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「村上隆 もののけ 京都」展
京都に行った際に「村上隆 もののけ 京都」行ってきました。
個人的にはそんなに村上隆はそんなに好きではなかったのですが、これはおそらく京都だけの大規模展ということで、行ってみました。祇園祭の絵もあり、村上隆が描く京都は楽しみでした。
京セラ美術館は、「アンディ・ウォーホル」展以来ということで久しぶり。京セラ美術館は外観も素敵です。
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ほぼ朝10時のオープンのタイミングで入館。特に行列とかもなく、大変混んでいることもなくで、スムーズ。
入るとすぐに大作が2つ。村上隆による「洛中洛外図」と、祇園祭の絵(ちゃんとしたタイトルチェックするの忘れました)がどーんと、横長にあります。これが結構楽しい。これはどこだろう、とか、お馴染みの村上隆のキャラクターがいたり、猫が踊っていたり、楽しめる。祇園祭も同じくで、これはどこの鉾?山?など、頭からじっくり観てしまう。ちょうど前日に山や鉾を回ったところだったので盛り上がった。
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ここを観れただけでも、来て良かったな、という感じでした。とても良かった。村上隆は日本画を学ばれていたそうで、日本画でありつつ、しっかり村上隆だった。
村上隆の再解釈としての、曾我蕭白や狩野山雪、俵屋宗達にインスピレーションをえたと思われる龍、風神雷神や獅子など、こちらもとてもユニークな表現で面白い。
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様々な作品があり、個人的な意見ですが、エンタメ性がすごくあって、なにも考えずに観てもとても楽しめた。気楽に行って、この面白さを体感して欲しい。
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こちらは個人的に良かった作品。これは「慧可断臂図」。以前別の村上隆の展覧会で、達磨大師の絵を見たことがあったような。国宝の雪舟のものが有名かと思いますが、様々なものが削ぎ落とされていて、慧可の覚悟のようなものが、静かではあるが激しく伝わってくる。バックの銀が斬新。
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この五山送り火も良かった。五山送り火は、お盆の精霊を送る伝統行事で、東山に大の字が浮かび上がり、続いて、松ケ崎に妙・法、西賀茂に船形、大北山に左大文字、そして、嵯峨に鳥居形が点るもの。なんとなくほっこりしてしまった。
こんな感想で申し訳ないのですが、なんだか最後にこれを観て、なんだからほっこりしたのて、印象に残った。
展示を出ると、美術館のお庭があり、そこにもまたお馴染みの作品が。
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天候がイマイチで、背景がどこか不穏になってしまったけれど、村上隆のこれらの作品はなんとなく明るい気持ちになるので、嫌いではない。
9/1までやっているので、京都に行く機会があれば、行ってみて欲しい。思ったよりも楽しめます。
グッズは価格帯はやや高め。いろんなものがある。お菓子、靴下、Tシャツなどなど。個人的にはトートバッグが可愛くて欲しくなって悩んでしまった。(結局買わなかった。)グッズコーナーって展覧会の楽しみの一つだなと。
アートを観るのは、思いもよらないものに出会えたり、想像を超えるものが観れたり、あとなによりも楽しいから、という気持ちを改めて感じた展覧会でした。