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GLADIIATOR 英雄を呼ぶ声

リドリー・スコット監督作品「グラディエーターII  英雄を呼ぶ声」を見た。2001年にラッセル・クロウ主演でアカデミー賞を獲った「グラディエーター」の続編だ。前作の印象がとても強く残っていたので、今作品も映画館に足を運んだ。

続編とは言うものの、前作を見ていなくとも楽しめる。北アフリカの地中海国家ヌミディアはローマ帝国との戦いに敗れ、その支配をうける。ルシアスは戦いで妻を失い、奴隷としてローマに連れ去られる。

ローマにてルシアスはマクリヌスに剣闘士としての才を見出され、彼のもとで剣闘士となる。妻を奪ったローマに復讐を誓いながらも、剣闘士として勝ち抜き、自由を得る道を選択する。

時はカラカラ帝と弟のニ帝時代。帝国の拡大の野望を追い求めるあまり、世は乱れて人心は離れていた。自分の血統を知ったルシアスはローマを野心家達から取り戻すことを決意する。

前作からさらに進化したスペクタクルが見ものだ。冒頭のローマ軍が海から攻め入る戦闘シーン。凶暴なヒヒやサイなどの動物と剣闘士の戦い。コロッセオに水を張っての海戦シーン。こういった迫力のあるシーンは大きなスクリーンで見て欲しい。

ただ、ルシアスの妻が戦闘員でローマとの戦いで亡くなるという設定や、おそらく北アフリカ出身という設定のマクリヌスが黒人のデンゼル・ワシントンが演じている所などに違和感を感じた。オペラで蝶々夫人を白人が演じるのとはまた違う気がする。

リドリー・スコット監督作品なので、そうではないと思いたいが最近のポリコレの流れであるなら、少々残念なことだ。深読みのしすぎだろうか。

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