【読書】マンガでやさしくわかるコーチング
その人らしく生きて欲しい、
魅力を最大限発揮し素敵な繋がりを増やして
世の中にインパクトを与えて欲しい!
と願ってやまない、長野佐友里です。
マンガで分かるシリーズ!のご紹介。
手軽な印象から、ついつい手に取ってしまうやつ。
今回読んだのは「コーチング」についてです。
私は元々、人の話をじっくり聞くのが好きなタイプ。
相談ごとをされることも多く、
話を聞いてもらってスッキリする感覚や
考えが整理されて前向きになれるといった人を何人も見てきました。
それは身近な人達に限られる話です。
これからは自分が”傾聴”をスキルとして持てないか?
と思ったときにまず出会ったのがこの本でした。
この本の内容含む、
コーチングについてのメモとして書いておきたいと思います。
part1:コーチングって?
「コーチング」は
もともとは馬車を表す「coach」から生まれた言葉だそうです
(ファッションブランドのコーチ、馬車のロゴですよね~)。
馬車のように人を「行きたい場所」
につれていくための手法として広がりました。
コーチングの手順
コーチングを始めるにあたり、コーチングの進め方やコーチング自体について説明すると同時に、コーチングで得たいものや目標を確認し今後コーチングを行っていくための共同関係を創っていきます。
このマンガの主人公は、
中堅飲料メーカーのトップ営業として活躍していた女性が
異動すると同時に部下を持つマネージャーになるところから始まります。
自分が営業部のエースだったという自負から、
担当部署を変える、結果を出す!と張り切るが…
簡単に結果は出なかった。
そんな時、上司から勧められ「コーチング」に出会います。
早速コーチに会うけれど、
イメージとは違いアドバイスをもらうのではなく、
理想を共有することで
今後どんな行動をしていくのかを相談&決定しました。
そうして自らの表情を笑顔に変えていくと同時に、
部下の表情を観察するなどして
初めて自分のせいで雰囲気が悪くなっていたことに気づいていきます。
<人生の輪>
1)仕事・キャリア
2)お金・経済
3)健康
4)家族・パートナーシップ
5)人間関係
6)学び・自己啓発
7)遊び・余暇
8)物理的環境
コーアクティブ・コーチング
★対等なパートナーとしてお互いに力を合わせるという関係性
★対極にある関係「支配・依存」
コーアクティブ・モデル
・人はもともと創造力と才知にあふれ欠けるところのない存在である
・今この瞬間から造る
・その人のすべてに焦点をあてる
・本質的な変化を呼び起こす
コーアクティブ・コーチングの方向性
1)フルフィルメント:より充実した人生を送りたい
2)バランス:よりバランスのとれた人生を送りたい
3)プロセス:人生というプロセスをより深く味わいたい
クライアントがその人生において前に進むのをサポートすること
⇒行動を促進すること
◆要望◆挑戦◆構造化◆確認◆
※クライアントの行動やその結果について評価的な言動をとらない
コーチはただ何が起きたのか(あるいは何が起きなかったのか)
確認し、その上で次はどうするのかを問うていけばよい。
part2:相手と向き合うスタンス・NCRWとは
相手を観察し、認めはじめる主人公。
部下を信じるって難しい…
と感じながらも伝え方を変えていくことで部下の反応も変わっていきます。
これが「人を信頼すると、自分も信頼してもらえて動いてもらえるということなのだ」と実感していきます。
(激しく私の上司にも読ませたい…!!でも、こういうのって本人が何か課題を感じないと結局は変わらないんですよね。。)
■■■ 人の可能性を信じる ■■■
1)人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である。
People are Naturally Creative Resourcefull, and Whole.
NCRW
自分でどうしたいかを考えることも、やりたいことを見つけることも、やってみることも、うまくいかない時には修正していくことも、出来る力を備えた存在。
2)今 この瞬間から創る
対話している今この瞬間のクライアントに起きていることに意識を持ち続け相手の発信するあらゆる情報を感じ続けていく。
目の前のクライアントに好奇心を持ち続ける!
3)その人すべてに焦点をあてる
人は頭、心、身体、魂を併せ持ち複雑に絡み合って作用している存在。
どれかひとつにだけに焦点をあてて聴いていくのではなく、ソフトフォーカスですべて見て行く。
4)本質的な変化を呼び起こす枝葉を見て根に意識を向ける
本質的な変化とは意識レベルの変化であり、一度気づくとそれ以前の状態には戻れないもの。
5)できているところに意識を向ける(認知)
人は他人から自分のことをしっかりと認めてもらうと、大きな自信につながる。
クライアントの行為や結果を「ほめる」のではなく、その人の内なる特性を認める。その人が何をしたか、ではなくその人がどんな人なのか、に焦点をあてる。
part3:傾聴とは
「聴く」ことで何が変わるのか…?
