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【詩】葉月の或る朝【なん歌】

葉月の或る朝

夜あかしふやけた耳の奥
蝉のひとこえめぐる
うたえどうたえどかえす者なく
それでもひたぶる夜明けふるわす
目はらすのか
ひとり寝のこころぼそさに
午前五時
ぷつぷつ甘い雲ながるる朝に
おまえとわたしだけがいる

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