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兄夫婦と行くイタリア 準備編(3)

ミラノ 最後の晩餐

「最後の晩餐」をモチーフにした絵は数多くの画家が描いている。その主題から修道院の食堂の壁などに注文を受けて描かれたものも多いようだ。中でもレオナルド・ダ・ビンチの描いたミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院のテンペラ画は有名で、「最後の晩餐」といえば多くの人がこの絵を思い浮かべるだろう。

映画「ダビンチ・コード」でもお馴染み

イタリアを数回旅行しているが、この夏は兄夫婦と一緒にミラノを初めて訪問する。ミラノには3泊。ミラノに行くからには是非とも「最後の晩餐」を見たいと思って予定を組んでいた。ただ、問題はチケットが取れるのかどうか。ネットで「チケット入手法」を詳しく解説しているサイトを熟読し、まずは一番安い公式サイトで購入を計画。

公式HPの購入ページ

公式サイトは一人15ユーロ(≒2千6百円)なのに対して、業者のツアーサイトはガイド付きで1万円程度と高い。公式サイトで取れなかった場合は高くなるが業者サイトで予約することを兄夫婦には確認しておいた。1万円出してもみる価値はあるということなのだ。

さて、公式サイトでは3ヶ月ごとにチケット販売がオープンする。前回は3月20日に7月末までのチケットを販売していた。8月から10月はおそらく6月20日ごろにオープンするだろうと予想し、6月10日から毎日サイトをチェック。すると6月半ばに「8月からのチケットは6月18日正午(現地時間)販売開始」との情報が掲載されていた。

そういうわけで、昨日は午後6時半までに夕食の用意を済ませ、午後6時半からはPCの前に座り込んだ。机の上にはクレジットカードを複数並べ、希望の日時(複数)を紙に書き出し、タブレットは「チケット入手法」のサイトに繋いで参照できるようにしておいた。スマホには秒針付きの時計を表示してある。

PCの方は公式サイトに接続し、事前に登録済みのIDでログインしてある。午後7時(現地時間正午)のタイミングでページをリロードすれば良いだけ、という状況で午後6時59分59秒にページリロードをしようとした直前にPCの画面が突如変わり、大いに狼狽する。

英語で表示していたので、実際は英語で表示された。これはスクショ用に開いたイタリア語。
「順番におつなぎしてます。12時29分に接続されます。あと23分お待ちください。」とのこと

英語で表示された画面には「あなたはリダイレクトの順番待ちとなっています。12時15分にリダイレクトされます。15分お待ちください。あなたは開始から15分間接続可能です。」と書かれていた。8月夏休みのシーズンのプラチナチケットなので、ネット購入も殺到しているに違いない。15分待たされて、きちんと接続できるのだろうか。15分後に自分の希望の日時が手に入るだろうか。きちんと3枚購入できるだろうか。待っている間、色々と心配事が浮かぶ。

ほぼ正確に15分後、画面が元のページに戻った。慌てて、日時の指定をする。希望の日時をチェックし、人数を「3人」にしようとするが、「+」マークを押しても「2」以上にはならない。「チケットの上限に達しています」とのメッセージが出てきて、再度やり直しをする。同じ日時でもう一度やってみると、今度はすんなりと「3」人分が指定できた。同時に多数の人が購入手続きの操作をしていて、一瞬の差で売り切れたり、変更されたりするようだ。

販売翌日には8月以降全て売り切れ
ただし、何度もチェックしていると購入可なっていることがよくある。

その後の購入手続きも問題なく進み、念願のチケットを購入することができた。しばらくして、確認メールが届いて一安心。「最後の晩餐」の日時が決定したので、その他のミラノの施設の予約も取ることにする。ミラノ大聖堂、ブレラ美術館、スフォルツェスコ城を予約して、ミラノについては予約は済んだ。

ローマ バチカン博物館

ローマは4泊するが、サン・ピエトロ寺院、バチカン博物館、コロッセオは兄夫婦のリクエストがあるので優先順位が高い。バチカン博物館も販売開始まもなく売り切れているようなので、しばらく前から公式ページをチェックしていた。入館日のおよそ2ヶ月前から販売されている。ただきっちり2ヶ月前ではないということは度々チェックをしていて感じていた。

アテネの学堂 ラファエロ作

8月17日(土)に訪問を計画していたので、6月17日になる前から毎日チェックをするようにした。現地時間の6月17日深夜0時(日本時間17日午前7時)にチェックするが、まだ販売されていない。6月17日正午(日本時間17日午後7時)も空振り。6月18日深夜0時(日本時間18日午前7時)にもまだ販売されていなかった。

これはもうできる限りチェックするしかないと思い、6月18日も暇があればチェックしていた。18日午後7時半に「最後の晩餐」のチケットを手に入れた後も、夕食を済ませるなり「バチカン博物館」の公式ページの確認を続けた。18日から日を超えようとした直前、ついに「予約可能」の表示が現れ、これもまた希望の日時に4人分(ローマでは家内が合流している)確保ができた。

バチカン博物館の予約が決定したため、ボルゲーゼ美術館の予約も入れる。ローマはコロッセオの予約が残るのみ。全体でも後はフィレンツェのベッキオ宮殿くらいとなった。この夏に兄夫婦とイタリア旅行に行くと決めてからこの半年、航空機、ホテル、列車の手配、そして観光施設の予約を取ってきて、ようやく終わりが見えてきた。あと一息だ。

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