- 運営しているクリエイター
2022年3月の記事一覧
Octo樂都錶(林子祥,陳秀珠) 1982年
日本ではほとんど知られていないOCTOの時計。これはブルガリのOCTOとはまったく別の製品ですので念のため。
もともとは機械式時計のメーカーでしたが、70年代後半にクオーツ式を売り出します。
このCMの主題歌を唄っているのは林子祥ですが、メロディーは70年代のものを使い続けています。
中藝(香港)有限公司 (26周年) 1985年
中藝のCM。高いんですよねココ。
1985年の放送で26周年ですから、1959年創業ということになります。香港で有数の老舗です。
私が覚えているのは尖沙咀のスターハウスにあった店舗ですね(今はありません)。スターフェリー乗り場からすぐの場所ですから、親と買い物に行ったときに寄ることがありました。
CMのとおりヒスイ細工とか壺とか見事な出来ばえで、日本人のツアー客もお土産を買いに来ていました。
京都念慈菴川貝枇杷膏 1985年
伝統的なのどのシロップ薬、川貝枇杷膏ですね。もちろん今でも売っているロングセラーです。京都とありますが日本の京都ではなく北京のことです。
直接的な表現のCMが多い中で、これは自然なイメージを前面に押し出したものでCMの放送自体も長期間にわたっています。字幕の「川貝」「枇杷」「桔梗」「蜂蜜」は左から読むのに、製品パッケージは「膏杷枇貝川菴慈念都京」と右から読むのです。
National 樂聲牌 (阿信的雪櫃) 1986年
ナショナル(現パナソニック)の冷蔵庫のCM。「阿信」は言わずと知れた大ヒットドラマ「おしん」の音訳ですね。
おしん広東語版が放送されたのは1984年ですが、翌年1985年には沙田にヤオハン一号店が出来ています。要するに「おしん」人気にあやかったCMなのですが、さすがに田中裕子を出演させるわけにはいかなかったようです。
ICAC 廉政公署 (蘋果) 1982年
廉政公署のCM。
一見きれいなリンゴですが、実は中に虫がいます。汚職を虫に見立てた、言葉がわからなくても理解しやすいCMですね。廉政公署のこの手のCMは、70年代からたくさん流されていました。つまり、それだけ汚職が多かったことの裏返しです。
残念ながら、昨年あたりから廉政公署も骨抜きにされています。
李錦記蠔油 (餐餐陪住您) 1982年
おなじみ李錦記のオイスターソース。定番中の定番なのは皆さんご存じの通り。
しかしお好み焼きのソースみたいにダボダボ使ってますなあ。ホットドッグにかける人は見たことないですよ…。
ちょうどこのCM放送のあった1982年頃からは、日本でもオイスターソースの知名度が上がってきました。でもなかなか入手困難でした。
日清合味道杯麵 1986年
カップヌードルのCM。
今では多品種展開しているカップヌードルも、最初はこの醤油味から始まりました。もっとも今は醤油味は終売されていますが。
なんとパッケージは日本のままで、輸出用に仕立て上げたものではありません。フタの説明は全部日本語で、JASマークもばっちり入っています。
道路安全議會 (踩單車 樂趣多 守規則 保安全) 1984年
政府の啓発CM。自転車の安全な乗り方指南ですね。
もっとも香港の町中で自転車に乗っている人って、多くは見かけません。たまにガスボンベなんかを運んでいるオジサンを見かけるくらいで、通勤用や子供用の自転車ってまず見かけませんね。郊外のレクリエーションという感覚なのでしょうか?
Dairy Farm 牛奶公司雪條 1982年
牛奶公司のアイスのCM。ちょっと短めです。
多数のフレーバーがある牛奶公司のアイスに、新しいフレーバー3種類が仲間入り。変得更加好≒更においしく!という意味ですね。
永安旅遊 (劉德華) 1983年
香港最大手の旅行会社、永安旅遊のCM。もっとも最大手といっても現在は中国資本に買収されているのですが…。
永安旅遊は日本ツアー用のバスを所有していて、香港人がよく行く観光地の駐車場にしばしば停めてあります。
アンディ・ラウが若いですね。そして0:09で今では入手困難なイギリス領香港パスポートがチラッと映ります。