住宅地へ
【馬の背】 
高倉台住宅地を抜け、栂尾山、横尾山、馬の背を経て東山、横尾団地へ 
【高取山頂の神社の鳥居】 
横尾団地から住宅地を経て、高取山、下山後、丸山の住宅地を経て菊水山へ
【菊水山山頂】 
菊水山を下り、天王吊橋へ
【天王吊橋】
菊水山を下りきった所に天王吊橋、その後鍋蓋山へ
【鍋蓋山山頂】
鍋蓋山から再度山へ向かい、大龍寺を経て布引貯水池へ
【市ケ原】
市ケ原に入る時渡る橋
【新神戸駅】
新幹線新神戸駅の駅舎、この上を新幹線が走っている
【阪急オアシスのイートイン】
地下鉄三宮駅の改札に阪急オアシスがあり、その中のエスカレーターを1階上がると
イートインコーナーがある。ビール、ワインをグラス売りしている。

サンチャゴ巡礼のピレネー越え

最終目標のサンチャゴ巡礼(フランス人の道)の難関とされるのが、フランスの出発地サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからのピレネー越えだ。ロンセスバージェスまで距離にして27キロ、標高1400メートルのピレネーを越える。季節によっては遭難者も出る難所の一つである。

六甲の半走は距離22キロとピレネー越えよりは短いが、上り、下りの累積がそれぞれ1700メートルとこちらの方が負荷は高く、トータルすれば、この半走がピレネー越えに相当する感じがする。半走できたことで、ピレネー越えにも自信がついた。

距離20キロ40日と荷物の重さ

ただ、サンチャゴ巡礼路は毎日20キロ以上の道のりを40日近くかけて合計780キロを歩く。その上、荷物も日帰りの山登りよりも重くなる。そのため負担も大きく、足や膝を痛めてのリタイアもあると聞く。半走の翌日には情けないが筋肉痛もあるし、体全体が重い。初日のピレネー越えには自信もついたけれど、これではピレネー越えの翌日は歩けなくて困りそうだ。これからも持久力をつけるべく、まだまだトレーニングに励もうと思っている。

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