浪人が決まった君に知ってほしいこと①
ちょうど2年前のことになる。僕は浪人生となった。1年の浪人生活を経て、今は大学に通っている。
どうしても悲観的に捉えられがちな浪人。無念にも浪人生活をすることが決まった君に、浪人経験者の僕が伝えたいこと・知ってほしいことがある。それを数回に分けて綴っていく。
浪人が決まっても悲観してはいけない
浪人が決まったら、まずは悲観しないこと。これだけはしてはいけない。
高校までずっと、同じ年齢の人は同じ学年というルールの中、足並み揃って進級してきた。浪人するということは、自分だけ進級が遅くなるということ。不安や焦りがあっても当然かもしれない。
だが不安に感じることはない。大学に行くとわかるのだが、実は浪人生は結構いる。どの大学にも2浪3浪して入学してる人がいる。自分だけ遅れてるとか考えることは無用だ。不安感を取り去り落ち着いてほしい。
周りと比べて自分だけ遅れると良くないみたいな風潮がある。同調圧力みたいな、何となく感じる置いてけぼり感、うしろめたさ。個性が大事とかオンリーワンだとか言われてる時代に全く反している。僕はこれが浪人が悲観的に捉えられてしまう理由の1つだと思う。
まず、浪人は「遅れ」ではなく「ちょっとした遠回り」だ。遠回りをして経験値を稼ごう。周りの人より後に大学に入学するというのは、現役合格者より得られるものがずっと多い。
もちろん、ただ遠回りするだけではダメだ。大切なのは1年間どう過ごすかである。僕の浪人生活は振り返ればかなり充実していたし、得られたものが多い。勉強だけはなく精神的にも、考え方も良い方向に、強く大きく変わった。
なぜ充実してたと思えるんだろう。予備校に通わせてもらい、毎日10時間近く勉強し、友達も作ろうとしなかった。予備校は中高であるような規則はなく、勉強を見てくれる以外は自由だ。だから自分のペースで勉強に取り組んだ。
充実してたと思える理由はおそらく、目の前のことに一生懸命取り組んだからだと思う。格好良いセリフっぽくて嘘くさいが、実際そんなもんだ。
宅浪でも予備校に通っても、目の前のことに悩み、立ち向かい、乗り越えて行った先に、何かあると思う。受験は結果にかかわらず、挑むことで人は強くなるんじゃないかとすら、僕は思っている。
②へつづく