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「買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて」


 私は買い物も好きだし、伊勢丹も好き。ということで、手に取ってみました。私がこの本の存在に気づいたのは最近ですが、2014年の連載なんですね。もう10年前。百貨店がもう古い業態みたいに言われる中でも伊勢丹は今でも好調ですごいな、と思う今日この頃。「丹青会」行ってみたい。

 人が買い物する話でもすごくワクワクするし、手触りだったり、形だったりを想像しながら読む。ため息が出る。あぁお買い物したい。
 4ページが一括りで、最後のページはイラストとコメント。このイラストがまた可愛いし、その下の著者のコメントもすごく良い。

 東京に住み始めた当初、地元ではみたことないようなものがあったりで、とてもお金を使いすぎたことを思い出した。こんな素敵なデザインが!とかこんなブランドがあるのか!とか、止まらなかった。
 まあ、今でもお金使いすぎな気はするのだが。

 選び方の基準が随分と変わったな、と思う。最近は割と固定。Tシャツはここのブランドがサイズがぴったりで楽。パンツはここのブランドがサイズが合ってて楽。とにかくサイズが合うかと、楽かどうかだ。鞄は軽くて持ちやすいもの。靴も軽くてサイズが合うもの。クッション柔らかめの同じブランド。ほぼ買う店も固定されてきており、伊勢丹を隅々まで時間をかけて眺めていた頃とは全然違う。なにせ今は体力がないので、あちこちくまなく見て選ぶなんてことはできなくなったし。
 なんて、自分の買い物を少し振り返ったり。

 買い物の話なので、とにかく買う。洋服から家具、花、本、鞄、タオル、ボタン、入浴剤、家電などなど。自分のこだわりと予算をにらめっこしながら、どれも選びに選んだ一品ばかりで、著者の愛着を感じるものばかり。きっと大切に今も使っているんだろうな、なんて思う。

 少し前の本なので、今と比べると安い。最近本当にものが高くなったと思う。海外ブランドなぞ、もはや手も足も出ない。まあ必要ないんですが。
 でも今だに入れる時はいわゆるハイブランドのお店にもこっそり入る。こんな奇抜デザインが、とか、こんな妙なものを作ってるのか(笑)とか、流石に素敵だな、とか見るのは好き。そういう時はメンズもレディースも両方見る。
 先日は伊勢丹メンズ館を久々にパトロール。機能的でシンプルなバックとかはメンズが良い。仕事用カバンなどは特にそう。
 同じブランドでもレディースとはまた傾向が違ったりして何とも面白い。
 あと路面店などは、ブランドによって空調温度が違う(笑)そういうのも何となく面白い。買い物はできないけど、時々するパトロールはやめられない。
 浪費は良くないけれど、贅沢は楽しい。

 この本を読んであれこれ楽しく買い物のことを思い出した。気持ちが晴れる良い本でした。


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