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サンチャゴ巡礼準備編 旅の道具3

情報収集あれこれ

巡礼準備のための山行トレーニングは順調だ。その他の準備については、必要な荷物のこと、おおよその経費、怪我をした時の医療機関、食べ物のこと、観光について、などなど、ふと気になって調べる程度だ。先日は巡礼で一番人気の靴はなんだろうかと思い調べて見たが、あまり多くの情報は得られなかった。

試しに英語でも検索してみた。「サンチャゴ巡礼の靴ベスト10」のような、さまざまなメーカーの具体的なモデルを提案しているウェブページが複数あり、参考になった。日本人の巡礼者も増えてはきているが、巡礼の靴に絞って各メーカーのモデルを推薦するページを作る人が出てくるまでの人数には至っていないのだと思う。英語での検索アリだと思った。

新しいトレッキングシューズを求めて

現在履いているのはシリオのミッドカット。ゴアテックスなので、雨やぬかるみも大丈夫。幅広、甲高の典型的な日本人の自分の足にピッタリだ。見た目は正直、少しやぼったいが、足首周りが保護されている安心感がある。六甲山系を中心に半年使っているが、足に馴染んできていて、満足している。今後も六甲縦走路では履くつもりだ。

初めて買った登山用の靴 シリオのミッドカット

ローカットがスタンダード

ただ、ウェブで情報を収集していると、最近の巡礼ではローカットが主流のようだ。代表的な巡礼路、フランス人の道では山道は2割にも満たず、普通のなだらかな道、アスファルトや石畳、土の道が残り8割を占めるため、ハイカットやミッドカットの登山用靴は少数派らしい。重い荷物を背負って、長い距離を歩くため、軽くてクッションの効いている靴が推奨されているようだ。

巡礼路で人気のAltra

ということで、新しいトレッキングシューズを買おうと思い立った。自分の足に合うことがまず大切だが、ローカットで軽量、雨や泥濘対策でゴアテックスのもの。英語のウェブページで推奨されているシューズを念頭に置く。まずは最近の巡礼では人気と聞くAltra社のシューズ。ただ、取扱店に行ってみたが、品切れ。取り寄せはできても返品が効かないと言われる。
「いつも25.5を履いているんですが。」
「Altraだと27.5位になると思います。Altraはサイズ感が全く違いますから。」
これでは実際に履いみて、あわないと困るので諦めた。

Salomonの新作

Salomon Ultra4 Wide  シューレースの先端は収納できるようになっている

ウェブで紹介されていたSalomon社のUltra4 Wideを探しに別の店に行く。Wideは日本人の足を徹底的に研究して開発した横幅の広い日本人モデルとのこと。WideではないUltra4を見つけて履いてみるが、横幅がスリムで痛くなりそう。店員さんよるとWideは品切だが、メーカーには在庫があるそうだ。試着ができないので、Wideのサイズ感を聞くと3E相当だと教えてくれた。

試着もせず靴をネットで買うのは冒険だが、Salomon社のオンラインストアで「返品」の条件を確認して発注。サイズについては、「普段の靴のサイズ」が推奨され、お店で「3E」と聞いていたので、それを信じての発注だ。他のサイズが「在庫なし」となっている中、幸いなことに自分のサイズの25.5cmは残っていた。店頭でもオンラインストアでも売り切れている人気商品のようだ。

Salomon Ultra4Wide到着

本日、午前中にSalomon  Ultra4  Wideが届いた。まずはソックスを履いて試着。サイズが合っていないと返品するつもりだったので部屋の中で履いてみる。思いのほかピッタリで、ほんの僅か横が狭い気もするが、履きならせば違和感も無くなりそうだ。Quicklaceという名の細い靴ひもを上に引っ張り上げると足全体が包み込まれていくように感じる。靴ひもが緩まないように気をつけながら結ぶのに比べ、何と楽なことか!それにミッドカットに比べると各段に着脱しやすい。意を決してタグを切って履き下ろすことにする。

須磨アルプスで履き慣らし

早速午後から近所の須磨アルプスに靴を履いて登ってみた。高倉台登山口の400段近い長い階段を登るが、軽さの違いが際立つ。足首は靴から出ているはずなのだが、高くて固い腱の部分があるせいか、安定しているように感じる。クッション性は中位の感じだ。馬の背あたりの岩場を歩いていても靴底のグリップは現在履いているものと全く遜色ない。

午前に届いたシューズを午後に履く 栂尾山にて

山を降りてアスファルトの道路を歩く。動きに柔軟性ができるためか、ミッドカットに比べ歩きやすい気がする。また、靴の軽さのせいかコープで夕飯の買い物をしている時にはトレッキングシューズを履いているということすら意識せずにいたように思う。見た目もゴツすぎないため、街歩きでも違和感はなさそうだ。来月は妻の還暦のお祝いで、2人で奈良に泊まり、翌日に柳生の里を歩く予定だ。その時にはこのトレッキングシューズを履いていこうと思う。


このマガジン、「サンチャゴへの道」を本にまとめました!

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