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しあわせのかたち(栄螺の壺焼き)

近所の大型ショッピングセンターに
酒の買い出しに行ったら
牡蠣小屋の出張所が出来ていた


・・・・・・ 。


ゆうて以前、食べ放題の牡蠣屋が近くに出来たのだが
食べ放題だけあって、牡蠣の味がいまいちだったので
こういう催事ものには、いまいち食指が動かない
1kg 880円って言われても
殻付きだから、そんな量もないだろうし
・・・ などと、ネガティブに思っていても
朝御飯も、まだだし
休日のお昼前
どうせ、このあと動画でも見ながら酒呑むだけなので
これで呑んで、帰ってお昼寝でもするかと
お店のなかに吸い込まれて行った

牡蠣小屋は、先に商品を取って支払いを済ませるタイプ
とりあえず牡蠣は食べるとして
あと、何焼こうかなと思って見てみると
ほかの具材は、結構お高め
冷凍なのに??と思っても
そこは催事、言わないお約束
ひとりトングで
カチャカチャ 合いの手を打ってみる

で、そんななか、栄螺を発見
あー、栄螺食べたい
しかし、小ぶりな上に、結構なお値段
まぁ、居酒屋行っても 2個1000円 とか
ふつーにあるし
ここは諦めて頂きますか
折角、栄螺食べる機会なのに
外すのもね?
なんて言いつつ、栄螺を2個取り
烏賊串も1本取って、レジへ
あ、お酒はわりと良心的なのね
貝類と言ったら日本酒でしょ?
日本酒頂きます
で、支払いを済ませて
炭火がついたBBQテーブルに着席
4人掛けを、おっさん一人
ちょっと恥ずかしい

とりあえず、酒で喉を潤し
2個ほど牡蠣の殻のたいらな面を下にして
炭火の上の網に置き
鉄製の蓋をして3分待つ

その間に、栄螺を殻の蓋の方を下にして並べる
最初は蓋を下にして焼いた方が
身が取れやすいです
ちょっとした、おじさん豆知識
このとき蓋の方が、火に近い方が良いのか
おしりの方が、火に近い方が良いのかは忘れました

そして烏賊串を火から遠いところに置いて
醤油スプレーして、少しづつ育てる

うん、完璧

3分タイマーが鳴ったところで蓋を開け
牡蠣をひっくり返して
また蓋をして、再度3分待つ
3分たったら完成
ついでに栄螺をひっくり返して
おしりを火の方にして、少し火から離して育てる

・・・・・・ 。
酒あんじゃん!

折角なので、日本酒を栄螺に垂らす
そして醤油も垂らす
もう、この時点で
約束された勝利の未来しか想像出来ない

勝ったな

栄螺を育ててる間に
出来た牡蠣の方に取り掛かる
軍手をはめて、牡蠣ナイフでこじあける
・・・・・・ 殻のわりには小さい牡蠣

うん、知ってた

蒸し牡蠣にすると
(直火蒸しだから正確にいうと蒸し牡蠣でもない)
大体、ドライになっちゃうよねー
絶対、たいらな方に身がついちゃうし
出汁も落ちちゃう
がっかりだねー

・・・・・・ 。
酒あんじゃん!

牡蠣に酒を振りかける
食す
旨い
旨い以外ないじゃん

そして酒を呑む
旨い

海鮮系は、まったくもって日本酒だよな
ぶっちゃけ安酒だが
こんなに料理と合う組み合わせを
これ以外、私は知らない
そんな牡蠣蒸し作業を繰り返し食と酒を進め
そろそろ、栄螺と対峙する
蓋から焼いたことで、串などなくても
箸で、つるんと身が殻から出てくる
そのままパクリ

パチ
パチパチ
パチパチパチパチ

幸せのシプナスが脳内を駆け巡る
感動で震える
美味い
涙が出るほど美味い

海洋民族のDNAの記憶が
呼び覚まされたんじゃなかろうかと思うくらい
脳内が震える

酒を呑む

だめだ
これ人間をだめにする味だ
この時点で、酒の追加決定
残った、栄螺の殻に日本酒をぶちこんで
お出汁もしっかり頂く

最高 & 最高

なんか、ほんと脳内にやばいもの出しながら
2個目の栄螺も頂く
こんな幸せがあってたまるか?!
いや、今あるから
どういうことぉーーーーー???

そんなしあわせもフィナーレを迎え
醤油を何度も振りかけ仕上げた
烏賊串をデザートに〆る

はぁー
しあわせだった
しあわせのかたちって
栄螺のかたちをしてるかもしれない

そんなわけで
2週連続、牡蠣小屋に行ってしまいました ・・・

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