ルーツ

今日仕事を会社でしていた後にYoutubeの映画で2pacの自伝映画「ALL EYEZ ON ME」を観てしまった。話には聴いていたが正直当時のオレは"WEST SIDE"より"EAST SIDE"のHIPHOPを聴いていたし気に入っていたこともあり、2pacやN.W.A、Dr DreなどのDETHLOW系はあまり聴いていなかった。トラックのあのスネアの”パシャ”感ときれいな感じが東の土臭いHIPHOP好きだったオレにはシックリ来なかった。正直ライブで使うトラックも東よりなトラックが多かった。

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ただ大人になってあまり好き嫌いがなくなったのと、HIPHOP自体がすごく好きになったこともあり、目にして気になったので観てみた。

まず言えることは主役の2pac役の彼の似過ぎ感だ。最後の方なんて話し方、ラップの仕方などは完全本人そのものですごかった。そして前に観ていたビギーの映画で知った真実とリンクするものがたくさんあり、多角的にEAST COAST WESTの背景がわかって面白かった。ショグネイトの悪さは当時の"FRONT"で見てたけど、更にわかった気がする。
その2pacが出演した映画「Juice」のワンシーンも入っていて、これまたオレの青春でしかなく懐かしかった。ブラックムビ−としてはみんな見ている映画なのではないだろうか。そこで思い出し、Juiceを検索したらYoutubeに英語版フルがアップされていた・・・・Youtubeってすげーなとおもいクリックしてみた!

「Juice」は2pac演じるビショップとその仲間達の物語なのだが、GQ ビショップ ラキーム スティールといういつもつるんでいる高校生4人が飯食ったり、盗みしたり、喧嘩したりとよくありがちなHIPHOPヘッズ達がぐっときてしまう設定でひょんなことからビショップがリーダー的なラヒームを殺してしまい、それの口封じするためにGQとスティールを殺そうとしてしまう。

この映画には若かりし頃のサミュエル・ジャクソンや当時人気があったクイーン・ラティファなども出演している。

映画の名シーンはたくさんあるのだが・・・スティールの着替えながらのヒューマンビートボックス、GQのスニーカーを履き替えてコーデに合うスニーカーを探すシーン、GQのレコードを盗みに行ってその店の女店員が後ろ姿はキレイなのだが顔はめっちゃブスでGQが固まるシーン、ビショップとスティールがゲームのストリートファイターで勝負するシーンなど言ったらきりがないが、GQが家に帰ってDJのミックステープをNuff Respect (Big Daddy Kane)をつかった2枚使いとスクラッチのかっこよさだろう!パフォーマンスがかっこいい!改めてオレは16歳くらいから何も変わってないなと実感しつつ、ふと気付いたことがあった。

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この映画のシーンの中でGQはDJとしての夢を叶えられそうになります。DJコンテストにあと一人勝てば優勝という時に、友達の付き合いでコンビニ強盗をしなければいけなくなってしまいました。そこで事件がおこり、決勝の途中で警察に捕まってしまいます・・・・

その瞬間思ったことが「もったいない」という感想でした。

その時にルーツがわかりました。

オレはいつも自分一人でやってしまうし、人と相まみえることが無いと思ってました。そのルーツは早く家族をなくして一人の時が多かったから人との距離がわからないと思ってました。要は環境のせいだと。

ただ違った。何を見てもよく思ってしまうのですが自分の本当にやりたいことを人に合わせてしまうことでできなくなっていく事は不幸せだなと思っていた。たとえば有名になって女性で足を引っ張られて駄目になる人。人に合わせて自分のやりたいこと我慢する人。色々ありますが、オレは常に自分本意で自分が目指すところへ到達する場合には余計なことに引っ張られないようにしないととよく思っていたことをJUICEのワンシーンで気付かされました!環境ではなく若いときからその気はあったんだなと。だから今まで集団行動への苦手意識やみんなと合わせなかった理由はそこにあったんだと思いました。ゲットーから黒人が抜け出すように、自分もあそこから抜け出そうとおもってこうなったんだと初めて認識できました。映画では黒人は友達に合わせず出世していきます。オレもそれを目指してるんですね。

まさかJUICEから自分が見えてくるとはおもわなかった。

ただ自分を認識することは大事だし、これがオレなんだと実感がわきました!時代は代わり、自分のできることも変わり、夢も変わった。スマホも登場したしネットも登場して、ラップはやめてしまったけどあの頃の自分を思い出し初心を思い出すことができた!

素晴らしい夜・・・・

帰ろ



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