見出し画像

六甲縦走路 | 菊水山 〜 再度山 サンチャゴへの道 4

六甲縦走路を少しずつトレーニングとして歩いている。サンチャゴ巡礼路への挑戦に向けての準備だ。梅雨も近い時期ながら良い天気で、これを逃すまいと出かけた。

第1回目 栂尾山〜横尾山〜東山
第2回目 鉢伏山〜旗振山〜鉄拐山〜高倉山〜栂尾山〜横尾山〜東山〜高取山
第3回目 高取山〜菊水山

第4回目となる今回は神戸電鉄鵯越駅からスタートし、前回の菊水山を復習して、鍋蓋山、再度山、市ケ原へと向かう。その後は布引の滝で疲れを癒し新神戸へと降りる予定。前回、急な登りに何度も休憩をとり、息を整えながら時間をかけて登った菊水山。今回はトレッキングポールを買い込み、膝に負担がかからない歩き方をYoutubeで研究しての再挑戦だ。今回は「膝を痛めないように歩く」が目標。

2度目の菊水山

今回は菊水山が最初の山なので、前よりは多少は楽ではあった。山頂までのおおよその距離感がわかっていることも大きい。何よりトレッキングポールが歩みを助けてくれる。途中、紫陽花が咲いているのが目に入ったが、前回はまだ咲いていなかったようで、わずかな時間で自然が移り変わることに驚く。

紫陽花の花が咲いていた

急な登りに、やはり何度も休憩をとりつつ歩を進める。すぐに息が上がるのは仕方がないが、我ながら情けない。還暦を過ぎて始めた山歩き、とにかく無理をしないことを心掛ける。そうこうするうち、見覚えのある山頂の景色が目に入る。木陰のベンチでお昼ご飯のおにぎりを頬張る。眼下の絶景を見ながらしばし休憩。

鍋蓋山

菊水山を降り、天王吊橋で有馬街道の上を越えると初の鍋蓋山。木の根がうようよとした登りは菊水山ほどでなないけれど、やはりきつい。どれくらい歩くと山頂なのかわからないまま、息を整えながら歩く。ようやく急な登りが終わったとと思った所から平坦な尾根が続いて、山頂へと到着した。今来た方を見ると、菊水山の電波塔が見える。眼下の海と素晴らしい神戸の街並みを観ながら休憩をとる。

天王吊橋は有馬街道を横切る 橋の下はは車が行き交う
晴天に恵まれて素晴らしい景色

再度山 

鍋蓋山から再度山は高度差もあまりないので歩きやすい。途中、遠足で昔来たことのある再度公園へ立ち寄る。大きな池があり、周囲には外国人墓地などがある、山の中のオアシスのような所だ。外国人墓地に入ろうと思ったが、見学の予約なしでは入れなかった。仕方がないので、大龍寺に立ち寄り、市ケ原、布引を経て、新神戸まで下山する事にする。

再度公園 国指定名勝で自然の中、とても落ち着く場所だ

大龍寺〜市ケ原〜布引

山寺と言って良いのだろう、大龍寺には立派な山門がある。そんな山の中の門前にバス停があるのも面白い。海と市街地、そして山がとても近い神戸らしいところだ。山門から、バス道ではなく、川沿いの道を下ると市ケ原に出てくる。神戸市民なら一度くらいは飯盒炊爨に来ている所だ。

ここから縦走路と別れ、布引貯水池へ降りる。この辺りまで来ると、新神戸駅からのアクセスが良く、布引の滝や貯水池は歩いても大した距離ではない。ここまでなら山歩きの格好でなくとも、普段のままの服装、靴で登るのが普通だ。暑くなると気軽に布引の滝で涼を取る人も多いと思う。

大龍寺
布引貯水池 周囲にはベンチもあり水辺でゆっくりできる

通行止めとハーブ園

布引貯水池を過ぎ、布引の滝に向かおうとしたところ、何と通行禁止のロープが!一瞬どうして良いのかわからず、唖然としてしまった。動転のあまり迂回路の表示が理解できない。しばらくして前の分岐点からハーブ園に通じる道があり、そこまで行けば、別の下山道があるのだと思い至った。

電柱が倒れたとか倒れかけとか……  不運でしかない

この日の行程では最後に布引の滝で涼を取り、せせらぎを楽しもうとしていたので、とてもショック。おまけに降りモードになっていたのにも関わらず、ハーブ園までは急な階段と登り道。仕方がないので気持ちを切り替えて代わりにハーブ園で休憩することにする。坂を登り切りハーブ園に入場(無料)、山上駅ではちみつアイスを食べて休憩。

ハーブ園は新神戸駅からゴンドラで登ることができる。眺めが良いのと、各種ハーブや季節の花がとても綺麗だ。ピクニックランチができるベンチ、昼寝もできるハンモックなどもあり、山の上ながら市街地から手軽に行ける場所だ。この日はウエディングドレスとタキシード姿を2組目撃。ウエディング写真の撮影なのだろう。ロマンチックな絵になる場所がとても多いので、デートにもうってつけだ。

山頂駅付近 眺望が素晴らしい レストランやカフェもある
季節のハーブや花が一面に フォトジェニックなスポットが多い

休憩後、新神戸まで歩いて降りようとも思ったが、この通行止めのせいで時間がかかったのと、最後のハーブ園内での登り降りで少し膝が痛くなってきたのとで、無理をせず、ゴンドラで降りることにした。予定外の出費だが4分間の空の散策をして帰路に着いた。次回はいよいよ六甲山に挑戦の予定だ。

空中散歩 2つ前のゴンドラにはウエディングドレス姿の女性が

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?