NT指摘とその後の経過
もうすぐ生後9ヶ月を迎える娘は1回目の妊婦健診(11週)の時に首の後ろに3mmほどの浮腫(NT)が指摘された。
NTの所見が見られた場合、所見の無い胎児と比べてダウン症や染色体異常の可能性が高いことが説明され、精密検査のため大学病院への紹介となった。
大学病院ではNTの厚さと母体年齢(当時30歳)から染色体異常の可能性は10%未満と言われた。そして今後、エコー検査で経過を見ていくか、絨毛検査または羊水検査で確定診断をするか夫婦で話し合うように言われた。
2人で話し合った結果、もし障害を持った子が産まれてくるならしっかりと準備をしておきたい、そして何とも無いのであれば早めに安心したいという気持ちがあり、絨毛検査を受けることを決意した。(絨毛検査の方が羊水検査よりも早い週数で受けられる)
検査の結果は「染色体異常無し」だった。
検査結果にとてもホッとしたことを今でも覚えている。NTが指摘された時は本当にショックだった。正直なところ、もし障害を持った子を育てることになったらどうしようという不安もあったし、そもそも無事に生まれてくることができないかもしれないという不安もあった。
検査結果を聞いたあとも無事に生まれるその時まで、健診に行く度に何か異常を指摘されるのではないかとても不安だった。
出産の際は深夜に自宅で突然大量出血し、病院についてから数時間後の早朝に緊急帝王切開となった。無事に産声を聞いた時は朦朧とする意識の中、涙が溢れて止まらなかった。
これから成長していく中で発達のことが気になることもあるかもしれないけれど、今は可愛い娘のことを毎日抱きしめられるだけでとても幸せだ。
もし今、同じようにNTを指摘されてとても不安な気持ちで過ごしている人に、こういう経過で大丈夫だった場合もあることを知ってもらえればと思います。
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