サンチャゴへの道 巡礼振り返り(3) タイトルについて【2023年夏】
サンチャゴ巡礼を無事終えて、準備段階を含めて振り返りたいと思います。今回は「サンチャゴへの道」というタイトルについてどうでもいいことを語る回です。適当に読み飛ばして下さい。
タイトル「サンチャゴへの道」の由来
このタイトルを見て、フランス映画「サンジャックへの道」から取ったものだと思った方も多いだろうと思う。実は違う。私の同年代の人であれば、「ミュンヘンへの道」というアニメを覚えておられる方もいるであろう。ミュンヘンオリンピックに出場する男子バレーボールチームを取り上げ、実在の選手、監督をアニメ化したものだ。
当時の日本チームはコンビネーションバレーの先駆けだった。クイック攻撃、時間差攻撃、Z攻撃、ひとり時間差など、次々と攻撃のバリエーションを生み出し、世界のトップレベルにあった。そういった技が生み出される過程などをアニメでドラマ化した番組がオリンピックの開催前から毎週夕方に放映されていたのだ。
横田、森田、大古、猫田、そんな実在の選手がミュンヘンオリンピックへの道を歩んでいく過程を紹介するもので、毎週欠かさず見たものだ。今から思えば、何と大胆な番組だったろう。もし、メダルを逃したりすれば目も当てられない。実際、準決勝のブルガリア戦では2セットを先取され、第3セットもリードを許すという絶体絶命のピンチを迎えた。だが、ドラマのような「奇跡の大逆転劇」で試合をひっくり返し、その勢いで金メダルを獲得した。
話はタイトルに戻る。サンチャゴ巡礼に出発するまでの準備からの過程をそのアニメになぞらえ、「サンチャゴへの道」とした。もちろん「サンチャゴ・デ・コンポステラに至る巡礼の道」という意味合いを重ねてはいる。でも昨年投稿を始めた際に私の中にイメージとしてあったのは「ミュンヘンへの道」だ。厳しいトレーニングに耐え、準備を重ね、そして栄光のサンチャゴへとつながる道なのだ。
他の人のとってはどうでもいいことだが、タイトルの意図を誤解されるのも嫌なので書き記すことにした次第である。お付き合い有難うございました。
このマガジン「サンチャゴへの道」が本になりました!