相手の話をどうやって聴くかで人間関係が変わる、
すべてのコミュニケーションで大事なことだと気づく主人公。
(仕事だけでなく、家族でも言えること。子供との接し方も考え直す良い機会となりました。)
コーチングの傾聴とは、深いレベルで人の話を聴くことに特徴がある。
◆◆◆傾聴の3つのレベル◆◆◆
レベル1:内的傾聴
レベル2:集中的傾聴
レベル3:全方位的傾聴
※コーチングでのレベル3の傾聴では、感じ取ったことを積極的に言葉に出す。
<反映のスキル>
相手が話した言葉を繰り返す
⇒反映によってクライアントは自分に今起きていることを把握し、自分がどんな状態になっているのか、何を話したかをはっきりと理解することが出来る。
<自己管理>
クライアントの主題を尊重するために、コーチが自分の意見や好み、評価や信念といったものを一旦すべて脇に置く能力。
⇒相手を尊重し、敬意を払う、人間関係を円滑にする能力。
part4:人に焦点をあてる
頭ごなしに意見を言うのではなく部下の話を丁寧に聴くことで、
部下にプレッシャーを与えていた自分に気づいた主人公。
コーチングによって徐々に変わっていきます。
(自分だけで気づいてもなかなか行動を変えるのは難しかったりします。そんなときコーチという存在がいることで、背中を押されるのかな。”報告”出来る相手がいるって大きいなと。)
■「相手の話をよく聴く」、好奇心を持った聴き方でクライアントの内省を促す
■もっと知りたい!と純粋に無邪気に思う
■事柄ではなく、人に好奇心を向ける
◆◆◆拡大質問◆◆◆
(オープン パワフル クエスチョン)
質問の威力:質問された側が条件反射的にその答えを取りにいく
その質問が相手のまだ知らない、初めて考えるようなものであればあるほど気づきが大きくなっていく。
⇒もっとも効率的な拡大質問☆
☆短く、単純で、無邪気な問い
part5:コーチを付けるということ
部下から信頼されるマネージャーになった主人公。
そんなとき、ヘッドハンティングにあい判断に悩む。
コーチの”ある一言”で決断する。
(自分の価値観を大事にしてくれる存在ってなかなか居なかったりします。つまり大概の場合、相手の意見をかぶせて言われるから。相手に否定する意図はなくとも、純粋な気持ちで話せなくなること、ありますよね。)
★コーチという存在★
一方的にアドバイスしたり、評価判断をしたりする代わりにあなたの気持ちや本当の願いにひたすら耳を傾け、全力でそれが現実になるように応援してくれるパートナー。
part6:フルフィルメント~自分の人生を生きる~
結局ヘッドハンティングを断ることにした主人公。
コーチからの”ある一言”の質問は
「本当に大切にしたいことは何ですか?」だった。
(いつの間にか他人の人生に引っ張られている…!?という私みたいな人には、こういう問いかけはめちゃくちゃ重要だったりします。自分の価値観を大切にする、って意外と置いてけぼりにしがちなので。)
■フルフィルメント
充実感・生きている実感。
■価値観とは「その人らしさ」を表すもの
価値観は自分にとって大事かどうかなので、それ自体に良い・悪いはなく、他者から評価判断されるものではない。
⇒自分の大切にしている価値観を知るには?
その価値観を尊重している時に、その人が「生き生きしているかどうか」
◆価値観の見つけ方
・人生で最も充実していたとき
・怒り
・こだわり
・あたりまえ
⇒掘り下げることで、そのクライアントならではのユニークな価値観として実感される
■サボタージュとは
現状維持を目的として存在し、あなたの身を守るという役割を持っている
★人はそれぞれ固有の「人生の目的」を持って生まれてきている★
この目的を持ち意識を向けることで、
ありたい自分・ありたい人生に向かう決断が出来る
さいごに
マンガですし、こんなにどんどん状況が好転するとも思えないけれど…
コーチングで人は変われる!と感じました。
マンガと文章半々くらいなので、
興味がある方には読みやすくてオススメです♪
もっと”コーチング”が身近なものになったら良いなと思います。
そうしたらそこには優しい世界があるのではないか…!
自分の好きなこと(=話を聴く)で誰かに喜んでもらえるのは嬉しいです。
それに、元々人に興味があって「もっと知りたい!」と普段から思うことが多いので純粋に質問できるなら楽しいだろうな~なんて。
深く聴くことが出来ると、その人の人生を疑似体験出来るような…
貴重な時間になります。
なので、しっかり学んでプロコーチになれるよう準備しようと気持ちを強く持てました。
そして、自分もコーチングを受けてみたいとも思いました
(普段ゆっくり自分の話を聴いてもらう機会もないし、自分自身で考えるのは切り口がパターン化しているような…)。
きっとまだ気づけていない何かがあるんだろうな!
※追記※
この本との出会いから2年ほど経過しました。
そして今は、コーアクティブ・コーチを名乗れるまでになりました。
(CPCC®取得しました!)
会社に勤められているクライアントさんとセッションさせてもらうなかで、
案外この漫画のようなケースも見てきました。
マネジメント側に立つとよくあるケースで
さすがよく出来た本だなぁと今更ながら感動しています…!
そして、私自身も独立し
様々な関りのなかで仕事をしていて
コーチという存在に、めっちゃくちゃ助けられています。
(私もずっとコーチを付けています!)
最近「傾聴って難しい…」という声をよく聞きます。
確かに簡単なことではないと思いますが
ちゃんと出来るようになる!とも思います。
まずは、ご自身が「傾聴される」体験をしてみるのがおススメ!
美味しいカレーを作りたい!と思ったら
どんな味だったら美味しいか?と、
美味しいカレーをまず食べてみますよね?
それと同じで、まず自分が体験することで
どんなインパクトがあって相手がどんな気持ちになるのか?
知れると自然と変化するもの。
コーチングに興味がある、
これから学んでみたいと思っている、
人間関係で傾聴が有効な気がしている、
という方は無料コーチング体験セッション(約60分)を受けてみませんか?
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この一歩が大きな変化に繋がると信じています。
一度きりの人生です。
お仕事にダイレクトに影響してくる人間関係ですので
是非この機会に、より素敵な未来をつくるきっかけにしましょう!