兄夫婦と行くイタリア 準備編(5)
イタリア旅行まであと1週間ほどとなった。ほとんど全ての手配が終わったが、当初の計算より2万円ほど高くなった。円安のせいだ。ここしばらくは円も値を戻したが、それでも旅行を計画しだした頃に比べると円安になっている。
また以前に比べると宿泊費と観光施設の入場料の値上がりが大きく、現地での食事代(昼食、夕食)、市内交通費を除き、12泊(4つ星)でひとりあたり合計52万円となった。結構な額だ。
出発を前に、先日、兄夫婦の家に出向いて、最後の打ち合わせをした。荷物の準備も進んでいる様子。こちらからは持っていった方が良いもの、貴重品の管理、両替、旅行保険、チップ、手配できた観光施設などの最終確認をした。
私たち夫婦(家内は途中参加)を含め、兄夫婦も年配。合計すると270歳位となる。体力を考え、ミラノ、フィレンツェ、ローマとも大聖堂に登る際はエレベーターがあるところは必ず利用するし、午前中の元気なうちに登ることにしている。また比較的余裕のある日程とし、観光も欲張らず、1日に3〜4箇所を予定している。
ところで、ヨーロッパの大都市ではスリや詐欺には気をつけないといけない。日本人旅行客や年寄りは狙われやすいので、先ずはターゲットにならないことだ。実は昔、ローマで1日に2度詐欺師らしき男性に声をかけられた事がある。
宿泊ホテルの前の道でスイス人の旅行者を装った(スイス人にしては)背の低い男性が英語で道を尋ねてきた。知らないと答えると、世間話をした後に、一杯付き合わないかと誘ってきた。典型的な詐欺だ。そもそも道を尋ねるのならば、地元の人に尋ねるはずだ。それにしてもチロルハットを被ったスイス人を騙る男の演技はいまだに鮮明に記憶に残っている。
その日、テルミニ駅の近くを歩いていると、後ろから再び英語で道を尋ねられた。その時は相手にせずやり過ごした。わざわざ日本人旅行者に道を尋ねるものなのだろうか?日本人なら親切に調べてくれると期待するのだろうか?やはり怪しいと判断したのは恐らく間違いではないと思っている。
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